上 下
72 / 82
第三章 日本近海超決戦

第六十四話 ソロモン攻防戦③ソロモン航空戦

しおりを挟む
「全機散開!」
隊長機が命令を出すも遅い。ただでさえ機体がでかいB31だ。散開できるはずがない。これにより紫電の餌食となる。紫電の35㎜二門がB31めがけて飛ぶ。さすが35㎜。敵機は火を噴かずとも煙を出した。

「⁉我らがB31が.........」
アメリカ陸軍第12軍の司令官トランプは、頭を抱えていた。
B31がやられては.....ん?まてよ。今のうちに後方支援部隊を後方から進ませ気を引かせるとと同時に総力をあげて突撃すればいいのでは?どちらにせよ、勝てる見込みは少ないのだから。うん。勝てないなら被害を与えよう。
トランプはこう決心した。
「全部隊に次ぐ、我らはこれより――」
「了解!」


「敵重戦車突撃してきます!」
「なんだと!迎撃せよ!!」
「それが左右からも敵シャーマン隊が進行しており、全兵力での敵重戦車対処は不可能です」
「くそ!これでは勝っても被害がすごいことになる!これで敵第2波が来ると.......」
考えるだけでも恐ろしい。
「電探に新たな反応!」「首脳部より入電!後方に退避せよです」
「......仕方がない。撤退だ!出来るだけ物を載せていけ!!」
「了解!」


「敵部隊撤退します!」
「ふっ。我らに恐れをなしt 」
〔ダーン!〕
「⁉」


「ふぅ。何とか間に合ったか。久しぶりに暴れるか。武蔵、信濃、飛騨は大和に続け!撃ち~方はじめ!!」
各艦の四十六糎砲が唸る。

そうゆうことか。撤退命令はこのためだったのか。
「反転!いつでも突撃できるように準備!味方艦隊の艦砲射撃が終了次第突撃開始!!」
終わりだ!!!!!
「四式と一式は突撃開始!!!」
突然の砲撃にアメリカ軍は混乱。そこに計67両の四式重戦車と一式砲戦車が突入する。それに呼応するかのようについ先に到着した40機の栄華爆撃隊が敵上陸艦隊&敵後方支援隊に猛攻を加える。と、同時に大和以下戦艦四隻は半分以上の戦力を敵艦隊にあて、敵艦隊殲滅に努力する。
そして攻防の末、最後の一両を四式重戦車が攻撃。撃破し、ここにソロモン攻防戦は二時間の戦いに幕を下ろした。【後書き】
まさかの戦艦大和以下四十六糎砲搭載艦の登場でしたが、最近聯合艦隊が出てない気がして、思ったんです。と。んで、大和艦隊が出たというわけです。てか、早く聯合艦隊戦を出したい(←いわゆる史実のレイテ沖海戦みたいなの)とずっと思っています。とにかく、感想の方よろしくお願いします。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

タイムワープ艦隊2024

山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。 この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!

【第十回 歴史・時代小説大賞投稿】帝国の海 外伝~風翔搭乗員戦記

山本 双六
歴史・時代
1942年1月完成した、ニ式艦上戦闘機『風翔』この戦闘機に乗り、国のため、そして、愛する人たちのために戦った男たちの戦いが幕を開ける 帝国の海にでてくる、二式艦上戦闘機『風翔』風翔搭乗員の、物語である...

GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲

俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。 今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。 「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」 その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。 当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!? 姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。 共に 第8回歴史時代小説参加しました!

ヴィクトリアンメイドは夕陽に素肌を晒す

矢木羽研
歴史・時代
カメラが普及し始めたヴィクトリア朝のイギリスにて。 はじめて写真のモデルになるメイドが、主人の言葉で次第に脱がされていき…… メイドと主の織りなす官能の世界です。

大日本帝国領ハワイから始まる太平洋戦争〜真珠湾攻撃?そんなの知りません!〜

雨宮 徹
歴史・時代
1898年アメリカはスペインと戦争に敗れる。本来、アメリカが支配下に置くはずだったハワイを、大日本帝国は手中に収めることに成功する。 そして、時は1941年。太平洋戦争が始まると、大日本帝国はハワイを起点に太平洋全域への攻撃を開始する。 これは、史実とは異なる太平洋戦争の物語。 主要登場人物……山本五十六、南雲忠一、井上成美 ※歴史考証は皆無です。中には現実性のない作戦もあります。ぶっ飛んだ物語をお楽しみください。 ※根本から史実と異なるため、艦隊の動き、編成などは史実と大きく異なります。 ※歴史初心者にも分かりやすいように、言葉などを現代風にしています。

信濃の大空

ypaaaaaaa
歴史・時代
空母信濃、それは大和型3番艦として建造されたものの戦術の変化により空母に改装され、一度も戦わず沈んだ巨艦である。 そんな信濃がもし、マリアナ沖海戦に間に合っていたらその後はどうなっていただろう。 この小説はそんな妄想を書き綴ったものです! 前作同じく、こんなことがあったらいいなと思いながら読んでいただけると幸いです!

鈍亀の軌跡

高鉢 健太
歴史・時代
日本の潜水艦の歴史を変えた軌跡をたどるお話。

【架空戦記】炎立つ真珠湾

糸冬
歴史・時代
一九四一年十二月八日。 日本海軍による真珠湾攻撃は成功裡に終わった。 さらなる戦果を求めて第二次攻撃を求める声に対し、南雲忠一司令は、歴史を覆す決断を下す。 「吉と出れば天啓、凶と出れば悪魔のささやき」と内心で呟きつつ……。

処理中です...