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揺れる、うどん
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仕事帰りに、日向の顔が見たくなった。
それ自体は、最近では珍しいことではなかった。仕事やそれにまつわる人間関係で、自分がすり減って行くような気がするとき、日向の顔を思い浮かべると、透明できらきらしたものを見ているような気持ちになって、無性に近づきたくなることがある。
その日の私は特に、疲れていた。
足が重かった。携帯電話が入っている鞄がやけに重く感じられて、家まで真っすぐに帰る気にならなかった。
図書館が開いている時間でもなかったので、直接倉庫に顔を出すことにした。夜の倉庫はいかにも廃墟めいている。こんなところに住んでいる日向の非常識さを改めて感じた。
外から呼びかけても返事がないので、きぃきぃと音を立てる扉を半開きにすると、キャンプ用の懐中電灯が、薄暗い倉庫のなかで煌煌と光っている。そして、その明かりのすぐ横の床に、日向の頭が照らされているのが見えた。
寝ているのか。
それにしても、寝るにしてはずいぶん早い時間から、と思って、そっと近づくと、日向がゆっくりと首を動かした。
「みさきちゃん……?」
その声がやけにか細くて、私は慌てて日向に近寄った。
「どうしたの?」
「うーん……だるくて。食欲ないし、風邪、かな?」
そう言いながら日向は身体を起こそうとするが、腕に力が入らなかったらしく、そのままもう一度寝転んだ。
額に手を当ててみると、あからさまに熱い。
「いや、かな? とか言うレベルじゃなくて、すごい熱あるよ。何してんの。食欲はある? 水分はちゃんととってるの?」
冷房なんてあるはずもない倉庫の中だ。水分をとらなければ一発で熱中症になるだろう。
「ご飯は……食べたくない。水は飲んでたけど、さっきなくなった」
見れば、確かに空のペットボトルが、横に転がっている。
「いつから食べてないの?」
「昨日の晩……」
へろへろの声を聞いてため呆れた。
そんな調子で治るはずがない。
「もう……ちょっとしんどいと思うけど、立って。手、貸すから」
「ん……?」
「うちにおいで。お粥くらいなら作ってあげるから」
「お粥嫌い……」
泣きそうな顔で言う日向の顔を見て、私はため息をついた。
「じゃ、うどん! それならいいでしょ。はい、立つ!」
日向に肩を貸し、無理矢理立ち上がらせた。
日向の身体は、驚くほど軽くて小さい。
これでは子どもではないか。
しかしもちろんそんなことに気を取られている暇はないので、倉庫の近くを走る大きな道路まで日向を引きずり、拾ったタクシーに押し込んだ。
「タクシー……お金……ごめんなさい」
「もー、ほんと、変なとここだわるなぁ。私、社会人なの。あんたと違って稼いでるの。こういうときくらい甘えればいいの」
途中でコンビニエンスストアに寄って少し買い物をして、アパートについてとにかくポカリスエットを日向に飲ませた。汗をかいていたのでパジャマを貸して着替えさせ、日向が着替えている間に卵を落としたうどんを作った。
一つしかないどんぶりにうどんを入れて出してやると、日向はぼんやりとした顔でしばらくうどんを見つめ、それからやっとそれが自分のために用意された食料であるということを理解したかのように、ゆっくりと手を伸ばして、うどんを食べ始めた。
「どう? 吐き気とかはない? 食べられそう?」
なんだか動物を飼っているようだな、と失礼なことを考えながら日向に問うた。
日向は茫洋とした表情のままで、こくんと首を縦に振った。
「……美味しい」
「そっか」
「ポカリばっかり飲んでたから、塩辛いものが嬉しい」
「良かったね」
「うん」
そして、その後は言葉を発することなくうどんを食べ続けた。
本当に体調が悪いらしく、日向はうどんを半分ほど残した。
黄色い出汁の中に沈んでいる、落とし卵の塊を、箸の腹の部分で重そうにゆらゆら揺らし続ける日向に、私は声をかけた。
「もう寝なよ」
「……残しちゃってごめんなさい」
「だから、こういうときに気を遣わなくていいから」
「卵の黄身、すごく好きなんだけど。固くなった白身とか、ぷりぷりしてて。お出汁、しみてるし。でも、身体にシャッターが下りてるみたいで……」
「また作ってあげるから」
「うん。ごめんね、ベッド、一つしかないのに」
「だーかーら、もういいって」
「うん」
その後はさすがに私の意図が分かったらしく、日向は黙ってベッドに横になった。倉庫においてあるせんべい布団で身体の疲れや風邪が抜けるはずもなく、日向はすぐに寝息を立て始めた。
やれやれ。
本当に子どもみたいな日向の寝顔を見て、私はどんぶりを洗って、今度は自分のためのうどんを作って食べた。褒められた後なので妙に美味しく感じられた半熟の卵もしっかり食べて、食器を片付けた後、私は日向が寝ているベッドの横の床に座って、背中をマットレスにつけた。呆けたように天井の電灯を見上げながら、指先でカーペットの毛羽立ちをなぞっていた。部屋が静かになってみると、古いエアコンが昼間の熱気をなんとか押さえるためにたてるカタカタという健気な音が、よく聞こえる。
さすがに疲れた。
そういえば、疲れをとるために日向に会いに行ったんだったっけ。
鞄の中でメロディが鳴ったので、携帯電話を取り出した。
メール受信のライトがチカチカ光っていて、起動させると、画面に二行のメッセージが表示された。
——山本篤彦と別れて下さい。
——お願いします。
送り主のアドレスのところに、「山本篤彦」の名前が表示されている。
もちろんこの文章を打ったのが、「山本篤彦」だとは、私も思ってはいない。
山本さんもなー、不倫するなら携帯にロックくらいかけておけよ。
もちろん奥さんがパスワードを割り出したのかもしれないし、最近の山本さんの行動に不信感を覚えていたなら、直接パスワードを解除するように、山本さんに命じたのかもしれなかった。しかし、いずれにしても、山本さんの脇が甘すぎることに違いはない。
昼間に届いたメールは、そういえば一行だったと思い出した。
——山本篤彦の妻です。
これだけだ。
夫の不倫相手に何を言えばいいのか、奥さんも相当悩んだのだろう。
そして、夜にメールを送ってくるまで、ずっと考え続けたのだろう。
そのことの重さを考えると、ため息しか出てこない。
部署が違うので、山本さんが今日出勤をしているのかどうかすら、私には分からない。
メールを返すべきなのか。返すとしたら何と言えばいいのか。というかそれ以前の問題として、私の身の安全は大丈夫なのか。
そこまで思いが至ったときに、背中にひやっとした感覚が伝わる。
お腹の辺りを刃物で刺されたような気がして、むずむずと痒くなる。
あー、馬鹿だな、私。
こういうことも含めての、不倫なのだ。
楽だとかなんだとか、日向に苛立っていた私はなんと無責任だったんだろう。
今更思っても仕方がないことだけれど。
とにかくこういう夜に、病人であってもそばにいてくれる人がいるのは有り難かった。
振り返って、日向の寝顔を眺めた。
熱で紅潮している頬。肌が荒れて、額と顎に吹き出物が出来ている。少なくとも二日間はまともに風呂に入っていないだろうから、髪の毛がべたついている。かろうじてパジャマには着替えさせたけれど、ほとんど外同然の、冷房もないところで寝続けていたのだから、まあ、どう考えても清潔とは言えない。
あれだな。
山本さんの奥さんがうちのアパートに来た時、この子に出来る攻撃は『不潔アタック』に決定だな。この子の汗やら皮脂やらの染み付いた衣服を投げつけて、山本さんの奥さんがたじろいでいる隙をついて、私は日向を連れて逃げるのだ。
馬鹿なことを考えながら、私自身は日向に対して少しも汚いとか、不快とかいうことを思わないということに気付いている。もちろん理屈では汚いと思っているのだけれど、日向の身体から出ているはずの老廃物を、私は日向の一部のように感じて、それはそれでいいじゃないかと思っている。
タオルケットからはみ出た手を、赤子にするように温かいところに戻してやりながら、私は胸に温かいものが溢れてくるような気がして、一筋だけ、涙を流した。
そして、満足して、そのまま眠ってしまった。
翌朝には日向の熱は下がっていた。
調子が良くなるとずうずうしくなるのか、お腹すいたお腹すいたという日向の声を聞きながら、私は座ったまま寝たせいで筋肉が固まって軋む身体をなんとか動かして再起動させた。
冷凍していたご飯と、漬け物と、インスタントのみそ汁を準備しながら、私は鍋にかかっている卵の、ベストな茹で時間を、ほんの少し、わくわくしながら計算していた。
それ自体は、最近では珍しいことではなかった。仕事やそれにまつわる人間関係で、自分がすり減って行くような気がするとき、日向の顔を思い浮かべると、透明できらきらしたものを見ているような気持ちになって、無性に近づきたくなることがある。
その日の私は特に、疲れていた。
足が重かった。携帯電話が入っている鞄がやけに重く感じられて、家まで真っすぐに帰る気にならなかった。
図書館が開いている時間でもなかったので、直接倉庫に顔を出すことにした。夜の倉庫はいかにも廃墟めいている。こんなところに住んでいる日向の非常識さを改めて感じた。
外から呼びかけても返事がないので、きぃきぃと音を立てる扉を半開きにすると、キャンプ用の懐中電灯が、薄暗い倉庫のなかで煌煌と光っている。そして、その明かりのすぐ横の床に、日向の頭が照らされているのが見えた。
寝ているのか。
それにしても、寝るにしてはずいぶん早い時間から、と思って、そっと近づくと、日向がゆっくりと首を動かした。
「みさきちゃん……?」
その声がやけにか細くて、私は慌てて日向に近寄った。
「どうしたの?」
「うーん……だるくて。食欲ないし、風邪、かな?」
そう言いながら日向は身体を起こそうとするが、腕に力が入らなかったらしく、そのままもう一度寝転んだ。
額に手を当ててみると、あからさまに熱い。
「いや、かな? とか言うレベルじゃなくて、すごい熱あるよ。何してんの。食欲はある? 水分はちゃんととってるの?」
冷房なんてあるはずもない倉庫の中だ。水分をとらなければ一発で熱中症になるだろう。
「ご飯は……食べたくない。水は飲んでたけど、さっきなくなった」
見れば、確かに空のペットボトルが、横に転がっている。
「いつから食べてないの?」
「昨日の晩……」
へろへろの声を聞いてため呆れた。
そんな調子で治るはずがない。
「もう……ちょっとしんどいと思うけど、立って。手、貸すから」
「ん……?」
「うちにおいで。お粥くらいなら作ってあげるから」
「お粥嫌い……」
泣きそうな顔で言う日向の顔を見て、私はため息をついた。
「じゃ、うどん! それならいいでしょ。はい、立つ!」
日向に肩を貸し、無理矢理立ち上がらせた。
日向の身体は、驚くほど軽くて小さい。
これでは子どもではないか。
しかしもちろんそんなことに気を取られている暇はないので、倉庫の近くを走る大きな道路まで日向を引きずり、拾ったタクシーに押し込んだ。
「タクシー……お金……ごめんなさい」
「もー、ほんと、変なとここだわるなぁ。私、社会人なの。あんたと違って稼いでるの。こういうときくらい甘えればいいの」
途中でコンビニエンスストアに寄って少し買い物をして、アパートについてとにかくポカリスエットを日向に飲ませた。汗をかいていたのでパジャマを貸して着替えさせ、日向が着替えている間に卵を落としたうどんを作った。
一つしかないどんぶりにうどんを入れて出してやると、日向はぼんやりとした顔でしばらくうどんを見つめ、それからやっとそれが自分のために用意された食料であるということを理解したかのように、ゆっくりと手を伸ばして、うどんを食べ始めた。
「どう? 吐き気とかはない? 食べられそう?」
なんだか動物を飼っているようだな、と失礼なことを考えながら日向に問うた。
日向は茫洋とした表情のままで、こくんと首を縦に振った。
「……美味しい」
「そっか」
「ポカリばっかり飲んでたから、塩辛いものが嬉しい」
「良かったね」
「うん」
そして、その後は言葉を発することなくうどんを食べ続けた。
本当に体調が悪いらしく、日向はうどんを半分ほど残した。
黄色い出汁の中に沈んでいる、落とし卵の塊を、箸の腹の部分で重そうにゆらゆら揺らし続ける日向に、私は声をかけた。
「もう寝なよ」
「……残しちゃってごめんなさい」
「だから、こういうときに気を遣わなくていいから」
「卵の黄身、すごく好きなんだけど。固くなった白身とか、ぷりぷりしてて。お出汁、しみてるし。でも、身体にシャッターが下りてるみたいで……」
「また作ってあげるから」
「うん。ごめんね、ベッド、一つしかないのに」
「だーかーら、もういいって」
「うん」
その後はさすがに私の意図が分かったらしく、日向は黙ってベッドに横になった。倉庫においてあるせんべい布団で身体の疲れや風邪が抜けるはずもなく、日向はすぐに寝息を立て始めた。
やれやれ。
本当に子どもみたいな日向の寝顔を見て、私はどんぶりを洗って、今度は自分のためのうどんを作って食べた。褒められた後なので妙に美味しく感じられた半熟の卵もしっかり食べて、食器を片付けた後、私は日向が寝ているベッドの横の床に座って、背中をマットレスにつけた。呆けたように天井の電灯を見上げながら、指先でカーペットの毛羽立ちをなぞっていた。部屋が静かになってみると、古いエアコンが昼間の熱気をなんとか押さえるためにたてるカタカタという健気な音が、よく聞こえる。
さすがに疲れた。
そういえば、疲れをとるために日向に会いに行ったんだったっけ。
鞄の中でメロディが鳴ったので、携帯電話を取り出した。
メール受信のライトがチカチカ光っていて、起動させると、画面に二行のメッセージが表示された。
——山本篤彦と別れて下さい。
——お願いします。
送り主のアドレスのところに、「山本篤彦」の名前が表示されている。
もちろんこの文章を打ったのが、「山本篤彦」だとは、私も思ってはいない。
山本さんもなー、不倫するなら携帯にロックくらいかけておけよ。
もちろん奥さんがパスワードを割り出したのかもしれないし、最近の山本さんの行動に不信感を覚えていたなら、直接パスワードを解除するように、山本さんに命じたのかもしれなかった。しかし、いずれにしても、山本さんの脇が甘すぎることに違いはない。
昼間に届いたメールは、そういえば一行だったと思い出した。
——山本篤彦の妻です。
これだけだ。
夫の不倫相手に何を言えばいいのか、奥さんも相当悩んだのだろう。
そして、夜にメールを送ってくるまで、ずっと考え続けたのだろう。
そのことの重さを考えると、ため息しか出てこない。
部署が違うので、山本さんが今日出勤をしているのかどうかすら、私には分からない。
メールを返すべきなのか。返すとしたら何と言えばいいのか。というかそれ以前の問題として、私の身の安全は大丈夫なのか。
そこまで思いが至ったときに、背中にひやっとした感覚が伝わる。
お腹の辺りを刃物で刺されたような気がして、むずむずと痒くなる。
あー、馬鹿だな、私。
こういうことも含めての、不倫なのだ。
楽だとかなんだとか、日向に苛立っていた私はなんと無責任だったんだろう。
今更思っても仕方がないことだけれど。
とにかくこういう夜に、病人であってもそばにいてくれる人がいるのは有り難かった。
振り返って、日向の寝顔を眺めた。
熱で紅潮している頬。肌が荒れて、額と顎に吹き出物が出来ている。少なくとも二日間はまともに風呂に入っていないだろうから、髪の毛がべたついている。かろうじてパジャマには着替えさせたけれど、ほとんど外同然の、冷房もないところで寝続けていたのだから、まあ、どう考えても清潔とは言えない。
あれだな。
山本さんの奥さんがうちのアパートに来た時、この子に出来る攻撃は『不潔アタック』に決定だな。この子の汗やら皮脂やらの染み付いた衣服を投げつけて、山本さんの奥さんがたじろいでいる隙をついて、私は日向を連れて逃げるのだ。
馬鹿なことを考えながら、私自身は日向に対して少しも汚いとか、不快とかいうことを思わないということに気付いている。もちろん理屈では汚いと思っているのだけれど、日向の身体から出ているはずの老廃物を、私は日向の一部のように感じて、それはそれでいいじゃないかと思っている。
タオルケットからはみ出た手を、赤子にするように温かいところに戻してやりながら、私は胸に温かいものが溢れてくるような気がして、一筋だけ、涙を流した。
そして、満足して、そのまま眠ってしまった。
翌朝には日向の熱は下がっていた。
調子が良くなるとずうずうしくなるのか、お腹すいたお腹すいたという日向の声を聞きながら、私は座ったまま寝たせいで筋肉が固まって軋む身体をなんとか動かして再起動させた。
冷凍していたご飯と、漬け物と、インスタントのみそ汁を準備しながら、私は鍋にかかっている卵の、ベストな茹で時間を、ほんの少し、わくわくしながら計算していた。
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