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第五章
92:ねえ、尚。二回目のキスしよう
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「翠雨が教えてくれてね。写真まで送ってくれた」
時雨が喋るのを止めると、シャワーの音だけが浴室に響き始めた。
戻ってきた時雨が尚の前に立つ。
「翠雨たちとアクティビティ楽しめた?」
軽く頷く。
「尚がいい時間を過ごせたなら僕は嬉しい」
両肩に手を乗せられ、尚は時雨のどこを見ていいのか分からなくなった。
「さっき、見たんだ」
照れ隠しで強引に尚と時雨以外の人物の話題を引っ張り出す。
「翠雨さんが、時雨さんとキスするところ。二人は部屋のベットに腰掛けてて、夜空の中で唇が重なったみたいに見えて綺麗だった」
「翠雨は嬉しかっただろうね」
急に時雨がシャワーを止めた。
湯気で温かい温度になったことは分かっているはずのに、急にどうしたんだろう。
「尚。洗い場に座って。すのこを使っているから痛くはないはず」
時雨が言ったので尚は素直に腰掛けた。
時雨も隣に座る。
「急に何?シャワーは?」
「一回目のキスは忘れられちゃったけど、だったら、二回目のキスを記憶に残してもらおうと思って」
「覚えているよっ。うっすらとだけど」
尚の声が浴室に響いた。
「なら二回目は刻みつけて」
「……何、競ってんだ」
尚はこれまでにないほどうつむく。
「一生忘れられない二回目のキスって素敵じゃない?」
「時雨さん、頭おかしい」
「ねえ、尚。二回目のキスしよう」
「いちいち言うなって」
「いちいち言わないならいいの?じゃあ、顔を上げて?」
「嫌だ」
「そう」
時雨が身体を器用に傾けて尚の視界へと入って来る。
尚が顔を背けると、そちらへと上体を移す。
視線から逃げているといつの間にか見下されていた。
もう空気に絡め取られたように、尚は目を瞑っていた。
唇がふんわりと押し付けられ、離れていく。
「これは、こういう風に反撃したくなるな。翠雨さんの気持ちがよく分かる」
尚は時雨の胸に拳をぶつけながら訴えた。
そして、立ち上がってシャワーの湯を全開にする。
自分らの息の音しかしない空間に耐えられない。
頭から湯をかぶると、紙の眼帯がたちまち濡れていった。
あとで取り替えないといけない。
「洗わせて」
時雨がボディーソープのポンプを押して、液体を尚の背中に伸ばしてくる。
「尚からトロピカルなフルーツの香りがする。ここ、飛騨なのに」
「時雨さんだってそれで洗えばそうなる」
「ねえ、尚。身体をくっつけてもいい?」
「なにそれ」
「ぬるっとしたい。ちなみに僕のは勃っているけれど」
「……俺だって、勃ってい……あっ」
後ろから抱きつかれて、泡と体温のせいで膝の力が抜けそうになった。
尻の間に時雨の性器が入ってきて、尻の割れ目だけではなく、穴の粘膜や、陰嚢裏の会陰、そして、双球を刺激してくる。
「こんなに勃っているのに、どうして出ないんだろうね?」
時雨は面白がるように腰を上下させ、尚の性器を自分の性器で押し上げてくる。
「だから、心因性」
「一人じゃ駄目なら二人ってことかな」
時雨が喋るのを止めると、シャワーの音だけが浴室に響き始めた。
戻ってきた時雨が尚の前に立つ。
「翠雨たちとアクティビティ楽しめた?」
軽く頷く。
「尚がいい時間を過ごせたなら僕は嬉しい」
両肩に手を乗せられ、尚は時雨のどこを見ていいのか分からなくなった。
「さっき、見たんだ」
照れ隠しで強引に尚と時雨以外の人物の話題を引っ張り出す。
「翠雨さんが、時雨さんとキスするところ。二人は部屋のベットに腰掛けてて、夜空の中で唇が重なったみたいに見えて綺麗だった」
「翠雨は嬉しかっただろうね」
急に時雨がシャワーを止めた。
湯気で温かい温度になったことは分かっているはずのに、急にどうしたんだろう。
「尚。洗い場に座って。すのこを使っているから痛くはないはず」
時雨が言ったので尚は素直に腰掛けた。
時雨も隣に座る。
「急に何?シャワーは?」
「一回目のキスは忘れられちゃったけど、だったら、二回目のキスを記憶に残してもらおうと思って」
「覚えているよっ。うっすらとだけど」
尚の声が浴室に響いた。
「なら二回目は刻みつけて」
「……何、競ってんだ」
尚はこれまでにないほどうつむく。
「一生忘れられない二回目のキスって素敵じゃない?」
「時雨さん、頭おかしい」
「ねえ、尚。二回目のキスしよう」
「いちいち言うなって」
「いちいち言わないならいいの?じゃあ、顔を上げて?」
「嫌だ」
「そう」
時雨が身体を器用に傾けて尚の視界へと入って来る。
尚が顔を背けると、そちらへと上体を移す。
視線から逃げているといつの間にか見下されていた。
もう空気に絡め取られたように、尚は目を瞑っていた。
唇がふんわりと押し付けられ、離れていく。
「これは、こういう風に反撃したくなるな。翠雨さんの気持ちがよく分かる」
尚は時雨の胸に拳をぶつけながら訴えた。
そして、立ち上がってシャワーの湯を全開にする。
自分らの息の音しかしない空間に耐えられない。
頭から湯をかぶると、紙の眼帯がたちまち濡れていった。
あとで取り替えないといけない。
「洗わせて」
時雨がボディーソープのポンプを押して、液体を尚の背中に伸ばしてくる。
「尚からトロピカルなフルーツの香りがする。ここ、飛騨なのに」
「時雨さんだってそれで洗えばそうなる」
「ねえ、尚。身体をくっつけてもいい?」
「なにそれ」
「ぬるっとしたい。ちなみに僕のは勃っているけれど」
「……俺だって、勃ってい……あっ」
後ろから抱きつかれて、泡と体温のせいで膝の力が抜けそうになった。
尻の間に時雨の性器が入ってきて、尻の割れ目だけではなく、穴の粘膜や、陰嚢裏の会陰、そして、双球を刺激してくる。
「こんなに勃っているのに、どうして出ないんだろうね?」
時雨は面白がるように腰を上下させ、尚の性器を自分の性器で押し上げてくる。
「だから、心因性」
「一人じゃ駄目なら二人ってことかな」
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