6 / 52
そこに愛はない
(6)
しおりを挟む
「はい、オサムタイム終了ーーー」
「…………………………は?」
「どう?俺オサムの真似上手かった?童貞の気持ちになってやってみたんだけど」
反射的に腕を離そうと引いてみるも、しっかりと手首を掴まれ離すことはできない。身を捩ると下腹部を貫ぬかれたままであることを思い出し、その熱がまだ少しも萎えていないことに驚く。
…………え、だって。もう終わったんじゃ。
信じられない気持ちで繋がった場所に視線を落とせば、厭らしく艶めいた私の下生えと安田のそれが、境なく複雑に絡みついていた。そして私の中に今現在入っているものを見せつけるようにゆっくりと一度引き抜き、勢いよく挿入された。
「あああっ!!」
「目ぇ瞑ってオサムとやってんの想像してたんだろ?ああ、でも上手くやりすぎたかな。だってお前濡れすぎだし。よがりまくってたもんな」
「……あっ!っやあ!め、て」
「ははっ!マジでぐっしょぐしょ。なあ、聞こえる?感じまくって溢れて泡立ってる。お高く留まって実は淫乱とか。いやらしーの」
さっきまでの動きは不本位だったとばかりに、安田が激しく抽送を始める。反論したいのに私の口からははしたない喘ぎ声しか出てこない。
「オサムじゃあるまいし、あんな稚拙な動きでイケる訳ねーだろ。ほら、今度は俺の番。神成が楽しんだ分、俺にもちゃんと楽しませてくれよ」
そう言って安田は私の膝裏を持ち上げて自分の肩にかけた。腰が浮き、自分の恥部を余すことなく晒され、嫌だと抵抗するもぐぐっと最奥に熱をねじ込まれる。
「あああっ!!」
さっきとは比べ物にならない位、奥深くまで挿入され、苦痛に顔が歪む。上から抑え込むかのようにぐりぐりと押されると、気持ちいいを通り越して苦しい。
「おーい、目ぇ開けろ」
顔を横に向け苦痛に耐えていると、目元を舐められた。ぎょっとして目を開ければ至近距離に安田の顔。一瞬視線が交差し、安田が満足げに笑う。
「今お前ん中に入って、気持ち良くしてんのは誰か、ちゃんと見ろ」
私の瞳を覗き込みながら、一定のリズムで抽送を繰り返す。
この男の思い通りになるのが嫌で、屈服させられるのを認めたくなくて。全然気持ちよくないと突っぱねてしまいたいのに、私の膣内はぐちゅぐちゅと悦びの声を上げていて。安田が動く度に無視できない暴力的な快感が押し寄せてきて。
悔しくて悔しくて下唇を思いきり噛みしめて、私は目の前の男をきつく睨み上げた。
「ははっ。いいねえ、その目。そうそう、そうやって俺のこと見つめてろ、よっ」
ぐっと一際奥まで押し付けられ、声が漏れそうになる。
見つめてるんじゃない、睨んでるのだ。しかも殺したいくらいに。
それがわからないんなんて、本当にこの男は人間ではなく悪魔なのかもしれない。
「…………………………は?」
「どう?俺オサムの真似上手かった?童貞の気持ちになってやってみたんだけど」
反射的に腕を離そうと引いてみるも、しっかりと手首を掴まれ離すことはできない。身を捩ると下腹部を貫ぬかれたままであることを思い出し、その熱がまだ少しも萎えていないことに驚く。
…………え、だって。もう終わったんじゃ。
信じられない気持ちで繋がった場所に視線を落とせば、厭らしく艶めいた私の下生えと安田のそれが、境なく複雑に絡みついていた。そして私の中に今現在入っているものを見せつけるようにゆっくりと一度引き抜き、勢いよく挿入された。
「あああっ!!」
「目ぇ瞑ってオサムとやってんの想像してたんだろ?ああ、でも上手くやりすぎたかな。だってお前濡れすぎだし。よがりまくってたもんな」
「……あっ!っやあ!め、て」
「ははっ!マジでぐっしょぐしょ。なあ、聞こえる?感じまくって溢れて泡立ってる。お高く留まって実は淫乱とか。いやらしーの」
さっきまでの動きは不本位だったとばかりに、安田が激しく抽送を始める。反論したいのに私の口からははしたない喘ぎ声しか出てこない。
「オサムじゃあるまいし、あんな稚拙な動きでイケる訳ねーだろ。ほら、今度は俺の番。神成が楽しんだ分、俺にもちゃんと楽しませてくれよ」
そう言って安田は私の膝裏を持ち上げて自分の肩にかけた。腰が浮き、自分の恥部を余すことなく晒され、嫌だと抵抗するもぐぐっと最奥に熱をねじ込まれる。
「あああっ!!」
さっきとは比べ物にならない位、奥深くまで挿入され、苦痛に顔が歪む。上から抑え込むかのようにぐりぐりと押されると、気持ちいいを通り越して苦しい。
「おーい、目ぇ開けろ」
顔を横に向け苦痛に耐えていると、目元を舐められた。ぎょっとして目を開ければ至近距離に安田の顔。一瞬視線が交差し、安田が満足げに笑う。
「今お前ん中に入って、気持ち良くしてんのは誰か、ちゃんと見ろ」
私の瞳を覗き込みながら、一定のリズムで抽送を繰り返す。
この男の思い通りになるのが嫌で、屈服させられるのを認めたくなくて。全然気持ちよくないと突っぱねてしまいたいのに、私の膣内はぐちゅぐちゅと悦びの声を上げていて。安田が動く度に無視できない暴力的な快感が押し寄せてきて。
悔しくて悔しくて下唇を思いきり噛みしめて、私は目の前の男をきつく睨み上げた。
「ははっ。いいねえ、その目。そうそう、そうやって俺のこと見つめてろ、よっ」
ぐっと一際奥まで押し付けられ、声が漏れそうになる。
見つめてるんじゃない、睨んでるのだ。しかも殺したいくらいに。
それがわからないんなんて、本当にこの男は人間ではなく悪魔なのかもしれない。
0
お気に入りに追加
218
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
Promise Ring
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
浅井夕海、OL。
下請け会社の社長、多賀谷さんを社長室に案内する際、ふたりっきりのエレベーターで突然、うなじにキスされました。
若くして独立し、業績も上々。
しかも独身でイケメン、そんな多賀谷社長が地味で無表情な私なんか相手にするはずなくて。
なのに次きたとき、やっぱりふたりっきりのエレベーターで……。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
伯爵閣下の褒賞品
夏菜しの
恋愛
長い戦争を終わらせた英雄は、新たな爵位と領地そして金銭に家畜と様々な褒賞品を手に入れた。
しかしその褒賞品の一つ。〝妻〟の存在が英雄を悩ませる。
巨漢で強面、戦ばかりで女性の扱いは分からない。元来口下手で気の利いた話も出来そうにない。いくら国王陛下の命令とは言え、そんな自分に嫁いでくるのは酷だろう。
互いの体裁を取り繕うために一年。
「この離縁届を預けておく、一年後ならば自由にしてくれて構わない」
これが英雄の考えた譲歩だった。
しかし英雄は知らなかった。
選ばれたはずの妻が唯一希少な好みの持ち主で、彼女は選ばれたのではなく自ら志願して妻になったことを……
別れたい英雄と、別れたくない褒賞品のお話です。
※設定違いの姉妹作品「伯爵閣下の褒章品(あ)」を公開中。
よろしければ合わせて読んでみてください。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
孕まされて捨てられた悪役令嬢ですが、ヤンデレ王子様に溺愛されてます!?
季邑 えり
恋愛
前世で楽しんでいた十八禁乙女ゲームの世界に悪役令嬢として転生したティーリア。婚約者の王子アーヴィンは物語だと悪役令嬢を凌辱した上で破滅させるヤンデレ男のため、ティーリアは彼が爽やかな好青年になるよう必死に誘導する。その甲斐あってか物語とは違った成長をしてヒロインにも無関心なアーヴィンながら、その分ティーリアに対してはとんでもない執着&溺愛ぶりを見せるように。そんなある日、突然敵国との戦争が起きて彼も戦地へ向かうことになってしまう。しかも後日、彼が囚われて敵国の姫と結婚するかもしれないという知らせを受けたティーリアは彼の子を妊娠していると気がついて……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる