上 下
59 / 62
番外編

【番外編】安元さんとの過去話

しおりを挟む
一昔前の話。安元さんはまだ副主任で、裕也に惚れかけてるくらいの時点。ストーカーになる前。





社会人になって三ヶ月が経った。仕事を覚えるためにがむしゃらに頑張った日々を風のように駆け抜けて、少し精神的な余裕が出てきた頃のこと。
俺はすごく困っていることがあった。

「鍵田くん」

背後から呼んでくる声が誰のものかを察して、ため息をつきたくなった。機嫌を損ねると面倒な相手が目の前にいるため、それを堪える。声の方に振り返ると案の定、デスク前に座った主任が俺を手招きしていた。

「どうしましたか」
「少しくらい時間はあるだろう?ちょっと話をしようよ」
「いえ、今はちょっと」
「書類の作成かい?まだなにかわからないことがあるのか?それとも、今やらないといけないような急ぎの仕事?」

この俺を放って仕事に行くのかとでも言いたげな表情に、なんとも言えない気持ちになる。

「そういうわけではありませんが」
「じゃあちょっとくらい付き合ってくれてもいいじゃないか。あんまり詰めすぎるのも良くないよ?若い子はすーぐバテるんだから。ああそうだ、聞いてくれよ。今朝、うちの女房もさぁ……」
「…………はあ。そうなんですね」

奥さんの文句を言い出した主任に、小さく相槌を打つ。ああ、今回も逃げられなかった。

この三ヶ月の間、少しだけ世話になったことのある人だ。教育係は別の人だったから、頻繁に顔を合わせていたわけではない。だというのに、この主任はなぜか俺を見かけては呼び止める。そして、長話が始まるのだ。

厄介なのが、他の社員の目が少ないときを狙って俺に絡んでくることだ。暇つぶしなのかなんなのか知らないが、こっちは仕事中なのだ。休憩時間に話しかけてくるならまだしも……いや、それでもちょっと嫌だけど。

というのも、俺はこの主任をなるべく避けたいと思っているのだ。この主任の性格が父親と似ていて、すごく苦手意識があるのである。なるべく関わりたくないし、大ごとにもしたくない。だが俺は未だに、穏便にこの問題を解決する方法がわからない。

こちらから話を切り上げて立ち去ろうとすると、あからさまに不機嫌になる。その時の雰囲気があの父親そっくりで、嫌なことを思い出させた。だから、主任の機嫌をなるべく損ねたくなくて、彼の前では小さくなってじっと我慢することが増えた。

口が上手い人ならば、こういう場面でもうまく切り抜けられるんだろう。こういうとき、自分の口下手さが心底嫌になる。こういう時って、相手の機嫌を損ねないように話を切り上げるにはどうしたらいいんだろう。

最近の趣味の話とか、奥さんと行った観光地の話だとかいう個人的な話から、どこそこの国は信用できないとか政治批判にまで及ぶ話を一方的に聞かせられるだけだ。求められる返事は、さしすせその褒め言葉のみ。ああもうめんどくさ……いや、めんどくさいとか言ったらダメだ。仮にも上司だし。

父親と違って暴力を振るわれるおそれはないが、こんな調子が続いているから、うんざりしてきている。「鍵田くん、腰細いね~」とか言われてべたべた触られるのも慣れたもんだ。はっはっは。

よくわからんが、主任は俺の身体をよく触ってくる。若い子の肌を触るのが好きなのだろうか。最初はそれなりに戸惑っていたのだが、最近はもう減るもんでもないしいい感じってなってきている。姉御にこんなところ見られたら、そんなところで男気見せんじゃねえとキレられそうだ。
だって、拒否ると不機嫌になるんだもんなぁ……。

「あれ、鍵田くん、ネクタイ曲がってるよ」
「えっ?」

ふと、主任に胸元を指さされて、間抜けな声が出る。そこまで目立つ傾きじゃないが、よく見れば確かに曲がっていた。きちんと締めたつもりだったのだが。

「だめだなぁ~。身だしなみチェックは社会人の基本だろ?ほうら、直してあげるからこっちに来なさい」
「い、いえ、自分でやれます。主任にお手数おかけするわけには」

首元に手が伸びてきて、反射的に後退る。他人に首元を触られたことはほぼないから、急に触られそうになったことへの驚きと、不快感があった。

俺が拒否をしたのを見た主任は眉を釣り上げ、怒りの表情を顔に表した。ムキになったのか、強引にも無理やり俺の手首を掴んでくる。

混乱のあまり身体が固まって完全に動けなくなったところで、俺と主任の間に誰かが割り込んできた。肩を掴まれ後ろに体を引かれて、すぐに主任の手が離され、俺を庇うように立つ誰かの背中しか見えなくなる。恐怖の対象が視界から消えたことで、はっと我に返った。

先程掴まれた方の手をもう片方の手で擦りながら、急に現れた第三者を見上げる。誰だろう、と考えたところで、聞き覚えのある声が聞こえた。

「おいおい、うちのかわいい後輩にちょっかい出さないでくださいよ」
「安元さん……!」

俺の教育係の安元さんだ。性格は俺と対照的で彼の行動に戸惑うこともあるが、親身になって相談に乗ってくれる。そのため社員の間で厚い信頼を向けられている人だ。まあ、陽キャのノリにはなかなか慣れないのだけど、この数ヶ月の間でも彼が十分に信頼に足る人であるというのは理解している。

ともかく、安元さんが味方になってくれているらしい。こんなに頼もしいことはない。ここは遠慮なく世話になろう。俺より体格のいい背中に隠れながら、二人の様子をうかがった。

「また奥さんと揉めたんですか。こんなところで愚痴ってないで、奥さんとちゃんと話し合ってきてくださいよ。ネクタイ直してた?主任がそんなことしてきたら、若い子は萎縮するでしょーが。こういうのは、先輩の俺がすることなんで」

安元さんは慣れたように、主任を飄々とあしらいながら、明るい声色のまま言葉を交わす。機嫌を悪くした主任が不満を言うが、そのことに顔色一つ変えずサラリとかわす。その姿は流石というべきか、たまに役職持ちの人と話すときに「安元は出世するだろう」という話を聞いていたから、ああ、仕事の出来以外のこういうところでも評価されているんだろうなという、そんな感心を抱いていた。

「これからこいつと仕事あるんで、このまま俺が貰っていきます。ほら、行くぞー」

気が付けば話がついていたようで、安本さんに腕をとられる。そこでようやく、自分が彼のジャケットの裾を無意識につかんでいたことに気づいた。

安本さんもそのことに気づいたようで、俺の手を見て目を丸くした。が、それも一瞬のことで、彼はいつもの表情に戻ると主任の引き留める声を適当にいなし、俺を連れてその場を後にした。









「びっくりした……お前、主任にあんなことされてたのか」

廊下の角を曲がったところで安本さんは俺に向き直ると、開口一番にそう言った。その表情は非常に複雑そうだ。先ほどの明るい声色はなりを潜め、真面目なトーンだ。こんな安本さんは初めて見る。

「す、すみません。あの、助けてくださりありがとうございました」
「いいんだけどよ……。いっつもああいうのされてるのか?」
「そうですね。俺を見かけては呼び止めて、仕事と関係ない話をされて……こんな地味な男と話したって、何も楽しくないでしょうね」
「いや、それもそうだけど、俺が言っているのはそっちじゃなくて。……いや、まあいいか。いくらでも調べる方法はあることだしな」
「はぁ……?」
「なんでもねぇ。ほら、今のうちにネクタイ直しとけ」

安本さんが自分の首元を指さした。ああ、そうだった。いろいろあって忘れていたが、ネクタイが曲がっているとかどうとかを主任に言われたんだった。

急いでネクタイを解くが、先ほど起きたことばかり考えてしまって指先に集中できない。

「あー、もう。ほら貸せ」

もたもたやってると、焦れたように安本さんが俺の手からネクタイを抜き取った。何から何まで、迷惑をかけっぱなしだ。これ以上時間をとるわけにもいかず、大人しくネクタイを締めて貰ったほうがいいと判断した俺は、申し訳なさで縮こまりながら胸元を差し出し、その場に静止した。

安本さんの腕がこちらに伸びてくる。そして、俺に触れる寸前のところで、手が止まった。

「……?」

不思議に思って彼の顔を見上げる。が、どうしてなのか、目が合わない。あっちこっちを見て俺の顔を見て、言葉を詰まらせている。様子のおかしい彼に首を傾げると、小さいうめき声が聞こえた。た、体調悪いのかな。

なんだか妙な空気になってしまって、すごく気まずい。いや、こんな空気にしたのは紛れもなく安本さんなんだけど。廊下の片隅で流れるよくわからない雰囲気に、目を回してしまいそうだ。

意を決したように、安本さんが口を開く。

「……触ってもいいか」
「は、はい」

俺がうなづくと、安本さんがようやくネクタイをつけ始めた。

どうしてそんなに躊躇ったのかと思ったら、セクハラを気にしてのことだったらしい。今の時代、ハラスメントは大問題になるし、彼が慎重になったのも納得だ。……いやでも、普段はそんなこと気にした様子もなく、肩とか組んできたりしてたような……。

大人しくネクタイに巻かれながら、やけに動揺した様子の安本さんの顔を見ていると彼の顔がほんのり赤らんでいることに気づいた。そのことを指摘する前に、ネクタイを締め終わった様子の安本さんに背中を叩かれる。

「っわ、」
「おら、もう行くぞー。終業時間はまだまだ先だ」

廊下を歩き始めた彼の後ろをついていく形で、慌てて歩き出す。時間をロスしたのは、安本さんも同じだ。速足で進む彼の背中を見ていると、ふと前方から、こんな声が聞こえてきた。

「……次は、主任相手でも、ちゃんと嫌なことはちゃんと嫌だって言えよ」










今後も社内では裕也をさりげなく助ける安本の姿が見られて、その様子をお腐りになられた社員に生暖かい目で見守られていたとか無かったとか。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

もうなんか大変

毛蟹葵葉
エッセイ・ノンフィクション
これしか言えん

冴えない「僕」がえっちオナホとして旦那様に嫁いだ日常♡

nanashi
BL
タイトルのまま/将来的にラブラブになるCPのすれ違い肉体関係部分 R18エロlog・♡喘ぎ・BDSM 【内容】(更新時、増えたら追加) 体格差・調教・拘束・野外・騎乗位・連続絶頂・スパンキング・お仕置き・よしよしセックス・快楽堕ち・ストリップ 結腸・アナルビーズ・ちんぽハーネスで散歩・鞭 尿道開発・尿道プレイ・尿道拡張・疑似放尿・ブジー・カテーテル 強制イラマチオ・嘔吐(少し)・ 攻めの媚薬・受の号泣・小スカ・靴舐め 婚前調教編:ストリップ・竿酒・土下座・床舐め・開発・ぺニス緊縛・イラマチオ・オナ禁 【今後書きたい】種付けプレス・体格差のあるプレイ・ピアッシング・鼻穴射精・喉奥開発・乳首開発・乳首ピアス・おちんぽ様への謝罪・ハメ懇願土下座・異物挿入・産卵・貞操帯 (らぶらぶ軸で書きたい)フィスト・アナルホール 内容が分かりやすいよう更新日とプレイがタイトル。基本繋がってない。 モチベのために、応援や感想waveboxにいただけるととても嬉しいです♡

【TS転生】どうやら異世界に転生したらしい

恋愛
私の名前はコンスタンティナ・クレーティ・ダリア。ダリア公爵家の長女で五人兄弟の末っ子。 趣味はモフモフのぬいぐるみを抱っこすること。 嫌いな事はめんどくさい事。 そんな私には前世の記憶があった。 前世、人助けをして死んだ俺は天国とやらで可愛く美しい天使のお姉様達との語らいを楽しんでいた。天国バンザイとそれは浮かれていた。 そんなある時転生の時期とやらが訪れて神様が言った。 「二種類の転生先がありますがあなたはどちらがよろしいですか?」 と… 神様の魔法だろうか、頭に映し出されたのは地球で、なんと俺の姪っ子の息子として転生する。というパターンと 見たことの無い世界、魔法やファンタジーの世界にしかいないと思っていた生き物が普通に生息する異世界でそこそこ裕福な貴族の息子として生まれ変わるというパターン 生前の徳を積んだ実績によりランク分けされ、更に選択肢がレベルアップするらしい転生先の種類だが、俺は結構頑張ったんだな。 まぁ、そんな二択を出されても俺は悩むことも無く。 平和な地球ラブなので地球を選んだ。 選んだはずだった…

ソーダの魔法〜ヘタレな溺愛初彼氏は炭酸飲んだら人格変わってドSになっちゃうやつでした〜

緒形 海
BL
真野深月(まの・みつき)20歳、最近自分がゲイであることを自覚し始めた大学生。 ある日のバイト帰り、深月は居酒屋ホールスタッフ仲間・篠原蒼太(しのはら・そうた)から突然の愛の告白を受けてしまう。 デカい図体に似合わず気弱で優しすぎるヘタレ気味な蒼太。はっきり言ってあまり好みのタイプではなく……考えた末、深月はお試しとして1週間の期間限定で交際okの返事をすることに。 ただ、実は…蒼太にはある秘密があった。 彼は炭酸の飲み物がめちゃくちゃ苦手で、一口でも飲んでしまうと人格がチェンジしてしまうという謎体質の持ち主だったのである…。 受け⚪︎真野 深月 まの みつき MM 攻め⚫︎篠原 蒼太 しのはら そうた SS 人格豹変もの&ソフトSMチックな話が書きたくて生まれた作品です。 R18指定。過激描写のシーンがあるエピソードには▽マークが入ります。背後にご注意くださいませ。 いろんな炭酸が出てくる予定…です。 ヘタレでドSでヤンデレ気味な溺愛攻めに愛されるといういろいろてんこもりのよくばりセット☺︎ハピエン保証♡

転生したら捨てられたが、拾われて楽しく生きています。

トロ猫
ファンタジー
2024.7月下旬5巻刊行予定 2024.6月下旬コミックス1巻刊行 2024.1月下旬4巻刊行 2023.12.19 コミカライズ連載スタート 2023.9月下旬三巻刊行 2023.3月30日二巻刊行 2022.11月30日一巻刊行 寺崎美里亜は転生するが、5ヶ月で教会の前に捨てられる。 しかも誰も通らないところに。 あー詰んだ と思っていたら後に宿屋を営む夫婦に拾われ大好きなお菓子や食べ物のために奮闘する話。 コメント欄を解放しました。 誤字脱字のコメントも受け付けておりますが、必要箇所の修正後コメントは非表示とさせていただきます。また、ストーリーや今後の展開に迫る質問等は返信を控えさせていただきます。 書籍の誤字脱字につきましては近況ボードの『書籍の誤字脱字はここに』にてお願いいたします。 出版社との規約に触れる質問等も基本お答えできない内容が多いですので、ノーコメントまたは非表示にさせていただきます。 よろしくお願いいたします。

【完結】もうやめましょう。あなたが愛しているのはその人です

堀 和三盆
恋愛
「それじゃあ、ちょっと番に会いに行ってくるから。ええと帰りは……7日後、かな…」  申し訳なさそうに眉を下げながら。  でも、どこかいそいそと浮足立った様子でそう言ってくる夫に対し、 「行ってらっしゃい、気を付けて。番さんによろしくね!」  別にどうってことがないような顔をして。そんな夫を元気に送り出すアナリーズ。  獣人であるアナリーズの夫――ジョイが魂の伴侶とも言える番に出会ってしまった以上、この先もアナリーズと夫婦関係を続けるためには、彼がある程度の時間を番の女性と共に過ごす必要があるのだ。 『別に性的な接触は必要ないし、獣人としての本能を抑えるために、番と二人で一定時間楽しく過ごすだけ』 『だから浮気とは違うし、この先も夫婦としてやっていくためにはどうしても必要なこと』  ――そんな説明を受けてからもうずいぶんと経つ。  だから夫のジョイは一カ月に一度、仕事ついでに番の女性と会うために出かけるのだ……妻であるアナリーズをこの家に残して。  夫であるジョイを愛しているから。  必ず自分の元へと帰ってきて欲しいから。  アナリーズはそれを受け入れて、今日も番の元へと向かう夫を送り出す。  顔には飛び切りの笑顔を張り付けて。  夫の背中を見送る度に、自分の内側がズタズタに引き裂かれていく痛みには気付かぬふりをして――――――。 

悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。 「…私、間違ってませんわね」 曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話 …だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている… 5/13 ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます 5/22 修正完了しました。明日から通常更新に戻ります 9/21 完結しました また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います

【更新中】落第冒険者“薬草殺し”は人の縁で成り上がる【長編】

杜野秋人
ファンタジー
◆自由を愛する冒険者たちの集う街、自由都市ラグ。 そこに、ひとりの冒険者がいた。経験を積み実績を挙げてゆくゆくは勇者を目指すべき冒険者の身でありながら、来る日も来る日も神殿から依頼される薬草採取を続けてなんと18年、いつしか彼は“薬草殺し”と揶揄され馬鹿にされる存在になっていた。 彼はそれに甘んじつつも、ただ人々のために恩ある神殿のために薬草採取に精を出す日々を送っていたが、ある時それを快く思わない者たちの襲撃を受ける。多勢に無勢、取り押さえられ今まさに斬り殺される寸前の、絶対絶命の彼のピンチを救ったのは、何故か突然現れたうら若き美少女勇者だった⸺。 ◆この物語は、そんな運命の出会いを果たした“薬草殺し”と勇者が、仲間とともに世界を滅ぼす魔王を封印するための旅をする物語。何の変哲もないはずのおっさん冒険者が、それまでの人生で築いた多くの『人の縁』に助けられ、いつの間にかとんでもなく成り上がっていくサクセスストーリー、なのか?(疑問形) 道中で巻き込まれる様々な試練、日々変わりゆく彼らの関係、魔王との戦い、そして最後に彼らを待ち受ける結末とは⸺。 ◆断罪なし、ざまぁなし、転生なし(転生者はいます)、チートは主に周囲の担当。何の変哲もない冒険物語です。追放もないけど18年前に勝手に出てった奴ならいます。R15と残酷描写のタグはバトルとか流血とかの描写があるので保険です。そういうシーンは少し読み進めると時々出てきます。 どこか地球に似て非なる『アリウステラ』のラティアース世界の物語。毎話2000〜4000字程度で程々に読み応えありつつもサクサク読める話を目指します。と言いつつ世界観設定を割と細かく作ったので覚えることがたぶん多いです。ごめんなさい。 ◆作者の投稿作は基本的に同一の世界観に基づいています。どの作品も独立しているのでそれぞれ単品でもお楽しみ頂けますが、合わせて読めば二倍楽しいです。多分。 ◆この作品は小説家になろうで連載しているものをアルファポリス用に手直ししたものになります。よりサクサク読めるよう一話あたりの字数を減らして話数を増やしており、閑話の挿入位置も少し見直しています。なのであちら(なろう)で読んだことのある方でも新しい気持ちで楽しめる……………かも? ◆新たにカクヨムでも公開を始めました。若干の加筆をした修正版になります。 ◆ストックが尽きるまでは毎月5の倍数日20時に1話ずつ更新します。長編作品につき、丁寧に世界観を描くため最初はスロースタートで大きな事件も起こりませんので、冗長に感じるかも知れませんが気長にお付き合い下さい。旅に出るのは二章から、話が動くのは三章からになります。

処理中です...