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森の中のエルフ幼女、森の中の生活を開始する
ガチャをコンプしている人って中々いませんよね?それでも誰もが夢見てしまう……これがソシャゲの魔力です
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フェンリルのミドリが主人である森の中にひっそりと存在していたダンジョンで俺達はレベルアップをする為に、フィールドのボスを倒すべく白乳色の霧に包まれた虹色の草原を探索していく。
俺とライア以外の面々はここでの戦いに慣れてきたのか、奇襲される前に次々と敵を屠ってしまう。
「面白くありませんわ! ジルア、こうなったら私達もどうにかしてこのいやらしい魔物達を一泡吹かせてやりましょう! 」
「そうだね! 取り敢えず、この白くて視界を遮る霧を何とかしてみよう。私としては炎の魔法で焼き尽くすか、風の魔法で吹き飛ばすかの選択があるけどどうすればいいかな? 」
「やめてくださいご主人。イライラしているのは分かりますが、そんな環境破壊的な方法を取られるとダンジョンと共に私達も死んじゃいそうです」
俺とライアがどうやって攻略しようか話し合う中、シロからの的確な指摘が飛んでくる……うぐぅ。
「それでしたら、この霧を食べてしまうような生き物を私が作ればいいのですわ! 今からささっと書いてしまいましょう」
「やめとけライア。お前の屏風は1日一枚しか作れないだろうが! こんな序盤で使い切ろうとするんじゃない」
ライアも面白そうな案を出してくるのだが、アクトの冷静な判断により話自体を潰されてしまう……ライアはへにゃんとしてしまった。
そうして俺とライアは不満を貯めながらも、俺達のパーティは問題なくフィールドのボスの元へと順調に進んでいく。
このフィールドのボスも自分の元へと進んでいく俺達の事を敵として認識しているのか、徐々に増えていく敵との遭遇に俺は苛立ちを隠せず遂にプッツンしてしまう。
「あー! 何度も何度も何度も何度も奇襲ばかりしてきて……そっちがそういうつもりなら、こちらにも考えがあるんだから。先ずはこれでも食うがいい! 」
苛立ちの極致に達していた俺はシロ達が止めようとするのを振り払い、聖剣の力を解放しようとしてしまう。
『やれやれ……本当に此度の使い手はわがままだね。こんなダンジョンの中で僕の力を解放しようとするなんて。大体魔力で出来た霧なんて、僕の力を解放しなくても魔力操作でどうにでも出来るのに……』
またしても独り言のように呟かれる聖剣の言葉に俺は動きを止めると、聖剣の言っていた魔力操作という言葉の意味を知るべく霧に対して魔力感知を詳しく行う。
「ジルアちゃん、いきなりどうしたの?お腹でも痛くなったの?……シロちゃん、ジルアちゃんは一体どうしたのかしら? 」
「ご主人は衝動的に暴れたり暴走したりしますからね……きっとこのフィールドを破壊する為に何かを思いついたのでしょう! 」
本当に俺の事を心配しているのか怪しいセシルと、絶対に俺の事を誤解しているシロの話を耳に捉えながらも俺は白乳色の霧から感じる魔力の事を更に知るべく深く深く探知を続ける……
微かに感じる魔力を探知し続けていると、その魔力の動きの規則性に気付くことが出来るようになりその魔力に俺の魔力を重ねることにより白乳色の霧を動かす事に成功してしまう。
「おぉ ⁈ いきなり霧が動き出したにゃん! どうやらエルフの姫はこの霧を完全に制御してしまったのだにゃん!」
俺の魔力の動きに気付いたケットシーが驚きの声を上げるが、霧を制御下に置こうとしている俺はそれどころではない。
思った以上に繊細な動きを必要とされる
霧の制御をどうにかしていると、俺の制御している霧に対してちょっかいを掛けてくる何者かの魔力を感じる!
どうやらこいつがこのフィールドのボスである事に俺は気付いてしまうと、今までに受けた数々の嫌がらせを思い出し相手に対しての恨みからか、俺の魔力が相手の魔力を侵食し始める!
相手も侵食されるのは予想外の事だったのか、一旦動きを止めると防戦をし始めるが俺の怨念とも呼べる魔力の波は相手の魔力の防御壁を容赦無く侵食し続けていく。
「あの……そこら一帯からジルアの魔力を感じるのですが、一体何が起きているのです? 」
余り感知能力に長けていないライアですら俺の魔力を感じ取れるほどに濃密な魔力のせめぎ合いが行われている状態に、他の者達は体を震わせ返答する事すら出来ない状態だ。
俺は後でそんな状態になっていたと教えられたのだが、その時は魔力による霧の制御の攻防戦に必死であり、勝手に相手の魔力を侵食していく俺の魔力をどうにかして制御しようと躍起になっていた。
どうやら俺の思いが強く刻まれた魔力は相手を滅ぼす事のみに動いており、周りの事を気にせず動いている。
そんな暴走気味な自分の魔力の手綱を何とか制御しながら、俺は霧の制御をどうにか奪い取る事に成功する。
「よし! 霧に関しては私が制御しているから視界の確保は出来るようになったよ! みんなは草原の方に注力して」
俺の言葉に力強く頷くみんなを見ながら、俺は先程まで争っていた魔力の持ち主がいる方向を全員に伝えて、そちらの方向へと進んで行くのであった……
「こりゃ……大人数だな。何でこちらを見て怯えているのかは知らないが」
ボスと思われる魔力のある方向へと10分程進んで行くと、高さが10m近くもある大きな木が俺たちの目の前に現れる。
その木の元には多数の魔物がいるのだが、何故かこちらを見ながら震えているのだ。
よく見ると大きな木が根元から揺れており、魔物が震えているのではなく木が揺れている事で周りの魔物が揺らされている事を俺達は知ってしまう。
「木が震えるなんて……ご主人? 一体何をしたんですか? 」
明らかに俺が犯人だと言わんばかりのシロの台詞だが、どうやらみんなの意見も一致しているようで俺を見るみんなの視線が冷たく俺に突き刺さる。
……俺は別にそんな事をした覚えは無いんだけどなぁ……
俺とライア以外の面々はここでの戦いに慣れてきたのか、奇襲される前に次々と敵を屠ってしまう。
「面白くありませんわ! ジルア、こうなったら私達もどうにかしてこのいやらしい魔物達を一泡吹かせてやりましょう! 」
「そうだね! 取り敢えず、この白くて視界を遮る霧を何とかしてみよう。私としては炎の魔法で焼き尽くすか、風の魔法で吹き飛ばすかの選択があるけどどうすればいいかな? 」
「やめてくださいご主人。イライラしているのは分かりますが、そんな環境破壊的な方法を取られるとダンジョンと共に私達も死んじゃいそうです」
俺とライアがどうやって攻略しようか話し合う中、シロからの的確な指摘が飛んでくる……うぐぅ。
「それでしたら、この霧を食べてしまうような生き物を私が作ればいいのですわ! 今からささっと書いてしまいましょう」
「やめとけライア。お前の屏風は1日一枚しか作れないだろうが! こんな序盤で使い切ろうとするんじゃない」
ライアも面白そうな案を出してくるのだが、アクトの冷静な判断により話自体を潰されてしまう……ライアはへにゃんとしてしまった。
そうして俺とライアは不満を貯めながらも、俺達のパーティは問題なくフィールドのボスの元へと順調に進んでいく。
このフィールドのボスも自分の元へと進んでいく俺達の事を敵として認識しているのか、徐々に増えていく敵との遭遇に俺は苛立ちを隠せず遂にプッツンしてしまう。
「あー! 何度も何度も何度も何度も奇襲ばかりしてきて……そっちがそういうつもりなら、こちらにも考えがあるんだから。先ずはこれでも食うがいい! 」
苛立ちの極致に達していた俺はシロ達が止めようとするのを振り払い、聖剣の力を解放しようとしてしまう。
『やれやれ……本当に此度の使い手はわがままだね。こんなダンジョンの中で僕の力を解放しようとするなんて。大体魔力で出来た霧なんて、僕の力を解放しなくても魔力操作でどうにでも出来るのに……』
またしても独り言のように呟かれる聖剣の言葉に俺は動きを止めると、聖剣の言っていた魔力操作という言葉の意味を知るべく霧に対して魔力感知を詳しく行う。
「ジルアちゃん、いきなりどうしたの?お腹でも痛くなったの?……シロちゃん、ジルアちゃんは一体どうしたのかしら? 」
「ご主人は衝動的に暴れたり暴走したりしますからね……きっとこのフィールドを破壊する為に何かを思いついたのでしょう! 」
本当に俺の事を心配しているのか怪しいセシルと、絶対に俺の事を誤解しているシロの話を耳に捉えながらも俺は白乳色の霧から感じる魔力の事を更に知るべく深く深く探知を続ける……
微かに感じる魔力を探知し続けていると、その魔力の動きの規則性に気付くことが出来るようになりその魔力に俺の魔力を重ねることにより白乳色の霧を動かす事に成功してしまう。
「おぉ ⁈ いきなり霧が動き出したにゃん! どうやらエルフの姫はこの霧を完全に制御してしまったのだにゃん!」
俺の魔力の動きに気付いたケットシーが驚きの声を上げるが、霧を制御下に置こうとしている俺はそれどころではない。
思った以上に繊細な動きを必要とされる
霧の制御をどうにかしていると、俺の制御している霧に対してちょっかいを掛けてくる何者かの魔力を感じる!
どうやらこいつがこのフィールドのボスである事に俺は気付いてしまうと、今までに受けた数々の嫌がらせを思い出し相手に対しての恨みからか、俺の魔力が相手の魔力を侵食し始める!
相手も侵食されるのは予想外の事だったのか、一旦動きを止めると防戦をし始めるが俺の怨念とも呼べる魔力の波は相手の魔力の防御壁を容赦無く侵食し続けていく。
「あの……そこら一帯からジルアの魔力を感じるのですが、一体何が起きているのです? 」
余り感知能力に長けていないライアですら俺の魔力を感じ取れるほどに濃密な魔力のせめぎ合いが行われている状態に、他の者達は体を震わせ返答する事すら出来ない状態だ。
俺は後でそんな状態になっていたと教えられたのだが、その時は魔力による霧の制御の攻防戦に必死であり、勝手に相手の魔力を侵食していく俺の魔力をどうにかして制御しようと躍起になっていた。
どうやら俺の思いが強く刻まれた魔力は相手を滅ぼす事のみに動いており、周りの事を気にせず動いている。
そんな暴走気味な自分の魔力の手綱を何とか制御しながら、俺は霧の制御をどうにか奪い取る事に成功する。
「よし! 霧に関しては私が制御しているから視界の確保は出来るようになったよ! みんなは草原の方に注力して」
俺の言葉に力強く頷くみんなを見ながら、俺は先程まで争っていた魔力の持ち主がいる方向を全員に伝えて、そちらの方向へと進んで行くのであった……
「こりゃ……大人数だな。何でこちらを見て怯えているのかは知らないが」
ボスと思われる魔力のある方向へと10分程進んで行くと、高さが10m近くもある大きな木が俺たちの目の前に現れる。
その木の元には多数の魔物がいるのだが、何故かこちらを見ながら震えているのだ。
よく見ると大きな木が根元から揺れており、魔物が震えているのではなく木が揺れている事で周りの魔物が揺らされている事を俺達は知ってしまう。
「木が震えるなんて……ご主人? 一体何をしたんですか? 」
明らかに俺が犯人だと言わんばかりのシロの台詞だが、どうやらみんなの意見も一致しているようで俺を見るみんなの視線が冷たく俺に突き刺さる。
……俺は別にそんな事をした覚えは無いんだけどなぁ……
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