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特別剣兵隊編

休み

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 私とイオは談話室で話していた。

「結局、まともな休みは明日だけですね。」

 報告書の制作には休暇の殆どを使った。そして、ついさっき、報告書を提出したのだった。

「それにしても、報告書の制作に付き合わせちゃってゴメンよ。本当に助かったよ」

 その貴重な休暇を使ってでもイオは報告書の制作を手伝ってくれた。本当に有難かった。

「お詫びと言っては何だが、何か、欲しいものとかやってみたいことはあるか?叶えられるなら叶えてやろう。」

 イオは少し考えた後、「では、私と明日買い物でも付き合ってくれませんか?」と言った。





「メアリーさん、こちらです。」

 待ち合わせの場所、バニー・セントラルの中央広場に行くと、もうイオはいた。まだ、約束の時間まで余裕があるのだが……。

「イオ、おはよう、かなり早いな。私も結構余裕を持って来たんだが……。」

 いつもの休みなら惰眠を貪っている時間だ。まぁ、その休み自体がかなりレアで、数年ぶりに惰眠を貪ろうとしていたわけだが……。

「そうですかね、では行きましょうか。」

 そう言われて、手を引かれた。





 最初にやってきたのは古本屋だった。ここではバニー・セントラルに立ち寄った旅人たちが売り払った古今東西の本が所狭しと棚に入っている。

「悪魔の屋敷もこんな感じだったな」と、思いながら店の中を見た。

 にしても、あの屋敷にあった機械は本当に何なんだろうな。

 発見した後、技術班と共に解析をしてみたが、実際何なのか分からなかった。

 ただ、所々の部品や歯車が劣化していていたとこらから、あの機械は前に使痕跡があるのは分かった。また、驚くことにその機械に使われていた金属パーツが破損していたが、破損して現れた金属部分に錆が発生していなかった。つまり、あの機械は辿のだ。そして、その頃にその機会を動かした動機として考えられるものがある。旅人に隠れている場所が見つかってしまったことだ。自殺の原因が我々に見つかったことと関係あるならば、あの機械は、あの悪魔、ルイス・ミラデナスがのである。

 そして、あの何にも入っていなかった棚は他の棚よりも新しく、様々な木材が使われていたことから、恐らくあの中に入っていたもののために悪魔が余った部品の切れ端や建材から作られた物だという事も分かった。わざわざ、しまい場所を作るほど大切なもの。それは何なんだろう?

 その時、イオが会計に向かったのが見えた。どうやら買う本が決まったらしい。

「お客様、こちらの本なんかもどうでしょう?きっと気に入ると思いますよ。」

 古本屋の店主は他に客がいないからか知らないが、イオに別の本を勧めていた。

「あの、私、その……。」

 人見知りなイオはかなりしどろもどろで、明らかに困っている。

「あの~、すいません。我々は少し急ぐところがありますので……。」

 そう言って、私はイオを連れて古本屋から出た。
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