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ep.01
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「ふっ…っぅ…
…んでっ‼なんでっ…‼」
それから
一時間ほど経った頃、
私は、
日の落ちかかった空の下で
狂ったように泣き叫んだ。
直前まで。
落ちるギリギリの所まで
怖さだとか未練だとかなくて
自分でも驚くほど
私の心は落ち着いてた。
今ならいける。
あと一歩踏み出せば、
自由になれる。
私自身を救ってあげられる。
救ってあげられた、のに…。
その一歩が、
そのたった一歩が、
どうしても
踏み出せなかった。
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