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分岐 弐 僕は涼波と今を
僕は涼波と今を
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目を覚ますと、そこはまた知らないベッドの上だった。
「ここは一体、どこだ?」
僕はベッドから降りる。体を見るとシワひとつない燕尾服を着ている。
部屋は広く豪華絢爛な装飾で飾り付けられている。部屋から出ると細かに揺れていることに気がついた。
「なんか船の上に居るような感じだな。」
僕は廊下を何となく歩く。
その時、一枚の紙が落ちていた。
どうやらレストランの紙ナプキンのようだ。
そこには、「RMS TITANIC」と書かれている。
「タイタニックなのか。ここ。」
そう歩いているとかの有名な大階段が出てきた。
映画で見たような木彫りの像や美しい飾りがついた時計。そして、頭上にあるガラスドームに思わず息を呑む。
そんな有名な大階段にも人はおらず閑散としている。
その時、大階段の上から涼波が降りてきた。
ローズかよ。と思いつつ、僕は涼波見つめていた。
涼波はドレスで身を固めており、とても美しかった。
「やっぱり、ドレス。似合わない?ケイト・ウィンスレットみたいにはやっぱりなれない?」
いや、そうじゃなくて……。
「似合っていると思うよ。僕は好きだし……。」
違う。なんでこうなっているのか聞かないと……。
その時、涼波は僕に手を差し伸ばした。
「ねぇ、エスコートしてくださる?」
僕はその優しく微笑む君の顔をみてもうどうでも良くなったのかも知れない。
まず、僕の未来とか帰る方法とか諸々、一旦忘れて僕は涼波と……。
「分かりました。お嬢様。」
今を楽しもう。
分岐 弐 僕は涼波と今を~完~
「ここは一体、どこだ?」
僕はベッドから降りる。体を見るとシワひとつない燕尾服を着ている。
部屋は広く豪華絢爛な装飾で飾り付けられている。部屋から出ると細かに揺れていることに気がついた。
「なんか船の上に居るような感じだな。」
僕は廊下を何となく歩く。
その時、一枚の紙が落ちていた。
どうやらレストランの紙ナプキンのようだ。
そこには、「RMS TITANIC」と書かれている。
「タイタニックなのか。ここ。」
そう歩いているとかの有名な大階段が出てきた。
映画で見たような木彫りの像や美しい飾りがついた時計。そして、頭上にあるガラスドームに思わず息を呑む。
そんな有名な大階段にも人はおらず閑散としている。
その時、大階段の上から涼波が降りてきた。
ローズかよ。と思いつつ、僕は涼波見つめていた。
涼波はドレスで身を固めており、とても美しかった。
「やっぱり、ドレス。似合わない?ケイト・ウィンスレットみたいにはやっぱりなれない?」
いや、そうじゃなくて……。
「似合っていると思うよ。僕は好きだし……。」
違う。なんでこうなっているのか聞かないと……。
その時、涼波は僕に手を差し伸ばした。
「ねぇ、エスコートしてくださる?」
僕はその優しく微笑む君の顔をみてもうどうでも良くなったのかも知れない。
まず、僕の未来とか帰る方法とか諸々、一旦忘れて僕は涼波と……。
「分かりました。お嬢様。」
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