93 / 169
第五章
93:想像しただけでいっちゃう?今度やるからね
しおりを挟む
「どんな解釈?!」
尚は悲鳴混じりの吐息を上げた。
そして、ゆるゆると洗い場にしゃがみ込む。
「尚。こっち向いて」
時雨も再び座ったようだ。
「嫌だ」
「向かい合って足を広げて、クロスするように絡めて。そして、僕のにくっつけて。二本同時に扱き上げるから。だったら、恥ずかしくないでしょ?」
「余計恥ずかしいだろっ?!」
「三回目のキスもできるし」
尚はまだ顔を上げられない。
時雨が煽ってくる。
「こっちはもう、足を広げたよ?恥ずかしい格好を僕だけにさせる気?」
「時雨さんが勝手にしたんだろっ!」
「尚もしなよ。恥ずかしすぎて、いきそうなほど気持ちいいから」
「……やるから、こっち見んな」
「はーい」
時雨がいる方向を向くと彼は本当に後ろに手をついて足を広げていた。
長めの性器が腹まで反り返っている。
「見るの反則」
視線に気付いた時雨が言う。
「何やってんの、俺たち」
尚は羞恥に震えながら足を開いた。
「うわあ」
時雨の視線が尚の陰部に集中し、尻の穴がなぜかひくつく。
自分だけがこんな格好なら救世教団で受けたオナニー禁止を破った罰がトラウマとして再来するだろうが、時雨も同じ格好をしている。
時雨の長い足が尚の立てた足の間に入ってきて、性器がぶつかりあった。
時雨のは固く熱い。
そして、自分のも。
「すごい張り詰め具合」
ボディーソープを付けた時雨の手が、尚と時雨の二本の性器を包み込む。
たったそれだけで、腰が浮き上がるような感覚を尚は得た。
「初キスも初添い寝も初ハグもぜーんぶ僕って最高。男冥利に尽きる」
「ん、俺もっ、男だけどっ」
尚が息を乱しながら反抗すると、
「尚って、ほーんとに水を刺すのが上手。早く射精も上手におなりなさいな」
「なにっ、それっ、んっんっんっ」
意地悪にしごき上げられて、尚が吐息を漏らす。
「あれ?まだいかない?じゃあ、ここは?」
泡いっぱいのボディーソープで、双球を揉まれ、さらに指がその下に移動する。
「知っている?ここ、会陰。蟻の塔渡りともいう。ここ、こするだけでも気持ちが良いでしょう?右の親指の腹でここをこすって、左手で竿を扱き上げて。ベットでこれをするなら、尚のどこを舐めようか?亀頭?それとも乳首かな?」
「い、い、いっっっ」
「想像しただけでいっちゃう?今度やるからね」
言い切られて、尚の身体がビクッと震える。
他愛のない宣言なはずなのに。
「怯えさせた?じゃあ、今度させて?ちゃんとお伺いをたてた上で」
蟻の門渡りを刺激していた時雨の親指が、今度は尻穴を探ってくる。窄まりの部分をくすぐって尚の腰が浮き上がった。
「こっちも当然、初めてでしょ?僕に頂戴。絶対だ」
「頂戴って……」
「とぼける気?さすがに尚でも分かるよね?そうだよ。そのうち男同士でセックスしようって言ってんの。僕の性器を尚のお尻の穴に入れて、気持ちいいこと」
「気持ちよくない」
「それがいいんだって」
「信じらんねえっ。変態」
尚は悲鳴混じりの吐息を上げた。
そして、ゆるゆると洗い場にしゃがみ込む。
「尚。こっち向いて」
時雨も再び座ったようだ。
「嫌だ」
「向かい合って足を広げて、クロスするように絡めて。そして、僕のにくっつけて。二本同時に扱き上げるから。だったら、恥ずかしくないでしょ?」
「余計恥ずかしいだろっ?!」
「三回目のキスもできるし」
尚はまだ顔を上げられない。
時雨が煽ってくる。
「こっちはもう、足を広げたよ?恥ずかしい格好を僕だけにさせる気?」
「時雨さんが勝手にしたんだろっ!」
「尚もしなよ。恥ずかしすぎて、いきそうなほど気持ちいいから」
「……やるから、こっち見んな」
「はーい」
時雨がいる方向を向くと彼は本当に後ろに手をついて足を広げていた。
長めの性器が腹まで反り返っている。
「見るの反則」
視線に気付いた時雨が言う。
「何やってんの、俺たち」
尚は羞恥に震えながら足を開いた。
「うわあ」
時雨の視線が尚の陰部に集中し、尻の穴がなぜかひくつく。
自分だけがこんな格好なら救世教団で受けたオナニー禁止を破った罰がトラウマとして再来するだろうが、時雨も同じ格好をしている。
時雨の長い足が尚の立てた足の間に入ってきて、性器がぶつかりあった。
時雨のは固く熱い。
そして、自分のも。
「すごい張り詰め具合」
ボディーソープを付けた時雨の手が、尚と時雨の二本の性器を包み込む。
たったそれだけで、腰が浮き上がるような感覚を尚は得た。
「初キスも初添い寝も初ハグもぜーんぶ僕って最高。男冥利に尽きる」
「ん、俺もっ、男だけどっ」
尚が息を乱しながら反抗すると、
「尚って、ほーんとに水を刺すのが上手。早く射精も上手におなりなさいな」
「なにっ、それっ、んっんっんっ」
意地悪にしごき上げられて、尚が吐息を漏らす。
「あれ?まだいかない?じゃあ、ここは?」
泡いっぱいのボディーソープで、双球を揉まれ、さらに指がその下に移動する。
「知っている?ここ、会陰。蟻の塔渡りともいう。ここ、こするだけでも気持ちが良いでしょう?右の親指の腹でここをこすって、左手で竿を扱き上げて。ベットでこれをするなら、尚のどこを舐めようか?亀頭?それとも乳首かな?」
「い、い、いっっっ」
「想像しただけでいっちゃう?今度やるからね」
言い切られて、尚の身体がビクッと震える。
他愛のない宣言なはずなのに。
「怯えさせた?じゃあ、今度させて?ちゃんとお伺いをたてた上で」
蟻の門渡りを刺激していた時雨の親指が、今度は尻穴を探ってくる。窄まりの部分をくすぐって尚の腰が浮き上がった。
「こっちも当然、初めてでしょ?僕に頂戴。絶対だ」
「頂戴って……」
「とぼける気?さすがに尚でも分かるよね?そうだよ。そのうち男同士でセックスしようって言ってんの。僕の性器を尚のお尻の穴に入れて、気持ちいいこと」
「気持ちよくない」
「それがいいんだって」
「信じらんねえっ。変態」
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
僕を抱いて下さい
秋元智也
BL
自慰行為をする青年。
いつもの行為に物足りなさを感じてある日
ネットで出会った人とホテルで会う約束をする。
しかし、どうしても見ず知らずの人を受け入れる
のが怖くなってしまい、自分に目隠しをすることにする。
相手には『僕を犯して下さい』とだけメッセージを添えた。
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
勇者の股間触ったらエライことになった
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。
町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。
オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。
【完結】泥中の蓮
七咲陸
BL
柳月人は前世で暴行をされ、引きこもりの末に家族と不和となり自殺をする。
もう終わった人生のはずが、目が覚めると小さい手…転生していた。
魔法と剣のファンタジーのような世界で双子の弟として転生したが、今度こそ家族を大切にしようと生き足掻いていく。
まだ幼い自分が出会った青年に初恋をするが、その青年は双子の兄の婚約者だった。
R規制は※つけています。
他サイトにも掲載しています
毎日12、21時更新
まだ、言えない
怜虎
BL
学生×芸能系、ストーリーメインのソフトBL
XXXXXXXXX
あらすじ
高校3年、クラスでもグループが固まりつつある梅雨の時期。まだクラスに馴染みきれない人見知りの吉澤蛍(よしざわけい)と、クラスメイトの雨野秋良(あまのあきら)。
“TRAP” というアーティストがきっかけで仲良くなった彼の狙いは別にあった。
吉澤蛍を中心に、恋が、才能が動き出す。
「まだ、言えない」気持ちが交差する。
“全てを打ち明けられるのは、いつになるだろうか”
注1:本作品はBLに分類される作品です。苦手な方はご遠慮くださいm(_ _)m
注2:ソフトな表現、ストーリーメインです。苦手な方は⋯ (省略)
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
大好きなBLゲームの世界に転生したので、最推しの隣に居座り続けます。 〜名も無き君への献身〜
7ズ
BL
異世界BLゲーム『救済のマリアージュ』。通称:Qマリには、普通のBLゲームには無い闇堕ちルートと言うものが存在していた。
攻略対象の為に手を汚す事さえ厭わない主人公闇堕ちルートは、闇の腐女子の心を掴み、大ヒットした。
そして、そのゲームにハートを打ち抜かれた光の腐女子の中にも闇堕ちルートに最推しを持つ者が居た。
しかし、大規模なファンコミュニティであっても彼女の推しについて好意的に話す者は居ない。
彼女の推しは、攻略対象の養父。ろくでなしで飲んだくれ。表ルートでは事故で命を落とし、闇堕ちルートで主人公によって殺されてしまう。
どのルートでも死の運命が確約されている名も無きキャラクターへ異常な執着と愛情をたった一人で注いでいる孤独な彼女。
ある日、眠りから目覚めたら、彼女はQマリの世界へ幼い少年の姿で転生してしまった。
異常な執着と愛情を現実へと持ち出した彼女は、最推しである養父の設定に秘められた真実を知る事となった。
果たして彼女は、死の運命から彼を救い出す事が出来るのか──?
ーーーーーーーーーーーー
狂気的なまでに一途な男(in腐女子)×名無しの訳あり飲兵衛
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる