3 / 11
9月12日
しおりを挟む
今日も、本を買ってしまった。
幼い頃から、読書が好きだった。
好きというよりは執着、依存といっても良いと思う。
ネガティヴに連鎖する思考を止めてくれる麻薬のようなもの。
本を読んでいる間は、嫌なことを忘れられる。
頭の中に広がる美しい情景に、登場人物の感情に、没入していられる。
所謂ラブコメや感動系の物語には食指が動かない。
読み漁るのはホラーやミステリが主だ。
音楽を始めてからはしばらく読書からは遠ざかっていた。
それが、何の拍子か、突然活字の暴食が再燃した。
休日の2日間で8冊。
その後は1日1冊のペースで読み進める。
世の中にはまだまだ私が読んだことのない物語が沢山存在している。
幼いときの私の悩みは、学校の図書館にある好きなジャンルの本を
読み尽くしてしまうことだった。
全部読んで、読みたいものがなくなると今度は地域の図書館へ向かった。
ただ、地域の図書館も借りられる冊数に制限があり、
なかなか好きなときに好きなだけ読む、というようにはいかなかった
それが今はどうだろう、
ワンクリックで好きな作家の本が、デジタルコンテンツとして手に入る。
まるで自分の好きなものだけを無限に取ることのできるビュッフェのようだ。
しかも1冊600円前後。最高である。
✂
ここ数日、理由のわからない焦燥感に追われている。
メンタルクリニックのDrにその話をしたとて、特に薬が増えることもなく
今が正念場なんですね、などと無難な言葉で済まされてしまう。
むしゃくしゃして、今日も本を買う。
活字を目で追い、物語の世界に思考を沈めると
麻酔で痛みを散らすように焦燥感が消えていく。
もちろん、こんなことが根本的な解決になるとは思っていない。
本を閉じれば、どうしようもない現実が待ち構えているだけだ。
それでも、私はひとときの逃避を求めて、本を開く。
幼い頃から、読書が好きだった。
好きというよりは執着、依存といっても良いと思う。
ネガティヴに連鎖する思考を止めてくれる麻薬のようなもの。
本を読んでいる間は、嫌なことを忘れられる。
頭の中に広がる美しい情景に、登場人物の感情に、没入していられる。
所謂ラブコメや感動系の物語には食指が動かない。
読み漁るのはホラーやミステリが主だ。
音楽を始めてからはしばらく読書からは遠ざかっていた。
それが、何の拍子か、突然活字の暴食が再燃した。
休日の2日間で8冊。
その後は1日1冊のペースで読み進める。
世の中にはまだまだ私が読んだことのない物語が沢山存在している。
幼いときの私の悩みは、学校の図書館にある好きなジャンルの本を
読み尽くしてしまうことだった。
全部読んで、読みたいものがなくなると今度は地域の図書館へ向かった。
ただ、地域の図書館も借りられる冊数に制限があり、
なかなか好きなときに好きなだけ読む、というようにはいかなかった
それが今はどうだろう、
ワンクリックで好きな作家の本が、デジタルコンテンツとして手に入る。
まるで自分の好きなものだけを無限に取ることのできるビュッフェのようだ。
しかも1冊600円前後。最高である。
✂
ここ数日、理由のわからない焦燥感に追われている。
メンタルクリニックのDrにその話をしたとて、特に薬が増えることもなく
今が正念場なんですね、などと無難な言葉で済まされてしまう。
むしゃくしゃして、今日も本を買う。
活字を目で追い、物語の世界に思考を沈めると
麻酔で痛みを散らすように焦燥感が消えていく。
もちろん、こんなことが根本的な解決になるとは思っていない。
本を閉じれば、どうしようもない現実が待ち構えているだけだ。
それでも、私はひとときの逃避を求めて、本を開く。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お漏らし・おしがま短編小説集 ~私立朝原女学園の日常~
赤髪命
大衆娯楽
小学校から高校までの一貫校、私立朝原女学園。この学校に集う女の子たちの中にはいろいろな個性を持った女の子がいます。そして、そんな中にはトイレの悩みを持った子たちも多いのです。そんな女の子たちの学校生活を覗いてみましょう。
好きになっちゃったね。
青宮あんず
大衆娯楽
ドラッグストアで働く女の子と、よくおむつを買いに来るオシャレなお姉さんの百合小説。
一ノ瀬水葉
おねしょ癖がある。
おむつを買うのが恥ずかしかったが、京華の対応が優しくて買いやすかったので京華がレジにいる時にしか買わなくなった。
ピアスがたくさんついていたり、目付きが悪く近寄りがたそうだが実際は優しく小心者。かなりネガティブ。
羽月京華
おむつが好き。特に履いてる可愛い人を見るのが。
おむつを買う人が眺めたくてドラッグストアで働き始めた。
見た目は優しげで純粋そうだが中身は変態。
私が百合を書くのはこれで最初で最後になります。
自分のpixivから少しですが加筆して再掲。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる