10 / 26
女子高生に拾われる
しおりを挟む
シャワーから浴びるとご飯が用意されていた。
オムライスとかぼちゃのスープ。
俺は目の前で食べているカホタンと目を合わすことができない。
彼女に触れられた感触が、まだ体に残っている。
「美味しい?」
「……美味しいです」
と答えるのが精一杯だった。
オムライスを食べきると俺は部屋に戻った。
「絶対に覗かないでくださいね」
と俺は『鶴の恩返し』みたいな事をカホタンに言った。
今から俺は絶対に覗かれてはいけないことをするのだ。
「わかったわよ」とカホタンは言って微笑んだ。
アソコが大変な事になっている。早く楽にさせてあげたい。
男性読者諸君、男だったら楽にする方法は1つしかないことはわかっているだろう。
扉を閉める。扉には鍵が付いていない。だから覗かれないように念押ししたのだ。
部屋は八畳ぐらいの広々とした空間だった。柔らかいベッドに勉強机があるだけ。
俺はベッドに寝転がった。
まずは布団の中に潜った。
おかずは大量にある。
今日のおかずはロッカーの中の幼井ナミ。痴女の3人。浴室のカホタン。
下半身にはビール瓶が具現化されている。
過激な性的描写にならないように文学的な表現を使っていく。文学というのは文章の芸術という意味である。
俺は布団の中でズボンを下ろし、ビール瓶を握った。
これから俺はカチカチになったビール瓶の具現化能力を解除するために文学をするのだ。←こんな隠語を使いまくっていたら何をするかサッパリわかんねぇーな。
ビール瓶を握りしめた。
今日のロッカーの出来事を思い出す。
ナミが目の前にいた。彼女とロッカーで密着。ナミは俺の具現化したビール瓶を触った。
「なにこれ?」
ロッカーの隙間から溢れる光で、彼女の口の中が見えた。喋るとナミの舌が動く。
「なにこれって聞いてるの?」
彼女がベルトを外す。
3人の痴女に拉致されたことを思い出す。
キャバ子が俺のズボンを下ろす。
パンツを脱がされると俺のビール瓶があらわになった。
一気に飲んじゃってくれ。俺のビールを一気に飲んじゃってくれ。
「怪我はない? 染みない?」とカホタンが俺のビール瓶をグビグビと飲みながら尋ねた。
ビール瓶をラッパ飲みしているもんだから声がこもっている。
気づいてたら邪魔だった布団を蹴っていた。
そして俺は仰向けになって文学的なことをしている。ビール瓶から泡が出そう。
その時に気づいてしまった。
誰かの視線に。
俺は扉の方を見た。
扉を少し開けて、カホタンが文学的なことをしている俺のことを見ている。
体が一気に熱くなった。慌ててズボンを上げた。
「絶対に見ないでくれ、って言ったでしょ」
俺は怒鳴っていた。恩返しをしていた鶴も同じ気持ちだったと思う。
見られてしまったら、もうココにはいれない。
俺はベッドから立ち上がり、扉を開けた。
「ごめんなさい。何しているのかなって思って」
とカホタンが言う。
彼女でも許せないことがある。
文学的なことをしている姿を俺は誰にも見られたくなかった。
恥ずかしさで息もできない。
俺はカホタンを通り過ぎて、玄関にあった靴を履いた。
「どこ行くの?」
「あの姿を見られたからには、一緒にはいられない」
と俺は言って玄関の扉を開けて、家を出た。
恥ずぃ。
ただ純粋に恥ずかしい。
俺、誰にも見られた事がなかった。
もし文学的なことをしている時に彼女が部屋に入って来て、俺の具現化したビール瓶を口にくわえて、中の泡を全て飲んでくれていたら許したかもしれない。
だけど彼女はジッと俺が文学的なことをしているのを見ていたのだ。
一体、どんな気持ちで見ていたんだよ?
浴室の時も同じである。
裸で入って来て、体をキレイキレイしてくれたのに、その先が無かった。
もしその先をしていてくれていたら俺だって文学的なことはせずに済んだはずなのだ。
もし俺のビール瓶を口にくわえて飲んでくれていたら、俺だってこんな恥ずかしい思いはしなかったのだ。
1人でしているところを見られて、死ぬほど恥ずかしくて、俺は家を出た。
そして俺は走った。
引きこもっていたから体力がなくて……なんだったら膝も痛くて、俺は路上の隅に腰を下ろした。
ちょっと走っただけなのに息が上がって苦しい。
もっと体力をつけなくちゃいけない。
今まで俺は何をやっていたんだろう?
高校の時に家に引きこもって以降、何もしてこなかった。
みんな俺に好意を抱いてくれる未来の日本に来ても、俺は何もしていない。
自分のビール瓶を飲んでほしいのなら、カホタンにそう伝えるべきだったんじゃないか?
そんなことを伝えたら嫌われるような気がした。
でも体をキレイキレイしてくれるほど彼女は俺のことに好意を抱いていたんじゃないか?
俺は自分に自信がなかった。
誰かにヤられて、好きだと言われたい。
そしたら少しは自信がつくような気がした。
目の前に車が止まった気がした。
俺は地面を見つめていた。
だから誰かが目の前に来た気配だけは感じた。
カホタンが迎えに来たんだろう、と思った。
「田中太一君? どうしたんですか?」
顔を上げると、そこにはイチコだった。
黒縁メガネでおさげ。頑固一子。
「……なんでもない」と俺は言った。
「こんなところに男性が1人でいたら危ないですよ」
「危ないぐらいが丁度いい」
と俺は言う。
今、俺は誰かに無茶苦茶にされたい気分だった。
「いいから車の中に入ってください」
イチコが俺の腕を握った。
夕日が沈みかけだった。
世界はオレンジ色に染まり、全てが美しく見えるマジックアワー。
イチコは黒縁メガネを外し、お下げにしていた髪ゴムを取った。
やっぱり美しかった。
彼女の力は意外と強く、俺は無理矢理に立たされた。
美しい彼女になら無茶苦茶にされてもいいように思えた。
彼女の乗っていた車に乗せられた。
俺は女子高生に拾われたのだ。
オムライスとかぼちゃのスープ。
俺は目の前で食べているカホタンと目を合わすことができない。
彼女に触れられた感触が、まだ体に残っている。
「美味しい?」
「……美味しいです」
と答えるのが精一杯だった。
オムライスを食べきると俺は部屋に戻った。
「絶対に覗かないでくださいね」
と俺は『鶴の恩返し』みたいな事をカホタンに言った。
今から俺は絶対に覗かれてはいけないことをするのだ。
「わかったわよ」とカホタンは言って微笑んだ。
アソコが大変な事になっている。早く楽にさせてあげたい。
男性読者諸君、男だったら楽にする方法は1つしかないことはわかっているだろう。
扉を閉める。扉には鍵が付いていない。だから覗かれないように念押ししたのだ。
部屋は八畳ぐらいの広々とした空間だった。柔らかいベッドに勉強机があるだけ。
俺はベッドに寝転がった。
まずは布団の中に潜った。
おかずは大量にある。
今日のおかずはロッカーの中の幼井ナミ。痴女の3人。浴室のカホタン。
下半身にはビール瓶が具現化されている。
過激な性的描写にならないように文学的な表現を使っていく。文学というのは文章の芸術という意味である。
俺は布団の中でズボンを下ろし、ビール瓶を握った。
これから俺はカチカチになったビール瓶の具現化能力を解除するために文学をするのだ。←こんな隠語を使いまくっていたら何をするかサッパリわかんねぇーな。
ビール瓶を握りしめた。
今日のロッカーの出来事を思い出す。
ナミが目の前にいた。彼女とロッカーで密着。ナミは俺の具現化したビール瓶を触った。
「なにこれ?」
ロッカーの隙間から溢れる光で、彼女の口の中が見えた。喋るとナミの舌が動く。
「なにこれって聞いてるの?」
彼女がベルトを外す。
3人の痴女に拉致されたことを思い出す。
キャバ子が俺のズボンを下ろす。
パンツを脱がされると俺のビール瓶があらわになった。
一気に飲んじゃってくれ。俺のビールを一気に飲んじゃってくれ。
「怪我はない? 染みない?」とカホタンが俺のビール瓶をグビグビと飲みながら尋ねた。
ビール瓶をラッパ飲みしているもんだから声がこもっている。
気づいてたら邪魔だった布団を蹴っていた。
そして俺は仰向けになって文学的なことをしている。ビール瓶から泡が出そう。
その時に気づいてしまった。
誰かの視線に。
俺は扉の方を見た。
扉を少し開けて、カホタンが文学的なことをしている俺のことを見ている。
体が一気に熱くなった。慌ててズボンを上げた。
「絶対に見ないでくれ、って言ったでしょ」
俺は怒鳴っていた。恩返しをしていた鶴も同じ気持ちだったと思う。
見られてしまったら、もうココにはいれない。
俺はベッドから立ち上がり、扉を開けた。
「ごめんなさい。何しているのかなって思って」
とカホタンが言う。
彼女でも許せないことがある。
文学的なことをしている姿を俺は誰にも見られたくなかった。
恥ずかしさで息もできない。
俺はカホタンを通り過ぎて、玄関にあった靴を履いた。
「どこ行くの?」
「あの姿を見られたからには、一緒にはいられない」
と俺は言って玄関の扉を開けて、家を出た。
恥ずぃ。
ただ純粋に恥ずかしい。
俺、誰にも見られた事がなかった。
もし文学的なことをしている時に彼女が部屋に入って来て、俺の具現化したビール瓶を口にくわえて、中の泡を全て飲んでくれていたら許したかもしれない。
だけど彼女はジッと俺が文学的なことをしているのを見ていたのだ。
一体、どんな気持ちで見ていたんだよ?
浴室の時も同じである。
裸で入って来て、体をキレイキレイしてくれたのに、その先が無かった。
もしその先をしていてくれていたら俺だって文学的なことはせずに済んだはずなのだ。
もし俺のビール瓶を口にくわえて飲んでくれていたら、俺だってこんな恥ずかしい思いはしなかったのだ。
1人でしているところを見られて、死ぬほど恥ずかしくて、俺は家を出た。
そして俺は走った。
引きこもっていたから体力がなくて……なんだったら膝も痛くて、俺は路上の隅に腰を下ろした。
ちょっと走っただけなのに息が上がって苦しい。
もっと体力をつけなくちゃいけない。
今まで俺は何をやっていたんだろう?
高校の時に家に引きこもって以降、何もしてこなかった。
みんな俺に好意を抱いてくれる未来の日本に来ても、俺は何もしていない。
自分のビール瓶を飲んでほしいのなら、カホタンにそう伝えるべきだったんじゃないか?
そんなことを伝えたら嫌われるような気がした。
でも体をキレイキレイしてくれるほど彼女は俺のことに好意を抱いていたんじゃないか?
俺は自分に自信がなかった。
誰かにヤられて、好きだと言われたい。
そしたら少しは自信がつくような気がした。
目の前に車が止まった気がした。
俺は地面を見つめていた。
だから誰かが目の前に来た気配だけは感じた。
カホタンが迎えに来たんだろう、と思った。
「田中太一君? どうしたんですか?」
顔を上げると、そこにはイチコだった。
黒縁メガネでおさげ。頑固一子。
「……なんでもない」と俺は言った。
「こんなところに男性が1人でいたら危ないですよ」
「危ないぐらいが丁度いい」
と俺は言う。
今、俺は誰かに無茶苦茶にされたい気分だった。
「いいから車の中に入ってください」
イチコが俺の腕を握った。
夕日が沈みかけだった。
世界はオレンジ色に染まり、全てが美しく見えるマジックアワー。
イチコは黒縁メガネを外し、お下げにしていた髪ゴムを取った。
やっぱり美しかった。
彼女の力は意外と強く、俺は無理矢理に立たされた。
美しい彼女になら無茶苦茶にされてもいいように思えた。
彼女の乗っていた車に乗せられた。
俺は女子高生に拾われたのだ。
1
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる