83 / 117
初めてのデビュタントと隣国の王女様
18
しおりを挟む
「母上、大変な事が…ゲホゲホ」
お兄さまは凄い勢いで来たのはいいのですが、お母様が扇子を取り出し口元を隠しました。
あっ、これは少し怒ってますね。
「ジョージ、行儀が悪い
貴方はもう殿下の側近なんですからもう少し落ち着きなさい」
「いや、しかし…ゲホゲホ」
お兄さま落ち着いて、エマが水を持って来てくれましたよ。
ジョージお兄さまはエマから水を受け取り一気に飲み干しました。
「エマありがとう。助かったよ。」
「母上大変な事態になりました」
お兄さまこれで同じ事を3回言ってますよ。
「なんですか?ジョージ同じ事を何回も言ってもわからないから落ち着いて話なさい。」
お兄さまはお母様に促されてようやく落ち着いたらしく一言
「王女が来る」
その一言でした。
ごめんなさい。全く落ち着いてなかったですね。
そして何を言っているかわからないです。
お母様はため息混じりで
「あのね、本当に貴方は…」
と、お母様が言い始めると後ろから
「母上、ルーごきげんよう。
お茶の途中にジョージが慌てて申し訳ありません」
後ろからフレッドお兄さまがやってきました。
フレッドお兄さまは優雅に挨拶をしますが分かっていたならジョージお兄さまを止めてあげてもよろしいと思いますけど、こうなる事が分かっていて黙ってましたね?
「実は母上隣国の使節団が急遽来週来ることになりました。」
フレッドお兄さまが説明し始めます。
ジョージお兄さまは僕が説明するはずだったのにと言う顔をしています。
フレッドお兄さまはそんな事を無視して話続けました。
「その使節団の中にラージグア王女も一緒に来ることになりました。
その為来週使節団のお出迎えにルーの同伴をお願いします」
ラージグア王女とは?もしかして王妃様の姪の方ですね。
あら?けど予定より1ヶ月も早いですね
お母様は口元を隠しながら
「あら?随分早い到着ね。
婚約式までまだ2ヶ月もあるのに?」
お母様も気になったようで射るような目線でフレッドお兄さまを見ていますが、フレッドお兄さまはそんなのを気にせず淡々と
「婚約式までの2ヶ月間の間に遊学をされると言うことをおっしゃってましたよ。
まぁ、多分建前だと思っていますよ」
と、淡々と説明しています。
お母様はやっぱりと言う顔をなさり
「仕方ないわね…
しっかりと国賓としてお出迎えしないと行けないわね
ルーちゃん王女様のお出迎えのよろしくね。」
「はい、お母様しっかりと勤めて参ります」
「フレッドしっかりと見張っていてね」
「もちろんですよ。母上」
最後の方の会話はなぜが2人とも笑みが黒いですよ…
するとフレッドお兄さまは私にも
「ルーは気にしないでいいからね。
アイリッシュとの婚約式だけ考えていてね」
こちらにも黒い笑みを向けて話して来たので私は首を縦に降り大きく頷きました。
「分かってくれてありがとうルー」
お兄さまはそう言われるとジョージお兄さまを引きずって去って行ったのでした。
お兄さまは凄い勢いで来たのはいいのですが、お母様が扇子を取り出し口元を隠しました。
あっ、これは少し怒ってますね。
「ジョージ、行儀が悪い
貴方はもう殿下の側近なんですからもう少し落ち着きなさい」
「いや、しかし…ゲホゲホ」
お兄さま落ち着いて、エマが水を持って来てくれましたよ。
ジョージお兄さまはエマから水を受け取り一気に飲み干しました。
「エマありがとう。助かったよ。」
「母上大変な事態になりました」
お兄さまこれで同じ事を3回言ってますよ。
「なんですか?ジョージ同じ事を何回も言ってもわからないから落ち着いて話なさい。」
お兄さまはお母様に促されてようやく落ち着いたらしく一言
「王女が来る」
その一言でした。
ごめんなさい。全く落ち着いてなかったですね。
そして何を言っているかわからないです。
お母様はため息混じりで
「あのね、本当に貴方は…」
と、お母様が言い始めると後ろから
「母上、ルーごきげんよう。
お茶の途中にジョージが慌てて申し訳ありません」
後ろからフレッドお兄さまがやってきました。
フレッドお兄さまは優雅に挨拶をしますが分かっていたならジョージお兄さまを止めてあげてもよろしいと思いますけど、こうなる事が分かっていて黙ってましたね?
「実は母上隣国の使節団が急遽来週来ることになりました。」
フレッドお兄さまが説明し始めます。
ジョージお兄さまは僕が説明するはずだったのにと言う顔をしています。
フレッドお兄さまはそんな事を無視して話続けました。
「その使節団の中にラージグア王女も一緒に来ることになりました。
その為来週使節団のお出迎えにルーの同伴をお願いします」
ラージグア王女とは?もしかして王妃様の姪の方ですね。
あら?けど予定より1ヶ月も早いですね
お母様は口元を隠しながら
「あら?随分早い到着ね。
婚約式までまだ2ヶ月もあるのに?」
お母様も気になったようで射るような目線でフレッドお兄さまを見ていますが、フレッドお兄さまはそんなのを気にせず淡々と
「婚約式までの2ヶ月間の間に遊学をされると言うことをおっしゃってましたよ。
まぁ、多分建前だと思っていますよ」
と、淡々と説明しています。
お母様はやっぱりと言う顔をなさり
「仕方ないわね…
しっかりと国賓としてお出迎えしないと行けないわね
ルーちゃん王女様のお出迎えのよろしくね。」
「はい、お母様しっかりと勤めて参ります」
「フレッドしっかりと見張っていてね」
「もちろんですよ。母上」
最後の方の会話はなぜが2人とも笑みが黒いですよ…
するとフレッドお兄さまは私にも
「ルーは気にしないでいいからね。
アイリッシュとの婚約式だけ考えていてね」
こちらにも黒い笑みを向けて話して来たので私は首を縦に降り大きく頷きました。
「分かってくれてありがとうルー」
お兄さまはそう言われるとジョージお兄さまを引きずって去って行ったのでした。
6
お気に入りに追加
388
あなたにおすすめの小説
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
大切だった友達に媚薬を盛ったら、怖いくらい溺愛されています。彼が勧めてくれたお茶からも同じ香りがしていたのは気のせいかな。
下菊みこと
恋愛
媚薬を盛ったらとんでもなく愛されたお話。
マルスリーヌは友人、エルキュールに媚薬を盛る。エルキュールと結婚して、多額の結納金を実家に納めてもらうためだ。けれど肝心のエルキュールは、媚薬を入れた紅茶の香りを嗅いだだけで飲んでないのに媚薬が効いてしまった。マルスリーヌは困惑するも開き直るしかなかった。
小説家になろう様でも投稿しています。
悪役王女に転生しました。でも、パパは何故か私を溺愛してきます。
下菊みこと
恋愛
父親からの激しい虐待の末死に至った少女、空道伶奈は大好きだった乙女ゲームの世界に異世界転生!しかし転生したのは悪役王女で!?あれ、なんで私を毛嫌いするはずのパパが私を溺愛してるの?
これは愛されなかった少女が愛されまくるよくある?異世界転生の話。
小説家になろう様でも掲載しています。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
運命の番なのに、炎帝陛下に全力で避けられています
四馬㋟
恋愛
美麗(みれい)は疲れていた。貧乏子沢山、六人姉弟の長女として生まれた美麗は、飲んだくれの父親に代わって必死に働き、五人の弟達を立派に育て上げたものの、気づけば29歳。結婚適齢期を過ぎたおばさんになっていた。長年片思いをしていた幼馴染の結婚を機に、田舎に引っ込もうとしたところ、宮城から迎えが来る。貴女は桃源国を治める朱雀―ー炎帝陛下の番(つがい)だと言われ、のこのこ使者について行った美麗だったが、炎帝陛下本人は「番なんて必要ない」と全力で拒否。その上、「痩せっぽっちで色気がない」「チビで子どもみたい」と美麗の外見を酷評する始末。それでも長女気質で頑張り屋の美麗は、彼の理想の女――番になるため、懸命に努力するのだが、「化粧濃すぎ」「太り過ぎ」と尽く失敗してしまい……
【完結】余命三年ですが、怖いと評判の宰相様と契約結婚します
佐倉えび
恋愛
断罪→偽装結婚(離婚)→契約結婚
不遇の人生を繰り返してきた令嬢の物語。
私はきっとまた、二十歳を越えられないーー
一周目、王立学園にて、第二王子ヴィヴィアン殿下の婚約者である公爵令嬢マイナに罪を被せたという、身に覚えのない罪で断罪され、修道院へ。
二周目、学園卒業後、夜会で助けてくれた公爵令息レイと結婚するも「あなたを愛することはない」と初夜を拒否された偽装結婚だった。後に離婚。
三周目、学園への入学は回避。しかし評判の悪い王太子の妾にされる。その後、下賜されることになったが、手渡された契約書を見て、契約結婚だと理解する。そうして、怖いと評判の宰相との結婚生活が始まったのだが――?
*ムーンライトノベルズにも掲載
婚約破棄させてください!
佐崎咲
恋愛
「ユージーン=エスライト! あなたとは婚約破棄させてもらうわ!」
「断る」
「なんでよ! 婚約破棄させてよ! お願いだから!」
伯爵令嬢の私、メイシアはユージーンとの婚約破棄を願い出たものの、即座に却下され戸惑っていた。
どうして?
彼は他に好きな人がいるはずなのに。
だから身を引こうと思ったのに。
意地っ張りで、かわいくない私となんて、結婚したくなんかないだろうと思ったのに。
============
第1~4話 メイシア視点
第5~9話 ユージーン視点
エピローグ
ユージーンが好きすぎていつも逃げてしまうメイシアと、
その裏のユージーンの葛藤(答え合わせ的な)です。
※無断転載・複写はお断りいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる