26 / 26
最終回
しおりを挟む
カホタンの後ろ姿を舐めるように俺は見つめた。
主にお尻を見る。
「知ってたんですか?」と俺は尋ねた。
「何を?」とカホタン。
振り向いた彼女の顔は俺が好きなアイドルの顔だった。ポカリのCMだったかカルピスのCMだったかに出演していた清楚系アイドル。匂いを嗅ぎてぇー。お尻に顔を埋めてぇー。
なんだったら会話を飛ばして、エピソードを飛ばして、一気に本番に行きてぇー。
だけどこれはAVではないのだ。
だから俺は質問した。
質問して質問して、彼女が俺とヤってもいいと思っているのか確認したいのだ。
こんなハーレム世界に来て、俺はヒヨっているのだ。
「なにをって、アレですよ。男は俺しかおらん。だから女の子達が俺の遺伝子をほしがっている。学校はエッティーなことをするために作られた場所だってことを」
「知ってるよ」
「……」
ニッコリと笑って、素直に答えられた。
「それじゃあカホタンも?」
「カホタン?」
あっ、俺、カホタンって本人の前で呼んでなかったっけ? やべえー失態。
「嬉しい。そんなあだ名を付けてくれるなんて」
謎の好感触。それじゃあカホタンって呼ばさせてもらいますぜ。
沈黙。
おい、質問の答えを教えてくれ。もしかして質問忘れたか?
「秘密」
とカホタンが小悪魔のように笑って答えた。
焦らせるね。答えたと思ったら焦らせるね。
「俺の体を洗ってくれた時、どう思っていたんですか?」
「……秘密」
「俺が1人でエッティーなことをしてるのを見て、どう思ったんですか?」
「……秘密」
「なんで秘密なんですか?」
「……だって、私は君に、負担をかけたくないもん」
いじらしいいぃぃぃぃぃ。
「今日、またお風呂で体を洗ってくれないですか?」
心臓バクバクしながら臆病な俺は言ってみる。
「怪我でもしたの?」
「したかもしれません」と俺が言う。
「カホタンに見てもらいたいです」
「わかった」と彼女はニッコリと笑った。
食事シーンは割愛。
「珍しいね。ご飯をおかわりしないなんて」
「これからカホタンと予定がありますので」
「それじゃあご飯も食べたし、お風呂に入ろうか?」
とカホタンが言った。
「やっぱり1人で入ります」
ヒヨる俺。
もう逆にここまで来てヒヨってんじゃねぇーぞ。断りを入れるのは逆にキモいぞ。チケット代返せ。←脳内では自分に罵声を浴びせております。
「怪我をしてたんじゃないの?」
「してます」
「だったら確認しなくちゃ」
「はい。そうですね。確認しなくちゃですね」
俺は皿を流しに持って行く。
「先にお風呂に入っておくブヒー」
ブヒー、というのは渾身のギャグである。
ブヒーということで、茶目っ気を出し、可愛らしさを演出したのだ。
ブヒブヒブヒブヒ、言いながら俺は脱衣所へGO。
裸になった。
俺の裸。お腹が出ていて、なんかちょっとソフトマッチョから遠い。
ブヒブヒ、言っていたのが今になって恥ずかしくなる。
まるで豚じゃん。
誰が豚やねん。
豚じゃねぇーよ。イケメン俳優だよ。
イケメン俳優じゃねぇーよ。ただの30代ニートだよ。
30代ニートじゃねぇーよ。今はしがない高校生だよ。
脳内1人ツッコミをしてお風呂に入る。
カホタンに触られる可能性が大なので、体をキレイキレイしておく。
そしてシャワー室の磨りガラスに女体の影が見えた。
逆に下半身がビール瓶に具現化しておかない方がダセェ~んじゃねぇーの? と思考になる。やべぇー体をキレイキレイすることに集中しすぎて下半身はナマコ状態である。こういう時はどうしたらいいんですか? ヤリティンポコ先生教えてください。
教えてしんぜよう。
ちょっと触ってみるといいんだよ。
と俺は脳内で作り出したヤリティンポコ先生と会話する。
ヤリティンポコ先生が言うなら、ちょっと触ってみますね。
扉が開いてカホタンが入って来た。
恥ずかしくて俺は背を向ける。
カホタンの裸を見ちゃった。
お椀型の綺麗な胸。中心にピンクのワンポイントがついている。
そして下のオケケは、流しそうめんとして流れてきたらツルッといっちゃいたいオケケだった。
「どこが怪我しているの?」
「探してみてください」と俺が言う。
「ボディーソープは付けていい?」
「はい」
カホタンは細い指に白い液体を付けた。
そして俺の背中を撫でるようにして怪我を探し始めた。
気持ちいい。
「そこじゃないです」と俺が言う。
俺の腕の隙間からニュルッと彼女の腕が出て来て、A面を洗い始めた。
彼女の指が俺のワンポイントをイジリ始める。
「ちゃんと怪我を探してますか?」
「探しているよ」と笑いながらカホタンが言う。
「それじゃあ、なぜそこをイジる?」
「ココが怪我しているんじゃないの?」
「そこじゃないです」
彼女の手が俺の下に向かって行く。
彼女の手が俺が具現化させたビール瓶に触れる。
あきませんわ。あきませんわ。
「正解」と俺は言った。
なにが正解なのか? 怪我しているところはソコなんですよ。だからもっと触っておくれ。あきません。そんな触られたらビールの泡が溢れ出します。そういう思いで正解って言ったのだ。
「怪我してないじゃん」
と彼女が言う。
そして俺のことを睨む。
「……」
「嘘だったの?」
なぜか問い詰められています。
「カホタンに触ってほしかったんです」
「心配したのに」
と彼女が頬を膨らませる。
「そんな遠回しなことをしなくても……」
と彼女が言った。
「俺決めたんです」
と俺は言った。
「日本のために、俺氏種馬になるし」←無駄に韻を踏んでみたし。
「種馬になってくれるの? 女の子達を孕ましてくれるの?」
彼女は俺のビール瓶の先をこねくり回しながら尋ねた。
「でも、初めは、カホタンとしたい」
こねくり回していた手が止まった。
そして肩を持って振り向かされた。
俺達は裸で向き合った。
俺の具現化したビール瓶が彼女のオケケに当たっている。
「嬉しい」
と彼女が言って、大人のキスをした。
その日、俺は童貞を捨て、種馬としての道を走り始めた。
主にお尻を見る。
「知ってたんですか?」と俺は尋ねた。
「何を?」とカホタン。
振り向いた彼女の顔は俺が好きなアイドルの顔だった。ポカリのCMだったかカルピスのCMだったかに出演していた清楚系アイドル。匂いを嗅ぎてぇー。お尻に顔を埋めてぇー。
なんだったら会話を飛ばして、エピソードを飛ばして、一気に本番に行きてぇー。
だけどこれはAVではないのだ。
だから俺は質問した。
質問して質問して、彼女が俺とヤってもいいと思っているのか確認したいのだ。
こんなハーレム世界に来て、俺はヒヨっているのだ。
「なにをって、アレですよ。男は俺しかおらん。だから女の子達が俺の遺伝子をほしがっている。学校はエッティーなことをするために作られた場所だってことを」
「知ってるよ」
「……」
ニッコリと笑って、素直に答えられた。
「それじゃあカホタンも?」
「カホタン?」
あっ、俺、カホタンって本人の前で呼んでなかったっけ? やべえー失態。
「嬉しい。そんなあだ名を付けてくれるなんて」
謎の好感触。それじゃあカホタンって呼ばさせてもらいますぜ。
沈黙。
おい、質問の答えを教えてくれ。もしかして質問忘れたか?
「秘密」
とカホタンが小悪魔のように笑って答えた。
焦らせるね。答えたと思ったら焦らせるね。
「俺の体を洗ってくれた時、どう思っていたんですか?」
「……秘密」
「俺が1人でエッティーなことをしてるのを見て、どう思ったんですか?」
「……秘密」
「なんで秘密なんですか?」
「……だって、私は君に、負担をかけたくないもん」
いじらしいいぃぃぃぃぃ。
「今日、またお風呂で体を洗ってくれないですか?」
心臓バクバクしながら臆病な俺は言ってみる。
「怪我でもしたの?」
「したかもしれません」と俺が言う。
「カホタンに見てもらいたいです」
「わかった」と彼女はニッコリと笑った。
食事シーンは割愛。
「珍しいね。ご飯をおかわりしないなんて」
「これからカホタンと予定がありますので」
「それじゃあご飯も食べたし、お風呂に入ろうか?」
とカホタンが言った。
「やっぱり1人で入ります」
ヒヨる俺。
もう逆にここまで来てヒヨってんじゃねぇーぞ。断りを入れるのは逆にキモいぞ。チケット代返せ。←脳内では自分に罵声を浴びせております。
「怪我をしてたんじゃないの?」
「してます」
「だったら確認しなくちゃ」
「はい。そうですね。確認しなくちゃですね」
俺は皿を流しに持って行く。
「先にお風呂に入っておくブヒー」
ブヒー、というのは渾身のギャグである。
ブヒーということで、茶目っ気を出し、可愛らしさを演出したのだ。
ブヒブヒブヒブヒ、言いながら俺は脱衣所へGO。
裸になった。
俺の裸。お腹が出ていて、なんかちょっとソフトマッチョから遠い。
ブヒブヒ、言っていたのが今になって恥ずかしくなる。
まるで豚じゃん。
誰が豚やねん。
豚じゃねぇーよ。イケメン俳優だよ。
イケメン俳優じゃねぇーよ。ただの30代ニートだよ。
30代ニートじゃねぇーよ。今はしがない高校生だよ。
脳内1人ツッコミをしてお風呂に入る。
カホタンに触られる可能性が大なので、体をキレイキレイしておく。
そしてシャワー室の磨りガラスに女体の影が見えた。
逆に下半身がビール瓶に具現化しておかない方がダセェ~んじゃねぇーの? と思考になる。やべぇー体をキレイキレイすることに集中しすぎて下半身はナマコ状態である。こういう時はどうしたらいいんですか? ヤリティンポコ先生教えてください。
教えてしんぜよう。
ちょっと触ってみるといいんだよ。
と俺は脳内で作り出したヤリティンポコ先生と会話する。
ヤリティンポコ先生が言うなら、ちょっと触ってみますね。
扉が開いてカホタンが入って来た。
恥ずかしくて俺は背を向ける。
カホタンの裸を見ちゃった。
お椀型の綺麗な胸。中心にピンクのワンポイントがついている。
そして下のオケケは、流しそうめんとして流れてきたらツルッといっちゃいたいオケケだった。
「どこが怪我しているの?」
「探してみてください」と俺が言う。
「ボディーソープは付けていい?」
「はい」
カホタンは細い指に白い液体を付けた。
そして俺の背中を撫でるようにして怪我を探し始めた。
気持ちいい。
「そこじゃないです」と俺が言う。
俺の腕の隙間からニュルッと彼女の腕が出て来て、A面を洗い始めた。
彼女の指が俺のワンポイントをイジリ始める。
「ちゃんと怪我を探してますか?」
「探しているよ」と笑いながらカホタンが言う。
「それじゃあ、なぜそこをイジる?」
「ココが怪我しているんじゃないの?」
「そこじゃないです」
彼女の手が俺の下に向かって行く。
彼女の手が俺が具現化させたビール瓶に触れる。
あきませんわ。あきませんわ。
「正解」と俺は言った。
なにが正解なのか? 怪我しているところはソコなんですよ。だからもっと触っておくれ。あきません。そんな触られたらビールの泡が溢れ出します。そういう思いで正解って言ったのだ。
「怪我してないじゃん」
と彼女が言う。
そして俺のことを睨む。
「……」
「嘘だったの?」
なぜか問い詰められています。
「カホタンに触ってほしかったんです」
「心配したのに」
と彼女が頬を膨らませる。
「そんな遠回しなことをしなくても……」
と彼女が言った。
「俺決めたんです」
と俺は言った。
「日本のために、俺氏種馬になるし」←無駄に韻を踏んでみたし。
「種馬になってくれるの? 女の子達を孕ましてくれるの?」
彼女は俺のビール瓶の先をこねくり回しながら尋ねた。
「でも、初めは、カホタンとしたい」
こねくり回していた手が止まった。
そして肩を持って振り向かされた。
俺達は裸で向き合った。
俺の具現化したビール瓶が彼女のオケケに当たっている。
「嬉しい」
と彼女が言って、大人のキスをした。
その日、俺は童貞を捨て、種馬としての道を走り始めた。
0
お気に入りに追加
98
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
転生したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる