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season2
93話:事件発生!?
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不気味な警告を聞いたせいで、さっきまでの明るい空気が一転して重いものになりました。
アレクはそんな空気を吹き飛ばすかのように努めて明るい調子で、ワタクシの肩をポンと軽く叩いて、立ち上がります。
「よーし、それじゃ温泉にでも行くか!」
「え……」
「きっと俺達疲れてるんだよ。風呂に入ってさっぱりすれば元気もでるって!」
「だといいんですが……」
なんとなく不安を抱えたまま、ワタクシ達は露天風呂へと向かいました。
外では不吉なことにギャアギャアとよく聞き慣れた鳥の騒ぐ声がしています。
「おお、さすが山奥の温泉だ。野鳥のさえずりが聞こえる」
「いえ、ただのカラスですが」
「野鳥には違いないだろ」
ワタクシはどんよりした気持ちになりながらも、温泉に浸かりました。お湯がほどよい温かさで心地よかったのが、せめてもの慰めです。
浴衣に着替えて部屋に戻ると豪華な食事が並んでいました。たぶん玄武さんのご厚意なのでしょう。
「うわぁ……すごい!」
山の幸だけでなく、豪華なお刺身や霜降り牛肉のすき焼きなどが食べきれないくらい用意されています。
気持ちが沈んでいる状況ではありますが、やはり豪華な食事はこの旅行の楽しみでしたので、少し気分が持ち直しました。
「いえーい! 飯だ飯だ! お、ビールもよく冷えてるな」
「これは楽しみですね。いただきます!」
喜び勇んで箸に手を伸ばした瞬間、部屋の電気が消えて辺りは暗闇に包まれました。
「ん、停電か?」
「あっ……」
真っ暗闇の中、どこからともなくフルートの音色が聴こえてきます。
そのメロディは不快感を引き起こすような不自然な旋律に感じられ、ワタクシはあまりの不気味さに言葉を失いました。
「なんだ、この音?」
「……フルートです」
「なんでこんな時にフルート吹いてるやつがいるんだ?」
「知りませんよ!」
ワタクシが泣きそうな声でそう返した瞬間、部屋の明かりが復旧してフルートの音もしなくなりました。
「なんだったんでしょうか……」
周囲を見渡しても何も変わった様子もなく、窓の外を見ても山があるだけなので真っ暗で何も見えません。
仕方無いので再び箸に手をつけ、釈然としない気持ちのまま料理を食べ始めました。
次々と口にご馳走を放り込んで美味い美味いとはしゃぐアレクに対して、ワタクシはあまり箸がすすまなかったのは言うまでもありません。
そして翌朝。とうとう事件がおきてしまったのです。
「ふぁぁぁ~、あー、よく寝た。――どうした? なんか疲れた顔してんな」
「えぇ、眠れなかったもので……」
「枕が変わると眠れないってやつか?」
「まぁそうですかね。どこでも眠れるアレクが羨ましいですよ」
神経が図太いのかわかりませんが、きっと彼はワタクシがどうして怯えていたかなどちっとも理解していないのでしょう。
「そうむくれるなよ。ほら、そこに紅茶があるから飲むといいぞ」
彼は部屋に備え付けの小さな冷蔵庫の隣にある棚を指差しました。
「おや、緑茶じゃないんですか?」
「あぁ。インスタントだけど棚の中に紅茶もコーヒーもあったわ」
棚の中にあったカップにミルクティの粉末を入れてお湯を注ぐと、すぐに紅茶の上品な香りが漂います。
「へぇ、粉の紅茶なんて初めて飲みましたが、ちゃんと紅茶の味と香りがするんですねぇ」
ワタクシが感心していますと、廊下の方でなにやら誰かが騒いでいるような声がしました。
「大変だ! 人殺しだー!!!!」
――えっ、人殺し⁉
慌ててカップをテーブルに置いて浴衣姿のまま廊下へ飛び出すと、よれよれの袴姿が目に入りました。
「あれは銀田一さん……!」
彼は玄関の方へと走っていきます。ワタクシがアレクを連れて彼の後を追いかけると、そこには異様な光景が広がっていました。
旅館のすぐそばにある池。そこから若い男性のものと思われる両足がにゅーっと、突き出ていたのです!
「あ、ぁ…………」
驚きのあまりワタクシはそれ以上、声を発することができませんでした。
もしかして、あれは玄武さんの――いや、まさか。
もっとよく見ようと足を前に踏み出した途端、なんだか頭がクラクラしてきて――え、もしかして、さっきの紅茶に毒が?
だとしたら、次はアレクが危ない……⁉
「あれく、にげ……て」
そこでワタクシの意識は途切れてしまったのです。
目が覚めるとワタクシは旅館の大広間で布団に寝かされていて、目の前には心配そうにそれを見守る、アレクと玄武さんと女将と銀田一さんと3人の美女と双子の老婆と復員兵の姿がありました。
「どんだけ大集合してるんですか!」
思わず大声をあげて飛び起きると、皆「おお、気が付きなさった」「よかったよかった」などと口々に安堵の言葉を述べています。
「いったい何がなんだか……そうだ、殺人事件はどうなったんですか⁉」
ワタクシの問いに対し、アレクは畳に両手をついて土下座しました。
「すまん、ジェル。俺が悪かった。実は事件なんて起きてなかったんだよ!」
「でも、池の中から男性の足が出てましたよ! それに人殺しだーって声もしたし……」
納得のいかない様子のワタクシを見て、玄武さんが観念したように口を開きました。
「弟さんは何もご存知じゃなかったようですが、うちは名作ミステリーをモチーフにしたテーマパークでしてね。だからあの足は作り物なんですよ」
「え、ミステリーのテーマパーク⁉」
「えぇ、今はまだオープン前の段階でして。そこでアレクを招待したら『読書好きの弟へのサプライズで貸切にしてミステリーの世界を楽しませてやりたい』と頼まれたんですよ。でもまさかこんなことになるとは……」
玄武さんの話に同調するかのように、周囲の人達もうんうんと頷いています。
――なんということでしょう。
この山奥の村はテーマパークで、玄武さんや女将、銀田一さんと三人の美女と双子の老婆と復員兵にいたるまで、皆スタッフだったということですか。
「あの足はさ、決まった時間になると池からザバーッって出てきて、一緒に記念撮影できるフォトスポットなんだよ。だからそこでジェルにネタばらしするつもりだったんだけど……」
アレクは叱られた犬のように、しょんぼりとうな垂れています。
「ごめんなジェル。まさかぶっ倒れちまうなんて思わなかったんだ」
「ワタクシ、てっきり毒を盛られて倒れたのかと……」
「たぶん疲れてたんじゃねぇか? 山奥歩き回ったくせにあんまり寝て無かったし」
言われてみれば確かにそうかもしれません。
肉体的疲労と精神的疲労がピークに達したところであんな物騒な物を見たせいで、気を失ってしまったのでしょう。
蓋をあけてみればなーんだ、という感じですが、あの時は本当に恐ろしかったのです。
それから改めてワタクシ達はテーマパークを見て回り、池で作り物の足と一緒に写真を撮って、温泉に入りご馳走を食べて楽しく過ごしました。
「まったく。アレクのせいでとんでもない旅行になってしまいましたよ」
でも事件が本当に起きたわけじゃなくてよかった、とワタクシは苦笑したのでした。
アレクはそんな空気を吹き飛ばすかのように努めて明るい調子で、ワタクシの肩をポンと軽く叩いて、立ち上がります。
「よーし、それじゃ温泉にでも行くか!」
「え……」
「きっと俺達疲れてるんだよ。風呂に入ってさっぱりすれば元気もでるって!」
「だといいんですが……」
なんとなく不安を抱えたまま、ワタクシ達は露天風呂へと向かいました。
外では不吉なことにギャアギャアとよく聞き慣れた鳥の騒ぐ声がしています。
「おお、さすが山奥の温泉だ。野鳥のさえずりが聞こえる」
「いえ、ただのカラスですが」
「野鳥には違いないだろ」
ワタクシはどんよりした気持ちになりながらも、温泉に浸かりました。お湯がほどよい温かさで心地よかったのが、せめてもの慰めです。
浴衣に着替えて部屋に戻ると豪華な食事が並んでいました。たぶん玄武さんのご厚意なのでしょう。
「うわぁ……すごい!」
山の幸だけでなく、豪華なお刺身や霜降り牛肉のすき焼きなどが食べきれないくらい用意されています。
気持ちが沈んでいる状況ではありますが、やはり豪華な食事はこの旅行の楽しみでしたので、少し気分が持ち直しました。
「いえーい! 飯だ飯だ! お、ビールもよく冷えてるな」
「これは楽しみですね。いただきます!」
喜び勇んで箸に手を伸ばした瞬間、部屋の電気が消えて辺りは暗闇に包まれました。
「ん、停電か?」
「あっ……」
真っ暗闇の中、どこからともなくフルートの音色が聴こえてきます。
そのメロディは不快感を引き起こすような不自然な旋律に感じられ、ワタクシはあまりの不気味さに言葉を失いました。
「なんだ、この音?」
「……フルートです」
「なんでこんな時にフルート吹いてるやつがいるんだ?」
「知りませんよ!」
ワタクシが泣きそうな声でそう返した瞬間、部屋の明かりが復旧してフルートの音もしなくなりました。
「なんだったんでしょうか……」
周囲を見渡しても何も変わった様子もなく、窓の外を見ても山があるだけなので真っ暗で何も見えません。
仕方無いので再び箸に手をつけ、釈然としない気持ちのまま料理を食べ始めました。
次々と口にご馳走を放り込んで美味い美味いとはしゃぐアレクに対して、ワタクシはあまり箸がすすまなかったのは言うまでもありません。
そして翌朝。とうとう事件がおきてしまったのです。
「ふぁぁぁ~、あー、よく寝た。――どうした? なんか疲れた顔してんな」
「えぇ、眠れなかったもので……」
「枕が変わると眠れないってやつか?」
「まぁそうですかね。どこでも眠れるアレクが羨ましいですよ」
神経が図太いのかわかりませんが、きっと彼はワタクシがどうして怯えていたかなどちっとも理解していないのでしょう。
「そうむくれるなよ。ほら、そこに紅茶があるから飲むといいぞ」
彼は部屋に備え付けの小さな冷蔵庫の隣にある棚を指差しました。
「おや、緑茶じゃないんですか?」
「あぁ。インスタントだけど棚の中に紅茶もコーヒーもあったわ」
棚の中にあったカップにミルクティの粉末を入れてお湯を注ぐと、すぐに紅茶の上品な香りが漂います。
「へぇ、粉の紅茶なんて初めて飲みましたが、ちゃんと紅茶の味と香りがするんですねぇ」
ワタクシが感心していますと、廊下の方でなにやら誰かが騒いでいるような声がしました。
「大変だ! 人殺しだー!!!!」
――えっ、人殺し⁉
慌ててカップをテーブルに置いて浴衣姿のまま廊下へ飛び出すと、よれよれの袴姿が目に入りました。
「あれは銀田一さん……!」
彼は玄関の方へと走っていきます。ワタクシがアレクを連れて彼の後を追いかけると、そこには異様な光景が広がっていました。
旅館のすぐそばにある池。そこから若い男性のものと思われる両足がにゅーっと、突き出ていたのです!
「あ、ぁ…………」
驚きのあまりワタクシはそれ以上、声を発することができませんでした。
もしかして、あれは玄武さんの――いや、まさか。
もっとよく見ようと足を前に踏み出した途端、なんだか頭がクラクラしてきて――え、もしかして、さっきの紅茶に毒が?
だとしたら、次はアレクが危ない……⁉
「あれく、にげ……て」
そこでワタクシの意識は途切れてしまったのです。
目が覚めるとワタクシは旅館の大広間で布団に寝かされていて、目の前には心配そうにそれを見守る、アレクと玄武さんと女将と銀田一さんと3人の美女と双子の老婆と復員兵の姿がありました。
「どんだけ大集合してるんですか!」
思わず大声をあげて飛び起きると、皆「おお、気が付きなさった」「よかったよかった」などと口々に安堵の言葉を述べています。
「いったい何がなんだか……そうだ、殺人事件はどうなったんですか⁉」
ワタクシの問いに対し、アレクは畳に両手をついて土下座しました。
「すまん、ジェル。俺が悪かった。実は事件なんて起きてなかったんだよ!」
「でも、池の中から男性の足が出てましたよ! それに人殺しだーって声もしたし……」
納得のいかない様子のワタクシを見て、玄武さんが観念したように口を開きました。
「弟さんは何もご存知じゃなかったようですが、うちは名作ミステリーをモチーフにしたテーマパークでしてね。だからあの足は作り物なんですよ」
「え、ミステリーのテーマパーク⁉」
「えぇ、今はまだオープン前の段階でして。そこでアレクを招待したら『読書好きの弟へのサプライズで貸切にしてミステリーの世界を楽しませてやりたい』と頼まれたんですよ。でもまさかこんなことになるとは……」
玄武さんの話に同調するかのように、周囲の人達もうんうんと頷いています。
――なんということでしょう。
この山奥の村はテーマパークで、玄武さんや女将、銀田一さんと三人の美女と双子の老婆と復員兵にいたるまで、皆スタッフだったということですか。
「あの足はさ、決まった時間になると池からザバーッって出てきて、一緒に記念撮影できるフォトスポットなんだよ。だからそこでジェルにネタばらしするつもりだったんだけど……」
アレクは叱られた犬のように、しょんぼりとうな垂れています。
「ごめんなジェル。まさかぶっ倒れちまうなんて思わなかったんだ」
「ワタクシ、てっきり毒を盛られて倒れたのかと……」
「たぶん疲れてたんじゃねぇか? 山奥歩き回ったくせにあんまり寝て無かったし」
言われてみれば確かにそうかもしれません。
肉体的疲労と精神的疲労がピークに達したところであんな物騒な物を見たせいで、気を失ってしまったのでしょう。
蓋をあけてみればなーんだ、という感じですが、あの時は本当に恐ろしかったのです。
それから改めてワタクシ達はテーマパークを見て回り、池で作り物の足と一緒に写真を撮って、温泉に入りご馳走を食べて楽しく過ごしました。
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