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魔法学校に転入します
僕のクラスと砲撃
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コツコツ
トコトコ
「えっと…ルーフェル先生」
「ルー先生で良いよ、皆からそう呼ばれているしね」
「じゃぁ…ルー先生…僕は何処のクラスになるの?」
「君は1-Dだよ、そこしか無理だったから」
(…クラスの人数的な問題なんだろうなぁ…)
学長室から正面の大きな扉までの大きく広い廊下を、行きとは逆と方向に向かって歩いて行く2人
(…この廊下って、曲がり角とか何にも無かったよね…一度あのデッカイ扉から外出るのかな?メンドクサイなぁ…)
ユウは心の中で文句を言いながらも、ルーフェルについて行く
すると、ルーフェルは突然何もない壁の前で立ち止まった
薄暗い闇の向こうに大きな扉が見えているのに、ココで立ち止まる理由が分からずユウは首を傾げる
「ルー先生…ココに何処か違う場所に通じる道は無いですよ?」
「クスクス…君は本当に、何もない世界で育ったんだね
道ならあるさ、見ててごらん」
ルーフェルはスッと手を上げ、何の変哲もない壁に向き合う
「開け」
そう一言言うと、先ほどのルイのように手が光を放ち、壁に当たる
すると、壁がスッと消えて道が現れた
「わぁ!スゴイ!」
「スゴイって…驚いてる場合じゃないぞ
学校内を移動するなら、これくらいの魔法は使えないと困ることになるぞ」
「えぇ!!?僕が魔法使うの!!?てか、使えるの!?!」
「(…何をするつもりで来たんだ?この子は…)
魔法が使えないなら、初めから入口の扉に阻まれている」
「…え?どういうこと?」
「あの扉は、魔力の無い者は通さないという魔法がかかっている」
「へぇ…でも、魔法使うのが当然のこの世界で、魔力の無い人なんているの?」
「いや、いないよ
まぁ、軽いテストみたいなものだと思ってくれたら良い」
「入試テスト…みたいなものか…」
ユウは自分の理解しやすいように置き換え、納得した
話をしながら曲がってすぐにあった階段をのぼり、そして長い廊下を歩く
今歩いている廊下は、左右に大きな窓があり、とても明るい
先ほどまでの薄暗い廊下が嘘のようだ…
渡り廊下のような窓以外何も無い廊下の突き当たりは、曲がり角になっている
そこを曲がると、校舎らしく『1-A』や『1-B』というクラスの表示が柱に釣り下がっている
「1-Aは成績優秀者を集めたクラス
君の場合は転入したてで力量が分からないからDから始めてもらう
まぁ、先ほど見た限りでは知識は皆無のようだから、Dから始めるしかないが…
クラスに定員は無く、力量がライン引きだ
それぞれのレベルに合った学習が出来るようになっている」
「へぇ~」
ユウは珍しそうにキョロキョロと見回しながら、ルーフェルの話を聞き流す
校舎の見た目は古そうな洋館風だが、中はとても綺麗だった
壁はレンガで、床は木が使われている
そんなユウを横目で確認して、苦笑いしてルーフェルは目的のDクラスへ
「ココがDクラスだ」
いつの間にか、Dと書かれた木造のドアの前に立っていた
「ルーフェルだ、転入生を連れてきた」
ルーフェルがそう言うと、ドアが開き長い金髪の女性が出てきた
女性はユウを一目見て、何か引っかかるものを感じたのか、ズイッと顔を近づけユウをよく見る
一方、ユウは顔を近づけられ、2・3歩後ろに後ずさる
「ねぇルー君…この転入生…誰かに似てない?」
「ルイの子だ」
「あぁぁ!ルイちゃんの子どもなのね!納得だわ!
そっかそっか、昔のルイちゃんにソックリだったのね!」
「よ、よろしくお願いします…」
謎が解けてスッキリした顔をしている女性に若干引きながらも、ユウはペコリと頭を下げた
「私はリーナよ!よろしくね!
さ、それじゃ皆に自己紹介しないとね!」
「あ、はい…」
『自己紹介』という言葉に少し緊張したユウの手を握り、教室に引っ張り込むリーナ
ルーフェルは、自分の仕事はココまでだ…とでも言うように、その様子を見届け踵を返した
「皆、転入生が到着したわよ!ユウ・フィーマちゃんよ!」
(あれ?苗字が…あ~、そういやさっき、母さんフィーマって言ってたなぁ…
ってことは、僕もフィーマになるわけだ…)
半ば引きずられながら教壇の横にまで連れてこられたユウ
地に足がついてる感覚を何とか確かめ、浮かんだ疑問を自己完結させて視線を足元から教室に向ける
机は2・3人くらいが並べるくらいの長さで、イスもそれぐらいを想定した長さになっている
ザッと見…生徒数は20人くらいだろうか…向こうの学校よりは僅かに少ない感じがする
教室の大きさは、ごく一般的な教室のサイズなので、少し机の間隔に余裕がある
「あの…ユウ・フィーマです
よろしくお願いします」
頭が色々な情報を処理していて、自己紹介文まで考える余裕が無く、最低限の自己紹介で終わった
とりあえず、ペコリとお辞儀をしておく
「センセー!私の隣空いてます!」
「そっかー、ならライナの隣でいっか」
「ヤッター!」
ライナと呼ばれた少女は飛び跳ねて喜んでいる
ユウは少し苦笑いをしながら、ライナに手招きされるままに、そちらに向かう
「私、ライナ・ルーガ!よろしくね!」
「よろしく」
元気の良い挨拶に、ユウはニッコリ笑って答えた
「カッコいいよ可愛いよぉぉ!!!!」
「うぎゃ!?」
ライナは思いっきりユウに飛びついた
まさか、飛びつかれるなんて夢にも思っていなかったユウは受け止められず、2人そろってドシャッと床に倒れたのだった
「センセー、ライナがユウを砲撃してまーす」
前に座っている少年が手を上げ、リーナを呼ぶ
呼ばずとも、今の騒がしさなら気付いていただろうが…
「ラーイーナー」
「ヤバッ…ちょっとリュウ!!」
ライナは慌てて起き上がりユウの上から退く
そして、リュウを睨むがリュウは知らん顔
そんな事をしている間に、リーナはライナの目の前に浮いている
慌てて弁解しようとするが、そんな暇も無くリーナの鉄拳を食らい、撃沈した
ユウはゆっくり起き上がり、机を支えに椅子に座る
(うん…痛いけど、クラスは面白いね)
ユウは少し苦笑いを浮かべて、リーナに怒られているライナを見た
トコトコ
「えっと…ルーフェル先生」
「ルー先生で良いよ、皆からそう呼ばれているしね」
「じゃぁ…ルー先生…僕は何処のクラスになるの?」
「君は1-Dだよ、そこしか無理だったから」
(…クラスの人数的な問題なんだろうなぁ…)
学長室から正面の大きな扉までの大きく広い廊下を、行きとは逆と方向に向かって歩いて行く2人
(…この廊下って、曲がり角とか何にも無かったよね…一度あのデッカイ扉から外出るのかな?メンドクサイなぁ…)
ユウは心の中で文句を言いながらも、ルーフェルについて行く
すると、ルーフェルは突然何もない壁の前で立ち止まった
薄暗い闇の向こうに大きな扉が見えているのに、ココで立ち止まる理由が分からずユウは首を傾げる
「ルー先生…ココに何処か違う場所に通じる道は無いですよ?」
「クスクス…君は本当に、何もない世界で育ったんだね
道ならあるさ、見ててごらん」
ルーフェルはスッと手を上げ、何の変哲もない壁に向き合う
「開け」
そう一言言うと、先ほどのルイのように手が光を放ち、壁に当たる
すると、壁がスッと消えて道が現れた
「わぁ!スゴイ!」
「スゴイって…驚いてる場合じゃないぞ
学校内を移動するなら、これくらいの魔法は使えないと困ることになるぞ」
「えぇ!!?僕が魔法使うの!!?てか、使えるの!?!」
「(…何をするつもりで来たんだ?この子は…)
魔法が使えないなら、初めから入口の扉に阻まれている」
「…え?どういうこと?」
「あの扉は、魔力の無い者は通さないという魔法がかかっている」
「へぇ…でも、魔法使うのが当然のこの世界で、魔力の無い人なんているの?」
「いや、いないよ
まぁ、軽いテストみたいなものだと思ってくれたら良い」
「入試テスト…みたいなものか…」
ユウは自分の理解しやすいように置き換え、納得した
話をしながら曲がってすぐにあった階段をのぼり、そして長い廊下を歩く
今歩いている廊下は、左右に大きな窓があり、とても明るい
先ほどまでの薄暗い廊下が嘘のようだ…
渡り廊下のような窓以外何も無い廊下の突き当たりは、曲がり角になっている
そこを曲がると、校舎らしく『1-A』や『1-B』というクラスの表示が柱に釣り下がっている
「1-Aは成績優秀者を集めたクラス
君の場合は転入したてで力量が分からないからDから始めてもらう
まぁ、先ほど見た限りでは知識は皆無のようだから、Dから始めるしかないが…
クラスに定員は無く、力量がライン引きだ
それぞれのレベルに合った学習が出来るようになっている」
「へぇ~」
ユウは珍しそうにキョロキョロと見回しながら、ルーフェルの話を聞き流す
校舎の見た目は古そうな洋館風だが、中はとても綺麗だった
壁はレンガで、床は木が使われている
そんなユウを横目で確認して、苦笑いしてルーフェルは目的のDクラスへ
「ココがDクラスだ」
いつの間にか、Dと書かれた木造のドアの前に立っていた
「ルーフェルだ、転入生を連れてきた」
ルーフェルがそう言うと、ドアが開き長い金髪の女性が出てきた
女性はユウを一目見て、何か引っかかるものを感じたのか、ズイッと顔を近づけユウをよく見る
一方、ユウは顔を近づけられ、2・3歩後ろに後ずさる
「ねぇルー君…この転入生…誰かに似てない?」
「ルイの子だ」
「あぁぁ!ルイちゃんの子どもなのね!納得だわ!
そっかそっか、昔のルイちゃんにソックリだったのね!」
「よ、よろしくお願いします…」
謎が解けてスッキリした顔をしている女性に若干引きながらも、ユウはペコリと頭を下げた
「私はリーナよ!よろしくね!
さ、それじゃ皆に自己紹介しないとね!」
「あ、はい…」
『自己紹介』という言葉に少し緊張したユウの手を握り、教室に引っ張り込むリーナ
ルーフェルは、自分の仕事はココまでだ…とでも言うように、その様子を見届け踵を返した
「皆、転入生が到着したわよ!ユウ・フィーマちゃんよ!」
(あれ?苗字が…あ~、そういやさっき、母さんフィーマって言ってたなぁ…
ってことは、僕もフィーマになるわけだ…)
半ば引きずられながら教壇の横にまで連れてこられたユウ
地に足がついてる感覚を何とか確かめ、浮かんだ疑問を自己完結させて視線を足元から教室に向ける
机は2・3人くらいが並べるくらいの長さで、イスもそれぐらいを想定した長さになっている
ザッと見…生徒数は20人くらいだろうか…向こうの学校よりは僅かに少ない感じがする
教室の大きさは、ごく一般的な教室のサイズなので、少し机の間隔に余裕がある
「あの…ユウ・フィーマです
よろしくお願いします」
頭が色々な情報を処理していて、自己紹介文まで考える余裕が無く、最低限の自己紹介で終わった
とりあえず、ペコリとお辞儀をしておく
「センセー!私の隣空いてます!」
「そっかー、ならライナの隣でいっか」
「ヤッター!」
ライナと呼ばれた少女は飛び跳ねて喜んでいる
ユウは少し苦笑いをしながら、ライナに手招きされるままに、そちらに向かう
「私、ライナ・ルーガ!よろしくね!」
「よろしく」
元気の良い挨拶に、ユウはニッコリ笑って答えた
「カッコいいよ可愛いよぉぉ!!!!」
「うぎゃ!?」
ライナは思いっきりユウに飛びついた
まさか、飛びつかれるなんて夢にも思っていなかったユウは受け止められず、2人そろってドシャッと床に倒れたのだった
「センセー、ライナがユウを砲撃してまーす」
前に座っている少年が手を上げ、リーナを呼ぶ
呼ばずとも、今の騒がしさなら気付いていただろうが…
「ラーイーナー」
「ヤバッ…ちょっとリュウ!!」
ライナは慌てて起き上がりユウの上から退く
そして、リュウを睨むがリュウは知らん顔
そんな事をしている間に、リーナはライナの目の前に浮いている
慌てて弁解しようとするが、そんな暇も無くリーナの鉄拳を食らい、撃沈した
ユウはゆっくり起き上がり、机を支えに椅子に座る
(うん…痛いけど、クラスは面白いね)
ユウは少し苦笑いを浮かべて、リーナに怒られているライナを見た
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
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