厭世手記

9月11日

昨夜、話をした。

私が地獄に、まだうまく適応できていない。
適応できるまでは、病気はずっと治らない。

立場をわきまえること。
守るべきものが、私ではない、ということを肝に銘じること。
独りで死ぬ覚悟をすること。

世間一般よりは、頑張ってきたつもりだった。
小学校受験中学受験、大学は医療系に進み
国家資格を取得し、プライム市場上場企業の本社勤務。
出世頭、というほどでもないが同期の中で出世の進捗は悪くはない。

どこで間違ったかなんて自分が一番わかっている。
間違ったことに対して相応の報いがきているだけだ。
被害者ぶるのは烏滸がましい。

一番大切なところを間違えた私など、いなくなればいい。
もう修復は不可能だ。
今からどの道に進めば、正しくなるのかもわからない。

父のことが脳裏によぎる。
最期まで、父親でいてくれた。
あれだけ仲が悪かった母が泣いて取り乱すのを見て
本当にわけがわからなくなった。
夫婦というものがわからない。
薄情な私には、わからない。

誰にも言えない。
今まで、すべてを打ち明けてきた親友にさえも。

感情。
今の私にとって一番厄介なもの。
判断を鈍らせるもの。
病気の根源。
感情さえなければ、すべてが元通りになる。

殺してほしい。