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初めてのお友達とお妃教育と…

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誰かが段々とこちらに向かってくる音が大きくなって来ます。

リリー様は私を背中に隠し

「ルーチェ様扉が開きましたら一瞬私が相手の隙を作ります。その隙に一緒に逃げますよ。絶体に私から離れないで下さい」

「わかったわ」

リリー様から私は言われ背中にピトッくっついていると

扉が勢い良く開きます。それと同時に

リリー様は足を上げて相手の顔に向かって蹴ります。

そして入って来た人物は

「ルーチェ」

と、叫んで入ってきました。

扉の前にはアイリッシュ様が剣でリリー様からの蹴りを受け止めています。

リリー様の靴の先はキラリと光刃物が飛び出していました。

これも淑女の嗜み?

「リリー、危ないな早くその物騒な物を閉まってくれる?」

アイリッシュ様にそういわれてリリー様が

「申し訳ありません。だけど紛らわしい登場の仕方で困ります。」

「アイリッシュ様?」

なぜ?アイリッシュ様がここにいるのですか?
王族の方がこんなところ来ては良いはずはありません。

後ろから

「アイリッシュ、ちょっと待てよ」

後ろからお兄さま方が兵を連れてやってきました。

「お兄さま!」

私がお兄さまと呼ぶと

「「ルー!」」

お兄さま方が私に向かって勢い良くやっててきました。

「ルー大丈夫だったかい?」

「ケガはないかい?手足を縛られたのかい?赤くなってる、可愛そうに痛くない?」

ギュウギュウと抱き締めながら色々と質問しています。

「僕がルーチェとのバグを最初にしたかったりのに…」

アイリッシュ様が何か言いながら塞ぎ来んでいます。

リリー様がなぜか肩をたたいていますね。

「アイリッシュ様、お兄さま、ここはどこですか?それとなぜ私達がここにいるとわかったですか?」

私は目が覚めてからのずーと疑問だったことを聞いてみました。

「ルー巻き込んでごめんね。ここはねダン男爵領の中にある男爵の別荘なんだよ」

ダン男爵聞いたこともありませんね。

「ルーチェ」

アイリッシュ様が寄ってきてくださり優しく私のことを抱き締めてくれました。

「怖い思いをさせてごめんね。相手がこんな風に出てくるなんて思っていなくってルーチェには迷惑かけたよ。
けど本当に無事で良かったよ
ルーチェに何かあったら僕は…」

アイリッシュ様は何度も何度もごめんねと言ってくれました。

私を抱きしめながら一瞬頬にキラリと光物が流れたように見えましたが私から離れる時にはいつものアイリッシュ様に戻られていました。

「ルーとリリーはこのまま馬車に乗って屋敷に戻るように手配を頼む、あとちゃんとした護衛を付けてくれ、フレッドバロッサ公爵に連絡は?」

「今早馬を飛ばしているからルーが屋敷に戻る時には連絡済みだ。
さぁルーこっちだよ」

私はフレッドお兄さまに馬車まで送られて行きました。

出口に向かう途中には沢山の兵士もいてとても物々しい感じです。

そしてどこからか大きな声で

「なんで私が捕まるのだ、私を誰だと思っている離せ」

「ちょっと私に触らないで、私は未来の…」

と、叫ぶ声が聞こえて来ます。

聞いたことある人の声だと思い、私が気になって振り向こうとした時

「ルー気にしないで良いよ。さぁ馬車に乗って」

フレッドお兄さまによりその方々がわからないまま馬車の乗るように促されました。

馬車には既に護衛の方が乗っています。

あら?リリー様は?

「お兄さまリリー様がいませんよ?」

「ルー、リリーとは馬車が違うんだよ。
ルーはこのまま屋敷に帰るんだよ。
本当は僕らが付いていきたいけどまだ後片付けがあるから先にお帰り」

と、言ってお兄さまは扉を閉めて馬車を見送りました。

私が屋敷に着くと既にエントランスにはお父様様とお母様がいらして使用人の方々も沢山いました。

私が馬車から降りて心配かけてごめんなさいと謝る前にエマに抱きつかれてしまい、

「お嬢様、お嬢様エマが付いていかなかったために………」

と、大泣きを先にされてしまいました。

お父様もお母様も

「無事で良かったと」

お母様は泣きながら抱きしめくれて、

お父様は頭を撫でてくれました。

「今日は疲れたと思うからゆっくりおやすみ
話しはまた今度」

と、言われて私は部屋に戻りそのまま休むことにしました。

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