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第三章 日本近海超決戦
第三十七話 『エリモ町東174海里ニテ、敵艦影アリ!!』
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函館海軍基地 第二特務艦隊泊地 旗艦 超甲巡洋艦『渡月』
「ふぅ~もう、出港の時間か~」
「副長。仕方がないじゃないか。わが艦隊は、資源の確保、北海道近海の哨戒、そして、ソ連への警戒だ。最近は、ソ連とも、にらみ合いが、続いているからな」
「そう..ですよね!!」
「元気出せ」
「もう、元気出てます!」
「よし!錨を上げ~!出港用意!航海長操艦。第二特務艦隊出港!」
「いただきました。航海長。両舷微速前進。面舵30」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「艦長、えりも町から、入電です」
「えりも町?どうして?読み上げて」
「はい。『エリモ町東174海里ニテ、謎ノ艦影アリ。繰リ返ス。エリモ町東174海里ニテ、謎ノ艦影アリ』」
「分かった。最大速力、取り舵35!」
「了解~!機関室全力で行きま~す」
「にしても、この艦、ほ~んとうに、ゆるやかだな」
「いいじゃないですか」
「まぁな」
ダーン!ゴゴゴ!
「なんだ?」
「あれ!」
見張り員が叫ぶと、
「レーダに反応あり!」
「おいおい、嘘だろ」
「艦隊、輪形陣に移行!戦闘態勢!!霞ケ浦航空基地と、軍令部に打電!」
「全艦発射用意!艦隊、撃ち方はじめ!」
ダン!ダン!ダン!
「くそ!敵艦隊の陣容は?」
「戦艦2、重巡6、軽巡9、駆逐19!空母はありません!!」
「分かった!戦艦以外を狙え!戦艦の装甲はわが艦隊では抜けない!!航空部隊が来るまで、出来るだけ、敵艦を減らすぞ!」
「了解!」
ダーン!
「左舷に被弾!」
「かまうな!!そこまでの、被害ではない!!」
命中率が上がっている...?いや、気のせいだ。
「潮被弾!中破!戦闘不能けれど、航行は可能!」
「分かった!潮を下がらせろ!」
「了解」
「磯風被弾!」「天龍被弾!」
くそ!このままでは....
ヒューン
この音は...
「お待たせしました!!霞ケ浦航空隊 震電隊です!」
「震電隊⁉」
思わず、声が漏れてしまった。まぁ、それもそのはず。震電隊は、館山航空隊、霞ケ浦航空隊、堺航空隊、佐世保航空隊の4つの航空隊にしか配備されていない、超エリートなのだ。
ダダダダダダダ!
ダダダダダ!
ダダダダダ!
「敵艦隊逃走!」
「追い打ちをかける!!全艦、超重徹甲弾を装填!一撃で仕留める!」
「え?...了解!」
超重徹甲弾は、日本初の大型徹甲弾であり、まだ、試作段階であった。
ダーン!...ドカーン!
「命中!敵艦隊、全艦沈没!」
「やったか。にしても、最近敵艦隊の出現が多いな。何やら、胡散臭い」
「ですね....」
「ふぅ~もう、出港の時間か~」
「副長。仕方がないじゃないか。わが艦隊は、資源の確保、北海道近海の哨戒、そして、ソ連への警戒だ。最近は、ソ連とも、にらみ合いが、続いているからな」
「そう..ですよね!!」
「元気出せ」
「もう、元気出てます!」
「よし!錨を上げ~!出港用意!航海長操艦。第二特務艦隊出港!」
「いただきました。航海長。両舷微速前進。面舵30」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「艦長、えりも町から、入電です」
「えりも町?どうして?読み上げて」
「はい。『エリモ町東174海里ニテ、謎ノ艦影アリ。繰リ返ス。エリモ町東174海里ニテ、謎ノ艦影アリ』」
「分かった。最大速力、取り舵35!」
「了解~!機関室全力で行きま~す」
「にしても、この艦、ほ~んとうに、ゆるやかだな」
「いいじゃないですか」
「まぁな」
ダーン!ゴゴゴ!
「なんだ?」
「あれ!」
見張り員が叫ぶと、
「レーダに反応あり!」
「おいおい、嘘だろ」
「艦隊、輪形陣に移行!戦闘態勢!!霞ケ浦航空基地と、軍令部に打電!」
「全艦発射用意!艦隊、撃ち方はじめ!」
ダン!ダン!ダン!
「くそ!敵艦隊の陣容は?」
「戦艦2、重巡6、軽巡9、駆逐19!空母はありません!!」
「分かった!戦艦以外を狙え!戦艦の装甲はわが艦隊では抜けない!!航空部隊が来るまで、出来るだけ、敵艦を減らすぞ!」
「了解!」
ダーン!
「左舷に被弾!」
「かまうな!!そこまでの、被害ではない!!」
命中率が上がっている...?いや、気のせいだ。
「潮被弾!中破!戦闘不能けれど、航行は可能!」
「分かった!潮を下がらせろ!」
「了解」
「磯風被弾!」「天龍被弾!」
くそ!このままでは....
ヒューン
この音は...
「お待たせしました!!霞ケ浦航空隊 震電隊です!」
「震電隊⁉」
思わず、声が漏れてしまった。まぁ、それもそのはず。震電隊は、館山航空隊、霞ケ浦航空隊、堺航空隊、佐世保航空隊の4つの航空隊にしか配備されていない、超エリートなのだ。
ダダダダダダダ!
ダダダダダ!
ダダダダダ!
「敵艦隊逃走!」
「追い打ちをかける!!全艦、超重徹甲弾を装填!一撃で仕留める!」
「え?...了解!」
超重徹甲弾は、日本初の大型徹甲弾であり、まだ、試作段階であった。
ダーン!...ドカーン!
「命中!敵艦隊、全艦沈没!」
「やったか。にしても、最近敵艦隊の出現が多いな。何やら、胡散臭い」
「ですね....」
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