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森の中のエルフ幼女、森の中の生活を開始する
最近はユーチュバーの人のソシャゲ配信とか多くなりましたね。自分はバーチャルユーチュバーの人とかよく見てます
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アクトとライアの2人のユニークスキルの話を聞いて、俺はこれからの2人の育成計画を立てる事にする。
「そういう訳でこれからみんなの話を聞きながら、アクトとライアのレベル上げを考えて行きたいんだけど……何か言いたい事があるのかな? 」
全員が集まった俺の部屋で、忙しそうにみんなへのお茶の対応をしている黒い手を見ながら俺は明らかに不満気な顔でみているシロと家鳴りに話を振る。
「レベル上げは分かったんですけど、どうしてご主人は私達と別行動をとるんですか? 」
ぷりぷり怒っているシロが、俺がみんなを集めた時に開口一番に言った言葉の理由を聞いてくる。
実はみんなを集めた時に、俺はレベリングとは別にそろそろもう1つの問題を解決する為に別行動をとる事をみんなに話したのだ。
それがどうやら他の面々にはかなり意外だったようだ。
「そうは言ってもね……そろそろこいつをそろそろ親元に返さないと、私達の戦いに巻き込みそうだしね」
俺はそう言うと、俺の足元で平和そうに寝ている青い毛玉に視線を移す。
俺もほとんど忘れていたが、このフェンリルは元々迷子で俺の持っていたフェンリルの毛皮を察知してここに来ただけのある意味被害者なのである……単にそろそろ返さないと、このまま居ついてしまうという可能性がある事に気付いただけとも言えるのだが。
「大体、その子の親の気配なんぞ今までなかったであろう? 何で急にそんな話になるのじゃ? 」
家鳴りもかなり不満なのか、俺に対して厳しい口調で問い詰めてくる……まぁ、家鳴りに関しては情が移っただけだな。
実際今も寝ている青い毛玉を撫でたそうに見ているし。
「今までならそれでもよかったんだけど、どうやらこの森は今おかしな事になっているみたいでね」
俺はそう言うと、みんなを呼ぶ前に召喚したスプリガンに事情を説明してもらう。
「あ––実は、俺とシロでレベリングをしていた時におかしな事に気付いてな。今現在、この森に『主』たる魔物がいなくなっているんだ。レベリングの時にも感じたんだが、どうやら今この森の力ある魔物達の争いが激しくなっていてな……原因を考えるに、どうやらこの森の主だったフェンリルがいなくなった事が原因だったみたいだ。これに関しては主人がそこのフェンリルの子供に聞いたから間違い無いはずだ」
この間の3日間の暇な時に、あまりに迎えが来ない親フェンリルに対して言いたい事があったので青い毛玉に理由を聞いてみた所、どうやら毛玉の母親はこの森の奥地で『森の主』をしていたようなのだが、ある日突然いなくなったらしい。
この森はかなり広いらしく長い間探していた所、盗賊ギルドに見つかったり、他の魔物に襲われたりと波乱万丈な冒険をしてきたようだ。
《ここ、いごこちいいからここにすむ》
俺の魔力や家の周りの魔力がかなり美味しいらしく、全然動こうとはしないこの毛玉を何とかするべく、俺は探す事に決めたのだ。
「そういう訳だから俺とミーアで森の奥にあるというフェンリルの巣とやらに行ってくるよ。このままだと、この森が大変な事になりかねないからね。シロとセシル、アクトとライアはスプリガンを付けるからレベリングを頑張ってね。スプリガンは前回この辺で戦っているから地理に関しては大丈夫なはずだよ」
俺がスプリガンの方を見て確認を取ると、やれやれといった感じで頷いてくれる。
「ジルアちゃん達は2人なの? 確かに貴女達なら戦力的に問題はないでしょうけど、それでも不安なんだけど……」
セシルの不安そうな言葉にシロが大きく頭を縦に振っている。
「こちらは競争獣も呼べるし、逃げるだけなら大丈夫だよ。それよりそちらは無理をしないでね? それと家鳴りと座敷童はいつも悪いけど2人で守ってもらう事になっちゃうから、大変だけど頑張ってね。一応何かあれば空に救難信号でも撃ってもらえば分かると思うけど……」
実は俺の1番不安な家鳴りと座敷童だが、今の所やる気満々な表情をなのできっと大丈夫なはず……だ。
「マスターよ、任せておけ。我ら2人の連携プレーを見るが良い! 」
「マスター! 我々にお任せ頂ければ完全排除間違いありません! 」
意気込み溢れるコメントに俺は少し苦笑しながらも、いつもゲームの中で頑張ってくれた2人の事を思い出し任せる事にする。
明日からの予定を立て終えた俺達は、黒い手達の作った夕食をみんなで食べ、ゆっくりとお風呂に入ってその日を終える。
「さて、ミーア。俺達はこれから森の奥へと向かう訳だが、私を満足させてくれる力はあるんだよね? 」
競争獣の無影の背に2人で乗り、森の奥へと向かっている途中、ミーアに向かって俺は少し意地悪く聞いてみる。
自ら大悪魔と言うからにはかなりの強さだろうし、なんと言ってもレジェンドレアのサポートキャラだ。
きっと俺の予想もつかない攻撃が出来るに違いない!
「お任せ下さいご主人様。ご主人様の戦闘後の汗拭きやマッサージなど、後の事は全て私めが処理致しますので」
んん? 何かおかしな台詞を聞いた気がするぞ?
「ミーア……お前、戦闘はどうするつもりなんだ? 」
「おかしな事を聞きますね? ご主人様。私はメイドですよ? 戦うなんてとんでもない! 」
おそらく満面の笑みで答えたであろう背後にいるミーアの態度に、俺はどうやら嵌められた事に気付く。
「ミーア……お前まさか戦闘系のスキルほとんど取ってないのか? 」
おそるおそる聞く俺に、妖しげな艶のある声で「はい! 」と答えるミーアを背後に感じながら、俺は連れてくる人材を間違えた事を後悔しながら森の奥へと進んでいくのだった……
多忙の為、次回配信は水曜日となります。
「そういう訳でこれからみんなの話を聞きながら、アクトとライアのレベル上げを考えて行きたいんだけど……何か言いたい事があるのかな? 」
全員が集まった俺の部屋で、忙しそうにみんなへのお茶の対応をしている黒い手を見ながら俺は明らかに不満気な顔でみているシロと家鳴りに話を振る。
「レベル上げは分かったんですけど、どうしてご主人は私達と別行動をとるんですか? 」
ぷりぷり怒っているシロが、俺がみんなを集めた時に開口一番に言った言葉の理由を聞いてくる。
実はみんなを集めた時に、俺はレベリングとは別にそろそろもう1つの問題を解決する為に別行動をとる事をみんなに話したのだ。
それがどうやら他の面々にはかなり意外だったようだ。
「そうは言ってもね……そろそろこいつをそろそろ親元に返さないと、私達の戦いに巻き込みそうだしね」
俺はそう言うと、俺の足元で平和そうに寝ている青い毛玉に視線を移す。
俺もほとんど忘れていたが、このフェンリルは元々迷子で俺の持っていたフェンリルの毛皮を察知してここに来ただけのある意味被害者なのである……単にそろそろ返さないと、このまま居ついてしまうという可能性がある事に気付いただけとも言えるのだが。
「大体、その子の親の気配なんぞ今までなかったであろう? 何で急にそんな話になるのじゃ? 」
家鳴りもかなり不満なのか、俺に対して厳しい口調で問い詰めてくる……まぁ、家鳴りに関しては情が移っただけだな。
実際今も寝ている青い毛玉を撫でたそうに見ているし。
「今までならそれでもよかったんだけど、どうやらこの森は今おかしな事になっているみたいでね」
俺はそう言うと、みんなを呼ぶ前に召喚したスプリガンに事情を説明してもらう。
「あ––実は、俺とシロでレベリングをしていた時におかしな事に気付いてな。今現在、この森に『主』たる魔物がいなくなっているんだ。レベリングの時にも感じたんだが、どうやら今この森の力ある魔物達の争いが激しくなっていてな……原因を考えるに、どうやらこの森の主だったフェンリルがいなくなった事が原因だったみたいだ。これに関しては主人がそこのフェンリルの子供に聞いたから間違い無いはずだ」
この間の3日間の暇な時に、あまりに迎えが来ない親フェンリルに対して言いたい事があったので青い毛玉に理由を聞いてみた所、どうやら毛玉の母親はこの森の奥地で『森の主』をしていたようなのだが、ある日突然いなくなったらしい。
この森はかなり広いらしく長い間探していた所、盗賊ギルドに見つかったり、他の魔物に襲われたりと波乱万丈な冒険をしてきたようだ。
《ここ、いごこちいいからここにすむ》
俺の魔力や家の周りの魔力がかなり美味しいらしく、全然動こうとはしないこの毛玉を何とかするべく、俺は探す事に決めたのだ。
「そういう訳だから俺とミーアで森の奥にあるというフェンリルの巣とやらに行ってくるよ。このままだと、この森が大変な事になりかねないからね。シロとセシル、アクトとライアはスプリガンを付けるからレベリングを頑張ってね。スプリガンは前回この辺で戦っているから地理に関しては大丈夫なはずだよ」
俺がスプリガンの方を見て確認を取ると、やれやれといった感じで頷いてくれる。
「ジルアちゃん達は2人なの? 確かに貴女達なら戦力的に問題はないでしょうけど、それでも不安なんだけど……」
セシルの不安そうな言葉にシロが大きく頭を縦に振っている。
「こちらは競争獣も呼べるし、逃げるだけなら大丈夫だよ。それよりそちらは無理をしないでね? それと家鳴りと座敷童はいつも悪いけど2人で守ってもらう事になっちゃうから、大変だけど頑張ってね。一応何かあれば空に救難信号でも撃ってもらえば分かると思うけど……」
実は俺の1番不安な家鳴りと座敷童だが、今の所やる気満々な表情をなのできっと大丈夫なはず……だ。
「マスターよ、任せておけ。我ら2人の連携プレーを見るが良い! 」
「マスター! 我々にお任せ頂ければ完全排除間違いありません! 」
意気込み溢れるコメントに俺は少し苦笑しながらも、いつもゲームの中で頑張ってくれた2人の事を思い出し任せる事にする。
明日からの予定を立て終えた俺達は、黒い手達の作った夕食をみんなで食べ、ゆっくりとお風呂に入ってその日を終える。
「さて、ミーア。俺達はこれから森の奥へと向かう訳だが、私を満足させてくれる力はあるんだよね? 」
競争獣の無影の背に2人で乗り、森の奥へと向かっている途中、ミーアに向かって俺は少し意地悪く聞いてみる。
自ら大悪魔と言うからにはかなりの強さだろうし、なんと言ってもレジェンドレアのサポートキャラだ。
きっと俺の予想もつかない攻撃が出来るに違いない!
「お任せ下さいご主人様。ご主人様の戦闘後の汗拭きやマッサージなど、後の事は全て私めが処理致しますので」
んん? 何かおかしな台詞を聞いた気がするぞ?
「ミーア……お前、戦闘はどうするつもりなんだ? 」
「おかしな事を聞きますね? ご主人様。私はメイドですよ? 戦うなんてとんでもない! 」
おそらく満面の笑みで答えたであろう背後にいるミーアの態度に、俺はどうやら嵌められた事に気付く。
「ミーア……お前まさか戦闘系のスキルほとんど取ってないのか? 」
おそるおそる聞く俺に、妖しげな艶のある声で「はい! 」と答えるミーアを背後に感じながら、俺は連れてくる人材を間違えた事を後悔しながら森の奥へと進んでいくのだった……
多忙の為、次回配信は水曜日となります。
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