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三人の精霊と帝国事変の書
メイザースの推理
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メイザースはマーリンに辿り着いた。
そして、マーリンの思惑に気付く。
自分たちは監視されている。
円卓の魔導士という足かせを掛けられて行動を制御されているという事に。
メイザースはこの情報を内密に自分の親交の深い、クローリーとローゼンクロイツを呼び出し話す。
この三人が手を組み、新聖教団が誕生する。
ローゼンクロイツが薔薇十字軍を、ゾロアスター教をクローリーが。
そして、秘密結社アルファという表向きな活動をメイザースが行なっていた。
新聖教団設立し暫く経つと、禁止魔法違反の罪でローゼンクロイツが投獄される。
更に、クローリーも要重要監視指定を受けてしまう。
これに対し余りにも都合が良過ぎると感じ、アヴァロンに不信感を募らせるメイザース。
逆にアヴァロン側に監視役を送る事にしたのだ。
それが、キルケーだ。
彼女はクローリーと師弟関係にあり、円卓の魔導士に任命されるようにクローリーに英才教育されていたのだ。
何よりメーディアと仲が良いので周りからは監視役としての疑いもかけられない。
案の定、キルケーはアヴァロン側からの信頼を得る。
そして、アヴァロンに通い詰めている内に、シーサーの息子の情報を得る事に成功する。
メイザースはペンドラゴン家について調べる。ソロモン王の血筋、エクスカリバー、エンペラーアイ。
ーーそして、マーリンの存在。
彼女への疑問と疑いは確信へと変わる。
余りにも知り過ぎている未来。
見て来たかのように語る命令口調。
どこで誰から聞いた?
いや、初めから知っていた?
なぜ、知ってる?
予知能力?
いや、余りにも的を得ている。
体験談?経験している・・・。
マーリンは未来から過去に戻っている。
彼女の能力に関係があるのか?
メイザースはすぐにキルケーを呼び出し、マーリンの能力について調べさせた。
マーリンの能力は意外にも簡単に入手出来た。
これはマーリンにとって計算済みだったからだ。
だから、あえて情報を与える。
「私はいつでも歴史を覆すことができる」
相手に無言のプレッシャーを与えていたのだ。
時の砂の魔法の情報はメイザースからクローリー、ローゼンクロイツにも伝わった。
「私たちのやりたい事は相手には筒抜けってことかな?」
「だろーねえ」
「なら、マーリンを殺ればいいんだよ。アイツいなければ何も出来ないじゃん」
申し訳なさそうにキルケーが口を出す。
「マーリンは千里眼の能力もあるし、何よりシーサーとアヴァロン魔法騎士団が彼女をガードする。かなり危険な行為」
「ーー自分へのガードも計算済みって事だねえ。何度も経験しての戦力かな」
「もしかしたら、彼女の体験には私たちは何度も世界を手に入れてるのかもねえ。ウケる」
「自分とシーサーを守るため、私たちを監視する為の円卓の魔導士・・・アヴァロン魔法騎士。急速に発展させた魔法王国?」
「この前のデーモンズゲートの実験の段階で既に私らはマーリンの掌の上で踊らせられていたのかもねえ」
「開けることが分かっていたのになぜ止めなかった?」
「デーモンズゲートを開けないと歴史が動かないって事なのか?」
「魔法文明を発展させるのが目的なら逆に壊してみよーよ」
「クローリー面白い事を言うねえ。クリスタルパレス壊しちゃう?堕天使ルシファーの力も試してみたいしさ」
「私の信者たち貸そうか?」
「いいえ。ちょっと面白い玩具を手に入れてね。その子がどーゆー動きを見せてくれるか実験したいのさ」
ローゼンクロイツは目を爛々に輝かしている。
「オマエそーゆーの好きだよね。本当ゲス野郎だな!」
「メイザース、薔薇十字を使ってクリスタルパレスを壊すよ。もしマーリンが分かっているなら何らかのアクションを起こす筈だ。無ければ想定外の行動で歴史の歯車が狂ってるって事だろうな」
「そーだねえ。こちらも内部から探りを入れるよ。何か他に隠してる事が有りそうだからね。ーーそう、とても重要なことを」
『ローゼンクロイツによる魔女狩り決行』
ヴィル・クランツェに指示を出して裏で操り表向きは帝国が行ったようにアヴァロンには見せた。
魔法文明の進化と発展を目指していたアヴァロンにとっては痛手となる。
更に、水の大精霊マーメイドプリンスを失った事により世界樹から水の精霊がほとんど生まれなくなってしまった。これにより水の魔法の衰退が始まる。
マーリンにとって大誤算となった。
☆
「クローリーの悪魔的発想正解だったな!」
「マーリンの青ざめたあの顔!マヂウケる」
「彼女の経験した未来には魔女狩りは無かったんでしょーねえ。これで歴史が変わった筈ですねえ」
「メイザースは何か掴めたのか?」
「ハイもちろん。全ての鍵はこれから現れるらしいのですねえ」
「は?どーゆー事だよ」
「どーやら、シーサーに子どもがいるらしいのです」
「ーーーー!!!」
「ーーいつの間に」
「私も知りませんでしたよ。その子供の内の一人がとんでもない魔力を秘めていて歴史を変える鍵らしいですよ」
「見つけ出して殺っちまおーぜ!」
「ーーそれが、、ですねえ」
「何?!魔力回路に蓋をして隠してるだと」
「見つけらんねーじゃん」
「そおなのですよ。どーしたものか」
「ーーなら、炙り出してみるか?」
「クローリーまた面白い事を思い付いたな」
「まあねえ!」
--------------------------------
『悪魔サタンによるホーエンハイム襲撃事件』
魔女狩りで保護していた円卓の魔導士リリスを悪魔サタンに襲撃させる。
この時も裏ではヴィル・クランツェが薔薇十字を率いて行動したとアヴァロンに思わせておく。
この行動により、アーサーという存在を確認する。
またしても、マーリンの誤算を招く。
-----------------------------
「やっぱりクローリーは天才ですね」
「まあねえ!っで、殺す?」
「いえいえ、私が逆に保護しながら観察します」
「どーゆー事だい?メイザース何を企んでいる」
「逆転の発想ですよ。アーサーきゅんをこちら側に引き込んでマーリンの陰謀を植え付けてやるのです」
「何を言ってるのかわっかんねーよ」
「要するに、マーリンは悪いヤツで歴史を繰り返して、歴史を改ざんしてるとかアーサーきゅんに教え込むんですよ。その為にはまずは周りから」
「なるほどな。まあ、あとはメイザース君に任せよ。私は別件の用事があるんでね」
「どーせまたくだらない実験だろ?」
「その通り!今度は竜を飼い慣らしたんだ。クローリー君も遊びに来るかい?」
「くっだらねー、行かねーよ」
「ーーでは、また後ほど」
☆
その後メイザースは、アーサー宛に手紙を書き秘密結社アルファに引き込む。
その後はメイザースの掌の上で躍らせる事になる。
しかし、マーリンにより一時は時空の狭間に飛ばされてしまうが何とか助かるのだった。
そして最悪の結末を迎える。
マーリンにとって最後の切り札であったアーサーに消されてしまったのだった。
ーー 真実の結末 ーー
そして、マーリンの思惑に気付く。
自分たちは監視されている。
円卓の魔導士という足かせを掛けられて行動を制御されているという事に。
メイザースはこの情報を内密に自分の親交の深い、クローリーとローゼンクロイツを呼び出し話す。
この三人が手を組み、新聖教団が誕生する。
ローゼンクロイツが薔薇十字軍を、ゾロアスター教をクローリーが。
そして、秘密結社アルファという表向きな活動をメイザースが行なっていた。
新聖教団設立し暫く経つと、禁止魔法違反の罪でローゼンクロイツが投獄される。
更に、クローリーも要重要監視指定を受けてしまう。
これに対し余りにも都合が良過ぎると感じ、アヴァロンに不信感を募らせるメイザース。
逆にアヴァロン側に監視役を送る事にしたのだ。
それが、キルケーだ。
彼女はクローリーと師弟関係にあり、円卓の魔導士に任命されるようにクローリーに英才教育されていたのだ。
何よりメーディアと仲が良いので周りからは監視役としての疑いもかけられない。
案の定、キルケーはアヴァロン側からの信頼を得る。
そして、アヴァロンに通い詰めている内に、シーサーの息子の情報を得る事に成功する。
メイザースはペンドラゴン家について調べる。ソロモン王の血筋、エクスカリバー、エンペラーアイ。
ーーそして、マーリンの存在。
彼女への疑問と疑いは確信へと変わる。
余りにも知り過ぎている未来。
見て来たかのように語る命令口調。
どこで誰から聞いた?
いや、初めから知っていた?
なぜ、知ってる?
予知能力?
いや、余りにも的を得ている。
体験談?経験している・・・。
マーリンは未来から過去に戻っている。
彼女の能力に関係があるのか?
メイザースはすぐにキルケーを呼び出し、マーリンの能力について調べさせた。
マーリンの能力は意外にも簡単に入手出来た。
これはマーリンにとって計算済みだったからだ。
だから、あえて情報を与える。
「私はいつでも歴史を覆すことができる」
相手に無言のプレッシャーを与えていたのだ。
時の砂の魔法の情報はメイザースからクローリー、ローゼンクロイツにも伝わった。
「私たちのやりたい事は相手には筒抜けってことかな?」
「だろーねえ」
「なら、マーリンを殺ればいいんだよ。アイツいなければ何も出来ないじゃん」
申し訳なさそうにキルケーが口を出す。
「マーリンは千里眼の能力もあるし、何よりシーサーとアヴァロン魔法騎士団が彼女をガードする。かなり危険な行為」
「ーー自分へのガードも計算済みって事だねえ。何度も経験しての戦力かな」
「もしかしたら、彼女の体験には私たちは何度も世界を手に入れてるのかもねえ。ウケる」
「自分とシーサーを守るため、私たちを監視する為の円卓の魔導士・・・アヴァロン魔法騎士。急速に発展させた魔法王国?」
「この前のデーモンズゲートの実験の段階で既に私らはマーリンの掌の上で踊らせられていたのかもねえ」
「開けることが分かっていたのになぜ止めなかった?」
「デーモンズゲートを開けないと歴史が動かないって事なのか?」
「魔法文明を発展させるのが目的なら逆に壊してみよーよ」
「クローリー面白い事を言うねえ。クリスタルパレス壊しちゃう?堕天使ルシファーの力も試してみたいしさ」
「私の信者たち貸そうか?」
「いいえ。ちょっと面白い玩具を手に入れてね。その子がどーゆー動きを見せてくれるか実験したいのさ」
ローゼンクロイツは目を爛々に輝かしている。
「オマエそーゆーの好きだよね。本当ゲス野郎だな!」
「メイザース、薔薇十字を使ってクリスタルパレスを壊すよ。もしマーリンが分かっているなら何らかのアクションを起こす筈だ。無ければ想定外の行動で歴史の歯車が狂ってるって事だろうな」
「そーだねえ。こちらも内部から探りを入れるよ。何か他に隠してる事が有りそうだからね。ーーそう、とても重要なことを」
『ローゼンクロイツによる魔女狩り決行』
ヴィル・クランツェに指示を出して裏で操り表向きは帝国が行ったようにアヴァロンには見せた。
魔法文明の進化と発展を目指していたアヴァロンにとっては痛手となる。
更に、水の大精霊マーメイドプリンスを失った事により世界樹から水の精霊がほとんど生まれなくなってしまった。これにより水の魔法の衰退が始まる。
マーリンにとって大誤算となった。
☆
「クローリーの悪魔的発想正解だったな!」
「マーリンの青ざめたあの顔!マヂウケる」
「彼女の経験した未来には魔女狩りは無かったんでしょーねえ。これで歴史が変わった筈ですねえ」
「メイザースは何か掴めたのか?」
「ハイもちろん。全ての鍵はこれから現れるらしいのですねえ」
「は?どーゆー事だよ」
「どーやら、シーサーに子どもがいるらしいのです」
「ーーーー!!!」
「ーーいつの間に」
「私も知りませんでしたよ。その子供の内の一人がとんでもない魔力を秘めていて歴史を変える鍵らしいですよ」
「見つけ出して殺っちまおーぜ!」
「ーーそれが、、ですねえ」
「何?!魔力回路に蓋をして隠してるだと」
「見つけらんねーじゃん」
「そおなのですよ。どーしたものか」
「ーーなら、炙り出してみるか?」
「クローリーまた面白い事を思い付いたな」
「まあねえ!」
--------------------------------
『悪魔サタンによるホーエンハイム襲撃事件』
魔女狩りで保護していた円卓の魔導士リリスを悪魔サタンに襲撃させる。
この時も裏ではヴィル・クランツェが薔薇十字を率いて行動したとアヴァロンに思わせておく。
この行動により、アーサーという存在を確認する。
またしても、マーリンの誤算を招く。
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「やっぱりクローリーは天才ですね」
「まあねえ!っで、殺す?」
「いえいえ、私が逆に保護しながら観察します」
「どーゆー事だい?メイザース何を企んでいる」
「逆転の発想ですよ。アーサーきゅんをこちら側に引き込んでマーリンの陰謀を植え付けてやるのです」
「何を言ってるのかわっかんねーよ」
「要するに、マーリンは悪いヤツで歴史を繰り返して、歴史を改ざんしてるとかアーサーきゅんに教え込むんですよ。その為にはまずは周りから」
「なるほどな。まあ、あとはメイザース君に任せよ。私は別件の用事があるんでね」
「どーせまたくだらない実験だろ?」
「その通り!今度は竜を飼い慣らしたんだ。クローリー君も遊びに来るかい?」
「くっだらねー、行かねーよ」
「ーーでは、また後ほど」
☆
その後メイザースは、アーサー宛に手紙を書き秘密結社アルファに引き込む。
その後はメイザースの掌の上で躍らせる事になる。
しかし、マーリンにより一時は時空の狭間に飛ばされてしまうが何とか助かるのだった。
そして最悪の結末を迎える。
マーリンにとって最後の切り札であったアーサーに消されてしまったのだった。
ーー 真実の結末 ーー
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