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第六章 勇者編

どこでもドアって便利だよね!

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どこでもドアって便利だよね!



翌日、朝早くから平原に向かった。生息してる魔物は家などを作った後に見回りをして転移で森に返そうと思う。俺の都合で倒すのもなんか後味悪いしね。
というわけで早速町づくりを始めた。

最初は迷宮都市だ。歩きやすいように道はコンクリートにし、民家は江戸と明治の日本のような家にしてみた。やっぱり日本は恋しい。商業ギルドと冒険者ギルドは王都式にして訓練所は広めになるようにイメージした。

「創造魔法 想像創造!」

そう唱えた瞬間、何もない所から急に町が現れた。俺がイメージした通りの町だ。この町の大きさはカノン王国領の8分の1ほどで王都と同じくらいの大きさがある。
20mほどの外壁が町を囲み、検問所がある。ちなみに領主邸は迷宮都市に城を作った。さすがに王城とまではいかないが、ちょっと小さいぐらいのサイズにした。これくらいがちょうどいいだろう。

探知を使って魔物の反応を見る。町の中に100匹ほどいるので全員を森の浅い場所に転移させた。



次に海辺の近くに転移して先程と同じように町を作る。こちらは小さめの都市にした。民家は王都と同じようなものにした。海があるため外壁は作らないがその代わりに結界で覆った。これで魔物は入ってこれないだろう。海産物が取れるので商売をする人もいると思うから商売がしやすいように家を作ってみた。領主邸は一応作った。大きさは王都の屋敷と同じくらいにした。

探知で魔物を探して転移させる。これで終わりかな?結構早く終わったな。陛下に報告しに行くか。
王城の応接室に転移した後、陛下の執務室にむかった。

「陛下、アルベルトです。領地の件で報告に参りました」

「入ってください」

「お久しぶりです陛下。領地が出来たので報告に来ました」

「な!?もう出来たんですか?それで報告とはなんでしょう?」

主神という事を伝えてからすっかり敬語になってしまった陛下が聞いてきた。

「はい、迷宮都市と海に面している産業都市を作りました。早速相談なんですが領地の映像をビデオで流して宣伝してもいいでしょうか?」

「はい、大丈夫です。今度王として領地の視察に向かいます。そこで問題なのがカノン森林です。あそこを開拓しない限り何も始まらないと思います。何がいい案はありませんか?」

「んー、あっ!それなら任せてください!ビデオの件も含めて3日後にまた報告に来ます!」

「分かりました!」

俺が思いついたのは、森を開拓するのではなく、転移で通らなければいいんじゃね?ということだ。この発想はドラ○もんのどこでもドアからだ。アレみたいな魔道具を作れば通行はすごい楽になると思った。

早速家に帰って魔道具作りを始めた。まず考えているのはどこでもドアの鏡版にしようと思う。鏡をくぐると転移出来る感じ。とりあえず転移を付与した大きめの鏡を2枚作って領地と屋敷を繋いでみる。イメージは紙を折った時にA点とB点がくっつくことをイメージした。

すると、1発で成功してしまった。正直魔道具作りは難しいので何回か試さないとダメだと思ったが、案外楽だった。
それから何個もその魔道具を作って交通がスムーズになるようにした。

そこでふと思い出した。

あっやべ、ダンジョン作るの忘れてたと。




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いつも読んでくださってありがとうございます!
次回ダンジョン作りになります!
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