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3話

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 神父は、淫紋を刻まれた人間が魔物にとって特別な人間なことを、アルトに教えた。その言葉は教会にいた村人すべてに届く。アルトの嬌声に気付いた村人たちは、教会へと足を運びアルトが乱れるところを見ていた。目を瞑っていたアルトはそのことに気付いていない。

「淫紋を消すことは出来ませんが、お腹の奥の疼きを軽くすることは出来ます」
「本当ですか……?」
「ええ、その方法は……村人たちにも協力をお願いすることになりますが……」

 アルトが首を傾げる。神父はアルトの尻たぶを掴み、マッサージするかのように揉みだした。いやらしく動く指に、アルトは「やめ……っ」と小さく言葉を出す。だが、淫紋の効果が出たのか、奥が堪らなく疼き始めた。

「ここ、ひくひくしているのが自分でもわかるでしょう?」

 尻たぶを揉んでいた手が、割れ目をなぞってその奥の後孔に触れた。アルトの後孔はその指を歓迎するようにくぱくぱと収縮を繰り返している。神父はそこに触れるのをやめて、アルトの肩に手を乗せてくるりと躰を前に向かせる。

「あっ、んぅ……ッ♡♡♡♡♡」

 神父はもう一本聖水の入った小瓶を取り出し蓋を開け、アルトの後孔に注ぎ込む。冷たい液体を注がれて、アルトは無意識に後孔をきゅっと締め付けた。
 神父は空になった小瓶をまた床に転がした。カラン、と音が聞こえた。アルトが目を開けてころころと転がる小瓶を見ると同時に、指がナカに入り込んだ。

「ひぅッ♡♡♡♡」

 聖水で濡らされていたからか、あまりにも抵抗なく神父の指を飲み込んでいく。ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながらナカを広げるように指を動かす。ナカを刺激されるたびにアルトの陰茎は勃ちあがり、今にも弾けそうな程だ。

「あっ、指増え……っ♡♡♡♡♡」

 二本の指で前立腺をコリコリと刺激してあげると、アルトは声にならない喘ぎ声を出した。快感で潤んだ視界に、村人たちの姿が映った。数人しかいなかったはずなのに、今では教会を埋めつくすように村人たちが集まっていた。
 自分の痴態を、多くの人たちに見られていることにようやく気付いたアルトは、羞恥で顔を真っ赤に染める。だが、アルトの陰茎は見られていることに気付いてから、ぷるぷると震えていた。それはまるで、見られていることに対して歓喜しているように見えた。

「淫紋で疼くのを抑えるには、奥にお薬を入れないといけません」

 そう言って神父は指を抜いて、代わりに自身の高ぶった陰茎をアルトの後孔にくっつける。熱さを感じて、アルトが神父へ振り返ろうとした瞬間を狙うかのように、神父は一気にアルトを貫いた。

「ァァああああああっ♡♡♡♡♡♡」

 挿れられた衝撃で、アルトの陰茎から白濁の液体が放たれる。ぴゅ、ぴゅっと自分の意志とは関係なく精液を放ったことに、アルトの思考が霞んでいく。村人たちはごくりとアルトの絶頂する瞬間を喉を鳴らして見ていた。
 美味しそうにぷっくりと盛り上がった乳首に、出した後だと言うのに再び頭をもたげる陰茎。たらたらと滴り落ち、足元に水たまりを作っているのを見るのは、普段刺激のない生活を送っている村人たちにとってとても刺激的で、気付けば全員の股間が膨らんでいた。

「ほら、このように奥へ、奥へと入り……」

 神父はゆっくりと、丁寧に、わざとらしく、アルトとの性交を見せつけるかのように動く。スライムの時とは全く違う快感に、アルトは甘い声を上げるしか出来なかった。
 
「……スライムの時とは全然違うでしょう?」

 ぐねぐねと柔らかいスライムは、アルトのナカに入り込む時はその身を細くしてから入っていた。そしてナカで大きくなっていたのだ。対して、人間の陰茎はそんなことは出来ない。入る時から熱く、太く、アルトの後孔を押し開く。

「ぁ、ァァああッ♡♡♡♡ ぁ、みな、みな……! 見てぇ♡♡♡♡」

 徐々に村人たちがアルトに近付いて行く。アルトが「見ないで」と口にしようとすると、それとは逆の言葉が出てきた。

(なんで……!?)

 混乱するアルトに、神父が激しく動き始める。

「ふぁっ、ぁ、あ……♡♡♡♡ おしり、ぐちゅぐちゅ気持ちいい♡♡♡♡♡ みんな見て♡♡♡♡ オレの恥ずかしいところいっぱい見てぇ♡♡♡♡♡」

 淫紋が淡い光を放っていることに気付いたのは、どれくらいの人たちだろうか。アルトは恥ずかしい言葉を自分が言っていることに戸惑いを隠せない。
 神父がピストンを早めて、アルトの口からは「ぁっ♡ ァッ♡ ァァああんっ♡♡♡♡」と聞く者を魅了する声が上がった。

「見られることが好きなんですね。アルトがこんなに淫乱だったとは、思いもしませんでした。さぁ、お薬を注ぎますよ!」
「ぁ、ぁ、あつい、あついの出てる♡♡♡♡ 奥にいっぱい、ぁ、だめ、出るッ、出ちゃうぅぅぅ♡♡♡♡♡♡」

 神父がアルトの奥に『お薬』を放ち、それを感じ取ったアルトはぷしゃぁぁああっと勢いよく透明な液体を放った。くたりと躰の力が抜けたアルトは神父に支えられ、ずるりと陰茎を抜かれると「んん♡♡♡♡」と声を出し、アルトを見ていた村人たちは神父へと視線を向ける。

「今日の治療はこれまでです。……良いですか、アルト。淫紋の疼きを抑えるには、このように人間の精液……『お薬』を奥に注ぐ必要があります。毎日、ね」

 神父はそう言うと村人たちに視線を向けた。村人たちは互いの顔を見合わせて、それから神父の言う意味を理解すると、ニヤリと口角を上げる。

「神父様、それは誰の『お薬』でも良いのですか?」
「ええ。ですので、村の方々にご協力をお願いしたいのですが……」
「ええ、ええ。それはもちろん。村唯一の薬師である、アルトの為ですから……」

 ニタニタと下品な笑いを浮かべながら、村人たちはアルトへ視線を向ける。まだ快楽から抜け出せていないようで、蕩けた表情を浮かべてぼんやりとしていた。
 だが、言葉は聞こえていたようでこれから毎日、男性たちの昂ぶりを受け入れないといけないと思うと、期待するかのようにアルトの後孔がきゅんと疼いた。

「では、明日からの順番を決めましょうか」

 そんな言葉を聞きながら、アルトはふっと意識を失った。それと同時に、淡く光っていた淫紋も光が消えた。
 村人たちはそんなアルトの躰を見つめながら、どのような順番でアルトに『お薬』を注ごうか話し合いを始めた――……。
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