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とある休日
しおりを挟む今日は日曜日。
仕事は休みなので、ぐーたらするか……と思っていたが、ハッと思い出した。
今日は確か……可愛い、愛しの凛ちゃんがバイトしてるハズだ。
隣に居ないし、確かこないだ誰かの代わりに入ることになったーって、言ってたような……
「いらっしゃいま、せ」
「お姉さん、可愛いね」
「な……しょ、翔ちゃん!?」
「来ちゃった♪」
「いや、な、なんで……!」
「だって、こんな時じゃないと凛音の働いてる姿、見られないし」
「うぅ……」
恥ずかしそうに水の入ったコップや、おしぼりを置きながら俺を少し睨んでいたけど、そんな表情さえも可愛いな、愛おしいなって思えるのでちっとも怖くない。
「じゃあ……」
お腹も空いていたので、適当に食べ物と飲み物を注文。
日曜日だからか、やはり人は多い。
でも、凛ちゃんが働いてる姿って滅多に見られないから、今日は貴重且つ充実した日になりそうだ。
「お、お待たせ、しました……」
「はい、ありがと~」
「ご、ごゆっくり……」
と、凛ちゃんが席を離れる時───
「えっ……!?」
「じゃあね、お仕事頑張って」
「……バカ」
優しく手を掴み、握りしめた。凛ちゃんは案の定、頬を染めて逃げるようにして去って行った。
「お疲れ様でした~」
凛ちゃんがバイトを終えて、お店を出るのに合わせて俺も会計を済ませて、外で待っていた。
「し、翔ちゃん!」
「凛音、お疲れ様」
「待ってて、くれたの?」
「勿論。変な虫が付く前にね」
「だからっ、私には……翔ちゃんだけ、だってば」
「はぁ……それを聞くのが家じゃないなんて……!」
「家でも、言う……から」
「本当に?嘘ついたらダメだよ?」
「う、嘘じゃないもんっ!言うもん」
「なら、楽しみにしてよ~っと♪」
凛ちゃんは全てが愛おしい。後でまた言ってくれるところも、優しい。
凛ちゃんがバイトを終えるまで居座る代わりに、まぁまぁカフェに貢献したと思う。
美味しかったし、また今度来ようかな。
帰宅してから早速、凛ちゃんに「私には……翔ちゃんだけ、だよっ!」と言ってもらい、俺は幸せ真っ只中で癒やされたのだった。
帰る途中、凛ちゃんが気になっていたテイクアウトのお店があったので、その商品を購入しコンビニにも寄って、あれこれ購入したので残りの時間は家で、だらだらすることになった。
今日は今日で、自分にとってなかなか良い休日であった。
*******
ちなみに、私はホールとキッチンの両方が出来るので翔ちゃんが来た時は全部、私が作りました。
翔ちゃんに言うと、ニマニマされそうなので言わないけど。
私だって、翔ちゃん一筋なんだから……
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