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初めてのデビュタントと隣国の王女様

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私の手元には2通の手紙が来ています。

1つはアイリッシュ様から先日のお茶会が出来なくなってしまった事への謝罪とまた今度日を改めてお茶会をしたいとの事でした。

あと王女様の件についてものすごく反省しているとのことです。

王女様とのお茶についてアイリッシュ様はお兄さま方から相当小言を言われたらしく、お兄さま方いわく

「ルーは気にしなくていいからね」

「アイリッシュが悪いんだから。
大丈夫、僕達が怒っておくよ」

と、言っていましたがアイリッシュ様は大丈夫でしょうか?

そしてもう1通がラージグア王女様からのお茶のお誘いです。

前に王宮でお会いした時に

「ぜひ、ルーチェ様とお茶をしたい」

と、言われましたが私は社交辞令だと思ってしまい

「ぜひ!ご都合がよろしければ」

安易にお答えしてしまったのが良くなかったみたいです。

王妃様とお母様に相談したところ2人とも

「「お断りをしなさい!」」

でしたが、私が王女様とお話してみたいと言ってみたところ渋々了承してくださりました。

私の意見を尊重したいと言ってくださったのがとても嬉しいです。

王女様とのお茶会は今から5日後に王宮のお庭で開くとのことです。

招待客などついて詳しく書かれていませんでしたので王妃様にさりげなく聞いてみましょう。

あとはドレスはどれにしようかしら?

王女様の好みの色と被らないようにして選ばなくっては、あとはどんなお話をしようかしら?

隣国はとても建造物が素敵らしいですしご兄弟もいらっしゃるからそんな事を聞いたり、あとは甘い物はお好きかしら?

今から考えただけでもとても楽しみですね。

回りの皆様はとても心配していますが私は王女様とお茶会をとても楽しみにしていました。


お茶会当日
私はドレスは前回同様クリーム色のドレスにしました。

今日王女様とお茶をするのは私だけなのでとても緊張します。

私はメイと、ともに王宮に向かい馬車から降りるとそこにはアイリッシュ様がいらっしゃいました。

「殿下、どうなさったのですか?」

私は驚いて訊ねてみると

「今日ルーが王女とお茶と聞いて心配だったのと…
この間の事を謝りたくて…」

アイリッシュ様は余りに元気がありませんね。

「アイリッシュ様、そんな気にしないでく下さい。
ですが今度は約束を守って下さいね。
そうしないと私も癇癪を起こしますよ」

そう言うとアイリッシュ様クスッと笑い

「ルーの癇癪なら喜んで受けるよ」

と、言って下さいました。

「ルー庭までエスコートしていくよ」

そう言ってアイリッシュ様は私を王女様がいらっしゃるお庭まで一緒に行くことにしました。
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