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第5章:魔法学園 入学騒乱編

第140話 『その日、授業を受けた』

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「INTに関しては、近年まで効果が謎に包まれており、魔法に関連しているのではないかと噂されて来たが、これは最近になって立証された。INTは魔法威力に直結している。INTが上昇する装備品は希少な存在であり、もしダンジョンで見つけたなら手放さない方が良いだろう。お金に困っているなら、オークションに出すのも手だが、学園の研究室に持ってくればそれなりの値で買わせてもらおう。勿論、内申点付きでな」

 モリスン先生は興奮したように言った。
 そういえばモリスン先生は、魔法学関係の教授でもあるんだっけ。自分のところが研究してる内容なら、熱が入るのも当然ね。
 優先度は低いけど、彼ら研究室には、今後のためにもINT関係の装備品を安くプレゼントするのも良いわね。

「次にMNDだが、これは古くより教会が重視しているものだ。なんでも神聖な魔法に深く根付いているらしく、神官職なら確実に抑えておきたい部分らしい。教会の財政問題から、あまり高くはないが見つけたら買い取ってくれるはずだ」

 そうね、回復魔法や強化魔法は、大体MNDが関係しているわ。
 あとは魔法抵抗や状態異常のレジストなんかにも深く関係してくるから、『神官』以外の職業全てにおいて必須とも言える。まあでも、今すぐ生死に関わるって程じゃないから、優先度は高くないけど。
 でもソロで活動するならば状態異常に掛かるかどうかは死活問題だ。その辺り、知識として広がってないっぽいのよね。

「最後にCHRだが、これはまったくもって不明だ。一体何の役に立つのかさっぱりわかっていない。長年研究しても、戦闘には使えないであろうと言う結論にしか至っていない。この装備は出土しても物好きしか買わんので、ダンジョンではハズレ扱いだな」
「なんですって?」
『!?』

 その瞬間、教室の空気は静まり返った。

「……」

 しまったわ。黙っていられず、つい声を上げてしまった。
 まあ確かに? 魅力値と言うのは現実的にも計りにくいステータスだとは思うし、戦闘でも直接的に役に立つのかと言われたらNOだ。実際必要かと言われても、一部の役職を除けばNOだ。
 役に立つ職業も、『遊び人』や『踊り子』、『吟遊詩人』なんていう、最近になってようやく職業として認めてもらったばかりの職業が必要としているステータスだから、今まで必要とされていないのはわかる。
 分かるんだけど……。

「ど、どうしたシラユキ。何か気になることでもあったか?」

 緊張した顔で、モリスン先生が問いかけてきた。
 ……あ、『威圧』が出てたみたい。解除解除! っと。

「……なんでも、ありません」

 ゲーム中では必死になってCHR装備を揃えつつ、コーディネートに勤しんでいた身としては……。文字通り人生と命をかけてCHRに身を置いてきた私としては、ハズレ扱いされている現実にちょっとムカッとしてしまった。

 ……まあ、ゲーム中でもCHRだけ特化する装備は安かったけど。
 見た目のコーディネート力の高い装備は、CHRオンリーだったとしても一応それなりの値はしてたが、やっぱり一戦級の能力を持った装備には、値劣りしていた。
 安くて助かったのもあるけど、カワイさは大事だと私が宣伝して回ってからは、結構な種類の装飾品の値がゆっくりと変動して、見た目装備も下に見られる事は減って行ったのよね。懐かしいわ。

「何でもないって顔してないわよ、アンタ。あとで聞いてあげるから、今は機嫌を直しなさい」
「うん……」

 ソフィーと、反対側にいたココナちゃんが席を詰めて密着してくれる。……えへ。
 2人に今必要なのは実用性装備だけど、カワイイ服とか好きならCHR特化のカワイイ装備の価値も理解してくれるかなぁ……。

「……おほん。では最後に、これら全ての能力値。俗に言うステータスだが、仮説ではこれは全ての生物が等しく持っているものであり、個人によって持っているステータスは変わってくるという説がある。そしてレベルや職業が変われば、総戦闘力と同様にステータスも変化すると考えられている。レベルが上がれば強くなるが、それはそうそう上がらない物だ。外部要因である装備によって急激に強くなる可能性があるのであれば、お手軽に自身を強化することが出来る。値が張るのはそういう事だな。また、ごく稀にだが、全てのステータスが上昇する装備が存在する。その存在は非常に希少な物であるが、あらゆるステータスが強化されるため、身に付ければ万能感が得られると言う」

 そこまで言ったところで、モリスン先生は私を見た。思うところがあったのか、同時にヨシュア君も。
 そして、その雰囲気を察したクラスメイト達の視線が、次第に私へと集まっていく。

「シラユキ。決闘の景品に関しては私達の耳にも届いている。ランク8の装備というからには、お前の装備もまた、その類のものなのではないかと教授達の間で話題になっていた。明日にでもなれば発表されるだろうが、良ければ今、その詳細を教えて欲しい」

 なるほどね。
 ならばと、机の上にあの杖もどきを置く。

「先生のおっしゃる通り、この杖は7種のステータス全てを45増加させます。なので45✖️7の315、総戦闘力が上昇すると言ったのです」
「……なるほどな」

 その言葉にクラスメイトの反応は凄まじい物だった。
 武器1つで300も総戦闘力が上昇するという事で先程は驚いていたが、それらの内訳がどういう物で、またそれらがどう戦いで必要とされるかを理解したのだ。
 この装備の有用性がさらに伝わったのだろう。

「今日のこの授業は、Sクラスだけでなく、全クラスで同様の授業をしている。これでより一層、その装備の素晴らしさが広がることであろうな」
「先生は参加しないでくださいよ?」
「残念ながら、教師は決闘には参加出来んのでな」
「流石に先生の頭を丸刈りには出来ませんので」
「……」

 モリスン先生の丸刈りを想像したのだろう。
 教室のそこかしこから笑いを堪える声が聞こえる。

「では俺からも1つ。お前達も、装備に目が眩んで決闘に参加する事はないように。この決闘は、悪しき伝統を使っている一部生徒に対しての、彼女の戦いだ。馬鹿な真似をして丸刈りにならないようにな」

 と、先生が鋭い視線で教室中を見回したところで終業のチャイムが鳴った。
 そして休み時間には、ランク8の実物が見れたという噂が広がったのか、先刻よりも大勢の人が押し寄せて来ていた。それを見て、流石の先生もキレそうになってた。

 うっ! で、でも、シラユキちゃんのせいじゃないもん。
 睨む先生から目を逸らすと、ソフィーと目が合った。

「なんとかしなさい」
「えー」
「このままじゃ、お花摘みにもいけないじゃない」
「あっ、そっか。でもどうしよ……」

 そんな風にソフィーと相談をしていたら、この状況に我慢のならなかった人物が、私の目の前までやってきた。先に気付いたソフィーが胡乱な目でそいつらを見遣る。

「……あんた達、何の用?」
「随分な挨拶だな。従妹に会いに来るのはそんなにおかしなことか?」
「そう思うなら昨日来なさいよ。どうせシラユキにビビって来れなかったんでしょ」
「ちょっと姉さん、落ち着いて! いつもの猫被りはどこに行ったんだよ」
「猫は帰ったわ。あと、姉呼ばわりしないで。私にとっての兄弟姉妹は、尊敬する姉と、可愛い妹しかいないの」
「全く、最近のお前は辛辣だな。それに、俺達が用のあるのはお前じゃない、こちらの美しい人だ」

 それはクラス分け発表の時に話しかけて来て、見事玉砕していった勘違い野郎と、その弟だった。

「あら、誰かと思えば勘違い野郎じゃない。その眼鏡は知らないけど、今日は何の用かしら」
「ぬっ」
「えっ」

 その言葉は、部屋の外までは聞こえなかったらしい。でも、クラスメイトにはハッキリと聞こえたようで、友人達は顔を引きつらせ、まだ友人じゃない子達には変な目で見られた。
 外の連中が聞いていたら、怒鳴り込んできてたかも。どうでもいいけど。まぁ、2人に対する挨拶ではないわね。

「うわ、僕達相手でもこの態度なんだ……すごいや。それにしても兄さん、勘違い野郎って、何したのさ」
「……その件の弁明は後にするとして、まずはこの現状を何とかしたい。君も、彼らによって友人たちの生活に支障が出る事は望まないだろう?」
「まぁ、そうね。ここまで集まるなんて想定していなかったわ」
「ランク8なんて至宝の存在は、君の生まれ故郷での扱いは知らないが、この王国では非常に貴重な存在だ。一目見ようと集まるのも無理はないし、俺だって、持ち主がこのクラスにいなければもっと慌てただろう。それほどの存在なんだ、安易に見せてしまった君が悪い」
「ちょっと!」
「良いの、待ってソフィー」

 ソフィーが口調を荒げるが、止める。心配してくれるのは嬉しいけど、流石にこの程度で泣いたりはしない。第一、知らない人が居る中では、そうそう小雪の感情は表に出にくいはず。はずよ。

「それで、何をさせようっての?」
「今日、父上の所に行き証明書を発行すると聞いた。そしてその内容を、決闘の備考に記載させると。そこまでは良いな?」
「ええ、あっているわ」

 兄弟は頷きあう。そこで弟が入ってきた。

「では、明日から決闘の日まで、闘技場に景品の武器やアイテムを展示してはどうでしょうか。そうすることで、決闘に参加しない人達でも自由に装備を見る事が出来るでしょうし、ここまで押し寄せてくることはないと思います。勿論、警備には最優の騎士団を導入します。いかがでしょう」

 あー、なるほど。見物客をそちらに流してしまう事で、こちらは平和になるし、実物をその目で見る事で挑戦への意欲を高める効果も期待出来るのか。それは考え付かなかったわ。……うん、有りね。有り寄りの有りね。
 そして景品に関して、王家と口裏合わせで八百長しているわけではない本物の証明にもなるわけで。しかも上位貴族は大体鑑定のアイテムを持っているらしいし、自分でもその性能を目に出来る機会があるというのは中々良いわね。

「ちなみにそれ、どちらの発案かしら」
「え? あ、僕です」
「そう。助かったわ、ありがとう」

 そう言って弟君の頭を撫でてみる。するとやはり、周囲の反応は先ほどと同様だったが、兄の方は弟を睨み、弟君は困惑したように顔を赤らめた。
 ふふ、良いわね、兄弟って。

「じゃあ、そういう方向で伝えて来てもらえる? 私が言うより、貴方達から伝えた方が良いんでしょ? 対外的に」
「シラユキでもそう言うの気にするのね……。いや待って、ただ単に面倒なだけじゃ……」
「ソフィー、しーっ。言わなきゃバレないわよ」
「あら、ごめんなさい」
「まったく、王子である俺をあごで使うなどお前達くらいだぞ。まあ良い」

 そう言って王子2人は観客に伝えに行った。
 その内容に満足し、更には一番目上の王子からさっさと去るようにと厳命されては、王に仕える騎士科の生徒達は大人しく帰るしかなかったようだ。
 これでその噂が広まれば、次の休み時間からは静かに過ごせるだろう。

「おー、結構使えるわね、あの2人」
「……シラユキ、その内怒られるわよ。いくらなんでも不敬でしょ」
「でも私、この国の人間じゃないし」
「それでも陛下の実子よ。一応この国で一番貴い血なのよ」

 ……ソフィーだってなんてつけてるじゃん。

「そうだ。ソフィアの言う通り、この国では俺の妃に迎えられることが何よりの幸せなのだ。あの時は一目惚れだったが、今は違う。君の能力と持ち合わせている資産を見て、放っておく男などいやしない。だからこそ、俺のそばにいた方が安全という物だ。改めて君に求婚を申し出る。この前は出会ったばかりで、君は俺のこともよく知らなかっただろう。だが、俺のことを知ったからには断るなどありえん。シラユキよ、俺の妃となれ」

 王子の言葉にクラスの女子が黄色い悲鳴をあげる。男の友人達は、平民組は展開が未知の世界なのか楽しそうに驚き、貴族組は展開が読めるのか半ば呆れていた。

 そして私は、シラけていた。

「……ねえソフィー、この国ではコレがカッコいいとでも思われてんの?」

 私は自尊心の塊に向けて指差す。さっきまで不敬だからと止ていたソフィーも、ため息と共にそれをスルーしてくれていた。

「どうなのかしら、そう言う話をする子は知り合いにはいないから」

 単に今までは友達がいなかっただけじゃん。
 と思ったけど、そこは私もスルーしてあげる。

「まあでも、一応王子に求婚されるっていうのは、夢見る物じゃないの? 私は想像出来ないし、コレが相手だとまるでときめかないわね」
「でしょ? そんなコレを私が敬う必要、ある?」
「……ない気がして来たわ」
「でしょー?」

 告白して来た男をほったらかしにして、ソフィーとイチャイチャし始める。すると王子も我慢ならなかったのか、初日と違って食ってかかって来た。

「……おい! さっきから聞いていればコレだのアレだのと。この俺に対してなんだ、その扱いは!」
「なんだと言われても。ねぇ? 私、貴方の名前を知らないもの」
「なに!?」
「名前も知らないのに、さも知ってるだろ? って前提で来る失礼な奴なんて、コレとかアレとかで十分よ」
「……まあ確かに、コイツ一度もシラユキに対して自己紹介をしてないわね。初等部なら初日で済ませるんだけど、高等部は基本的に初等部の延長線にあるから、そういうのやってないし。思えば自己紹介の機会が無かったわね」
「そうなんだ?」

 じゃあ、リリちゃんも自己紹介したのかな。……きっと初々しくて、微笑ましい内容だったんだろうなぁ。ああ、授業参観と称して見に行ってみたい。

「俺は、王子なんだぞ!?」
「だから何? 王子なら名前を知られてて当然とでも? 名前入りの肖像画が各店舗にでも並んでたりしない限りは、あんたの顔を見て万人がなんとかの王子さまだ! なーんて言わないわ。自惚れるのも大概にしなさい」
「だ、だが! 同じクラスに王子が居るのだぞ。普通は名前なりなんなり調べたりするだろう!」
「恥ずかしい奴ね、貴方。陛下の子供と言う点以外で、今の貴方には誇れるものがあるのかしら。ないでしょ? そんな何も持ってない奴に興味なんて湧く訳ないじゃない」
「なっ……」

 はーあ。
 ストーリー後半まで進んだ際のこいつは、王子としての自覚もあれば真っ当な人間に育ってて、優秀な王族へと成長していくんだけど……。序盤の……いや、それより以前のコイツは本当に甘やかされて育ったボンボンね。
 ソフィーの周囲が不幸になることでようやく、間接的に辛い目にって、それが成長に繋がるんだけど……。まだ何も起きてないし、ソフィーは幸せにする以上事件は起こさせない。
 だからこいつには、別の事で成長してもらうしかないわね。

 とりあえずこのままボコボコにしましょうか。

「ソフィア姉さん。本当に彼女に、僕たちの事を紹介していなかったの?」
「んー……してないわね。私もそんなに暇じゃなかったし。それにあんた達の事なんて、これっぽっちも話題に上がらなかったわ」
「そ、そんなぁ……」

 弟君も落ち込んじゃった。
 そして私達の彼らに対する扱いを見て、平民組男子の興奮は収まり、貴族組は玉砕した王子に対して、どうフォローしたものか悩んでいるようだった。
 女子達は未だにキャイキャイと騒いでいる。こういう話、女の子は好きね。
 まあ私も嫌いじゃないけど。自分が渦中でなければ。

「……だ」
「え? なに?」
「俺の名はグレンバルト・フォン・エルドマキア。第三王子だ。……覚えておいてくれ」
「あ、ぼ、僕の名はジーノ・フォン・エルドマキア、第四王子です」

 あら? 決闘でも仕掛けに来るかと期待してたのに、拍子抜けね。

『どうせ展示されるなら、お洋服とかも展示されないかなぁ』
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