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第14話 浄化 ※後半ライル視点
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翌日、騎士団の皆と共に瘴気の森へ向かう。先頭にレオンが数人の団員を連れ進む。俺とライルを真ん中に、後方にはさらに別の団員たちが護ってくれている。
さすが魔導騎士団の皆は戦い慣れている。ライルと二人で行ったときも、ライルは一人でも魔物たちを倒していたが、やはり数が多いと魔力が足らなくなってきていた。しかし今日は魔導騎士団の皆がいる。様々な魔法を使いこなし、剣で薙ぎ払い、ライルが動かなくとも魔導騎士団の皆が全て倒してしまう。
「凄いな……」
目の前で繰り広げられる魔法戦に圧倒され、ただただ見惚れていた。炎や氷の魔法が綺麗だった。ライルの魔法も圧巻で綺麗だったが、やはり大勢が一斉に攻撃している場面を見ると壮観だった。
茫然と皆の攻撃に見惚れているとライルの片腕がぐっと俺を引き寄せた。
「ん?」
なにかあったのかとチラリとライルの顔を見ると、その顔はムスッと不機嫌そうだった。
これはもしや……拗ねてる?
普段から仏頂面のライルだが、これだけ一緒にいると徐々に表情の変化が分かるようになってきた気がする。仏頂面のなかにほんの少しの喜怒哀楽が垣間見える。それがなんとも可愛く思えてきて、あぁ、俺はそんな不器用なライルが好きなんだな、と改めて思う。
「フフ、ライルの魔法も綺麗だったよ。今日は見られなくて残念だ」
そう呟くとライルは少し驚いたような顔をしたが、満足そうな表情になった。
そして再び瘴気の森の奥、あの薄紅色の宝石と対峙する。枯れた木々を抜け平原となったその場所。
俺はあれから色々訓練し、自身の周りに結界を張れるようになった。だから少しくらいは取り込まれずに済むはず。魔導騎士団の皆とライルにも同様に結界を張る。
「結界の外には出ないでください」
光の膜に包まれた魔導騎士団の皆は不思議そうな顔でそれを眺める。ライルは眉間に皺を寄せ俺の傍に寄る。
「私はお前と共にいる」
ライルは俺の腕を掴みそう訴えた。
「いや、ライルもそこにいて。ここからは俺一人で大丈夫だから」
そう言うとライルは掴む腕に力を込めた。
「私は!!」
「だってライルも一緒に倒れてしまったら、誰が俺に魔力を送ってくれるのさ。俺はライルの魔力が欲しい」
「!! …………分かった…………」
悲痛な顔のままライルは俺の腕を離し後ろに下がった。
そんなライルにニコリと微笑み、俺は背後の宝石に向き直る。
ズルい言い方をしてごめん、ライル。傍にいてくれようとしているのを拒絶してごめん。でもライル以外の人に魔力を送られるのは嫌だというのは本当だから。俺になにかあって助けて欲しいと思うのはライルだけだから。ライルが俺のことをどう思っているのか分からないけれど、今は俺の我儘を許して欲しい。
ライルや魔導騎士団の皆を背後に感じながら、宝石に向かって歩を進める。
近付くたびに異様な気配を感じる。そして宝石はまるで意思があるかのように俺に向かって瘴気を放った。
自身にも結界を張っていたため、前回のようにすぐに瘴気に侵されることはない。その間に宝石へとさらに歩を進める。俺の周りには真っ黒な瘴気が渦巻き、視界が阻まれる。不快な気配だけが身体に纏わりつき吐きそうだ。
「ショーゴ!!」
背後からは心配そうに叫ぶライルの声。
「大丈夫!」
不快ではあるが、なんとか結界が持ち堪えてくれている。ライルは今にも駆け寄りそうだが、必死に耐えてくれているようだ。レオンもライルを抑えてくれている。
俺は少しずつ宝石に近付いていき、そして目の前に薄紅色の美しい宝石が……。
それに手を伸ばし掴むと、宝石からは一気に瘴気が噴出した! 俺を殺そうという強い思念を感じる。俺の周りに瘴気が溢れ返り、結界を打ち破ろうと圧迫してくる。結界は歪み限界を迎えそうだった。
そうはさせるか! こいつは俺が取り込んでみせる!! 俺のなかで浄化させてやる!!
手に取った宝石からは黒い瘴気が噴出し続けている。激しい風圧と不快な気配に身体を締め付けられるような、焼かれるかのような、そんな痛みを感じる。
「ショーゴ!!」
ライルの叫び声が聞こえる。そのおかげで正気を保つことが出来た。宝石を手の中で魔力の圧力をかける。そして周りの瘴気も俺の傍から離れていかないよう魔力に絡め取る。
集中……集中しろ!!
必死に全ての瘴気を身体に収めていく。俺の内へと!! このまま全て!! そして浄化を!!!!
俺のなかにある『聖女』としての魔力を一気に爆発させる。
浄化……この場にある、あらゆる不浄のものを浄化する力。
瘴気、根源である薄紅色の宝石。それらは俺のなかへと入り込みそして俺の魔力と混ざり合い、浄化の魔法と共に一気に消し飛んだ。
それは俺を中心とした爆風となり、瘴気を消し飛ばすと同時に瘴気の森も一瞬にして消し飛んだのだった。
まるで最初からなにもなかったかのように、全てが消し飛び、その地は更地となった。
「ショーゴ!!」
ライルの俺を呼ぶ声が聞こえる。振り向くと悲痛な顔でこちらに向かって走り出していた。あぁ、ライルの声が遠くに聞こえる。
俺のなかにも周りにももう瘴気の気配は感じない。浄化に成功出来たのだろうか。
ライルは必死に俺に手を伸ばしていた。俺はライルに向かって、ニッと笑った。うん、笑えたよな。きっと。
ライル、俺は大丈夫だから。
だからそんな顔するな……。
「ショーゴ!!!!」
◇◇ ライル視点
「ショーゴ!! ショーゴ!! しっかりしろ!!」
ショーゴが倒れ込む寸前、なんとか抱き止めることが出来た。しかしショーゴの顔は真っ青で死んだように見えた。
「ライル!!」
レオンたちも傍に駆け寄るがそんなことは関係ない。今はショーゴを助けることだ! 私にはショーゴが必要なんだ! こんなことのために失いたいくない! このまま失ってしまったら、私はこの国を恨む! ショーゴはそんなことは望まないだろうが、聖女ではないと告げたくせに、そのショーゴをこうやって利用しようとした宰相も、今までなにもしてこなかったくせに、ショーゴに丸投げする国も、全て許せなくなる!
「ショーゴ!! ショーゴ!!」
「ライル!! 落ち着け!!」
「離せ!!」
レオンは私の肩を掴むが、それを振り払いショーゴの唇に唇を重ねた。周りがなにやら騒がしいがそんなことは私には関係ない。今はショーゴに魔力を送ることが最重要だ!
今回は瘴気を中和するわけではない。果たして魔力を送って回復するのかは分からない。しかし他にどうすべきかは分からない。自分がこれほど無力な存在なのかと悔しくなる。私は今まで団長としてなにをやっていたのだ。こんなときなんの役にも立たない。
この口付けでショーゴが回復するかも分からないだなんて……こんなにも不安になったことはない。
私は……私はどうしたらいい? ショーゴ……教えてくれ……。
涙が溢れた。自分の無力さに情けなくなり、ショーゴを失うかもしれない恐怖に、私は幼子のように泣いていた。情けない。
ショーゴ……ショーゴ……死なないでくれ……私を置いていかないでくれ……
必死に唇を重ねた。舌を動かしショーゴの口内をまさぐる。私の唾液がショーゴの口内に流れ込むのが分かる。しかしいつものようにショーゴの舌は私の舌を追うことはなかった。
それが酷く不安になる。怖い。ショーゴ……頼むから……。抱き締める手に力が入る。力を込めなければ震え出しそうだった……。
何度も口内をまさぐり魔力を送る。途中で背後から私の名を呼ぶ声が聞こえたが、今はどうでもいい。ショーゴの僅かな動きに集中した。
ショーゴ……ショーゴ……目を覚ましてくれ……
ショーゴの舌を何度も舐める。
動け……動いてくれ……ショーゴ!!
そのときピクリとショーゴの身体が反応したと同時に舌も微かに動いた。
「!!」
そのまま舌をまさぐり続けると僅かだがショーゴの舌が私の舌を追い出した。それに胸が高鳴り、より一層舌を動かす。次第にくちゅくちゅと音を立てながら、頼りなげでも反応を返してくるようになったショーゴ。そのことに安堵の涙が零れた。力が抜けた。緊張が一気に緩むのが分かった。
ちゅぱっと音を立て唇を離すと、ショーゴは薄く目を開けた……。
さすが魔導騎士団の皆は戦い慣れている。ライルと二人で行ったときも、ライルは一人でも魔物たちを倒していたが、やはり数が多いと魔力が足らなくなってきていた。しかし今日は魔導騎士団の皆がいる。様々な魔法を使いこなし、剣で薙ぎ払い、ライルが動かなくとも魔導騎士団の皆が全て倒してしまう。
「凄いな……」
目の前で繰り広げられる魔法戦に圧倒され、ただただ見惚れていた。炎や氷の魔法が綺麗だった。ライルの魔法も圧巻で綺麗だったが、やはり大勢が一斉に攻撃している場面を見ると壮観だった。
茫然と皆の攻撃に見惚れているとライルの片腕がぐっと俺を引き寄せた。
「ん?」
なにかあったのかとチラリとライルの顔を見ると、その顔はムスッと不機嫌そうだった。
これはもしや……拗ねてる?
普段から仏頂面のライルだが、これだけ一緒にいると徐々に表情の変化が分かるようになってきた気がする。仏頂面のなかにほんの少しの喜怒哀楽が垣間見える。それがなんとも可愛く思えてきて、あぁ、俺はそんな不器用なライルが好きなんだな、と改めて思う。
「フフ、ライルの魔法も綺麗だったよ。今日は見られなくて残念だ」
そう呟くとライルは少し驚いたような顔をしたが、満足そうな表情になった。
そして再び瘴気の森の奥、あの薄紅色の宝石と対峙する。枯れた木々を抜け平原となったその場所。
俺はあれから色々訓練し、自身の周りに結界を張れるようになった。だから少しくらいは取り込まれずに済むはず。魔導騎士団の皆とライルにも同様に結界を張る。
「結界の外には出ないでください」
光の膜に包まれた魔導騎士団の皆は不思議そうな顔でそれを眺める。ライルは眉間に皺を寄せ俺の傍に寄る。
「私はお前と共にいる」
ライルは俺の腕を掴みそう訴えた。
「いや、ライルもそこにいて。ここからは俺一人で大丈夫だから」
そう言うとライルは掴む腕に力を込めた。
「私は!!」
「だってライルも一緒に倒れてしまったら、誰が俺に魔力を送ってくれるのさ。俺はライルの魔力が欲しい」
「!! …………分かった…………」
悲痛な顔のままライルは俺の腕を離し後ろに下がった。
そんなライルにニコリと微笑み、俺は背後の宝石に向き直る。
ズルい言い方をしてごめん、ライル。傍にいてくれようとしているのを拒絶してごめん。でもライル以外の人に魔力を送られるのは嫌だというのは本当だから。俺になにかあって助けて欲しいと思うのはライルだけだから。ライルが俺のことをどう思っているのか分からないけれど、今は俺の我儘を許して欲しい。
ライルや魔導騎士団の皆を背後に感じながら、宝石に向かって歩を進める。
近付くたびに異様な気配を感じる。そして宝石はまるで意思があるかのように俺に向かって瘴気を放った。
自身にも結界を張っていたため、前回のようにすぐに瘴気に侵されることはない。その間に宝石へとさらに歩を進める。俺の周りには真っ黒な瘴気が渦巻き、視界が阻まれる。不快な気配だけが身体に纏わりつき吐きそうだ。
「ショーゴ!!」
背後からは心配そうに叫ぶライルの声。
「大丈夫!」
不快ではあるが、なんとか結界が持ち堪えてくれている。ライルは今にも駆け寄りそうだが、必死に耐えてくれているようだ。レオンもライルを抑えてくれている。
俺は少しずつ宝石に近付いていき、そして目の前に薄紅色の美しい宝石が……。
それに手を伸ばし掴むと、宝石からは一気に瘴気が噴出した! 俺を殺そうという強い思念を感じる。俺の周りに瘴気が溢れ返り、結界を打ち破ろうと圧迫してくる。結界は歪み限界を迎えそうだった。
そうはさせるか! こいつは俺が取り込んでみせる!! 俺のなかで浄化させてやる!!
手に取った宝石からは黒い瘴気が噴出し続けている。激しい風圧と不快な気配に身体を締め付けられるような、焼かれるかのような、そんな痛みを感じる。
「ショーゴ!!」
ライルの叫び声が聞こえる。そのおかげで正気を保つことが出来た。宝石を手の中で魔力の圧力をかける。そして周りの瘴気も俺の傍から離れていかないよう魔力に絡め取る。
集中……集中しろ!!
必死に全ての瘴気を身体に収めていく。俺の内へと!! このまま全て!! そして浄化を!!!!
俺のなかにある『聖女』としての魔力を一気に爆発させる。
浄化……この場にある、あらゆる不浄のものを浄化する力。
瘴気、根源である薄紅色の宝石。それらは俺のなかへと入り込みそして俺の魔力と混ざり合い、浄化の魔法と共に一気に消し飛んだ。
それは俺を中心とした爆風となり、瘴気を消し飛ばすと同時に瘴気の森も一瞬にして消し飛んだのだった。
まるで最初からなにもなかったかのように、全てが消し飛び、その地は更地となった。
「ショーゴ!!」
ライルの俺を呼ぶ声が聞こえる。振り向くと悲痛な顔でこちらに向かって走り出していた。あぁ、ライルの声が遠くに聞こえる。
俺のなかにも周りにももう瘴気の気配は感じない。浄化に成功出来たのだろうか。
ライルは必死に俺に手を伸ばしていた。俺はライルに向かって、ニッと笑った。うん、笑えたよな。きっと。
ライル、俺は大丈夫だから。
だからそんな顔するな……。
「ショーゴ!!!!」
◇◇ ライル視点
「ショーゴ!! ショーゴ!! しっかりしろ!!」
ショーゴが倒れ込む寸前、なんとか抱き止めることが出来た。しかしショーゴの顔は真っ青で死んだように見えた。
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レオンたちも傍に駆け寄るがそんなことは関係ない。今はショーゴを助けることだ! 私にはショーゴが必要なんだ! こんなことのために失いたいくない! このまま失ってしまったら、私はこの国を恨む! ショーゴはそんなことは望まないだろうが、聖女ではないと告げたくせに、そのショーゴをこうやって利用しようとした宰相も、今までなにもしてこなかったくせに、ショーゴに丸投げする国も、全て許せなくなる!
「ショーゴ!! ショーゴ!!」
「ライル!! 落ち着け!!」
「離せ!!」
レオンは私の肩を掴むが、それを振り払いショーゴの唇に唇を重ねた。周りがなにやら騒がしいがそんなことは私には関係ない。今はショーゴに魔力を送ることが最重要だ!
今回は瘴気を中和するわけではない。果たして魔力を送って回復するのかは分からない。しかし他にどうすべきかは分からない。自分がこれほど無力な存在なのかと悔しくなる。私は今まで団長としてなにをやっていたのだ。こんなときなんの役にも立たない。
この口付けでショーゴが回復するかも分からないだなんて……こんなにも不安になったことはない。
私は……私はどうしたらいい? ショーゴ……教えてくれ……。
涙が溢れた。自分の無力さに情けなくなり、ショーゴを失うかもしれない恐怖に、私は幼子のように泣いていた。情けない。
ショーゴ……ショーゴ……死なないでくれ……私を置いていかないでくれ……
必死に唇を重ねた。舌を動かしショーゴの口内をまさぐる。私の唾液がショーゴの口内に流れ込むのが分かる。しかしいつものようにショーゴの舌は私の舌を追うことはなかった。
それが酷く不安になる。怖い。ショーゴ……頼むから……。抱き締める手に力が入る。力を込めなければ震え出しそうだった……。
何度も口内をまさぐり魔力を送る。途中で背後から私の名を呼ぶ声が聞こえたが、今はどうでもいい。ショーゴの僅かな動きに集中した。
ショーゴ……ショーゴ……目を覚ましてくれ……
ショーゴの舌を何度も舐める。
動け……動いてくれ……ショーゴ!!
そのときピクリとショーゴの身体が反応したと同時に舌も微かに動いた。
「!!」
そのまま舌をまさぐり続けると僅かだがショーゴの舌が私の舌を追い出した。それに胸が高鳴り、より一層舌を動かす。次第にくちゅくちゅと音を立てながら、頼りなげでも反応を返してくるようになったショーゴ。そのことに安堵の涙が零れた。力が抜けた。緊張が一気に緩むのが分かった。
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