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第三章 日本近海超決戦

第四十七話 イギリス、アメリカとの運命の戦い

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「おい、あれサンダーじゃないか?」
「馬鹿言え。サンダーは足が短い。空母なんてここまで来れるわけがない」
「だよな。見間違えか」
「そうだよ」
「...........................................................いや、やっぱりサンダーだ」
「嘘だろ........」

ザワザワ
ガサガサ

油断大敵。こんな言葉がある。ある時は仲間。またある時は敵。そんなことも戦時下では当たり前であった。だからこそ、油断は禁物。そして、この時も。イギリスが枢軸国になったのは、この時にアメリカに知らされた。そのためアメリカは油断していた。 

「たかが十機だ。戦える!」
「対空戦闘用意!撃ち~方はじめ!」
ダン!高角砲が火を噴く。
しかし、運悪く一機の放った20㎜が高角砲に命中。数基が使用不能になった。その後、雷撃隊(九八式攻撃機)が這い上がり雷撃が三発が敵空母『レンジャー』に命中。ほとんど装甲が施されていないレンジャーはあっという間にガソリンに誘爆を起こして大西洋の海へ沈んでいった。一〇艦爆も突撃し、巡洋戦艦『コンステレーション』に爆撃を敢行。これまたエンジン部で爆発を起こし火災が発生。まもなく沈没する。こうして、事実上アメリカ大西洋艦隊は壊滅した。そうして、一向はまた、日本本土への旅へ出かけた。

その頃、堺海軍工廠ではオーストラリア海軍から接収した空母の船体を使用した空母が完成していた。(形はほとんど日本空母と同じ)初の100機搭載可能空母の赤龍型装甲空母である。一番艦赤龍は、すでに完成。海軍に引き渡され、二番艦青龍は呉海軍工廠、三番艦黒龍は横須賀海軍工廠、四番艦白龍は石狩海軍工廠にて建造が進んでいた。

そして、二年にも及ぶ回収を行っていた戦艦『信濃』空母『赤城』『加賀』『飛龍』『蒼龍』の五隻の主力艦があるものを追加して戦線に復帰された。何が搭載されたかは軍令部、山本、源田そして各艦の乗組員しか知らなかった。その搭載されたものは、まもなく海戦で発揮されることとなる。しかし、これがまさかあんな結果にもたらすとは誰も知る由はなかった。

「これが、改装された信濃...でも、51㎝砲を搭載し、左右の15.5cm砲を撤去して、120㎜速射砲を各舷五門ずつ搭載する必要なんてあったんですか?」
戦艦信濃艦長『高柳 儀八』は、大和艦長も経験しており、信濃艦長に抜擢された。
「まぁ。そうですね....今は航空戦力が脅威ですから」
こう喋るのが戦艦信濃建造責任者『平賀 譲』
「だから、これを搭載したと...」
「そういうことです」
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