15 / 357
レティア草原
初バトル
しおりを挟む
「えーっと…ココはレティア草原か…
ここを真っ直ぐ進むとラグーンなんだな…」
遠くを眺めるが、今はまだ街は見えなかった
ただ、緑の地平線しか確認できない
「ん?」
ふと左側を見ると、少し離れた所に、道が見えた
勿論舗装なんかされておらず、ただの砂利道だ
それでも、草が生えていない所を見ると、やはり道を称して良いと思われる
「なるほど…」
道に近づき、森に続く方角と街への方角を見る
森の中へは、この道が真っ直ぐに続いているのが見える
「つまり、僕はこの道の平行線を走っていたんだね!
通りで道に出くわさないわけだよ」
元々道など探していなかったが、道に出くわさなかったという謎は解決した
そして、道を作る程度には、この森に人が来るという事も分かった
「よし、ココを真っ直ぐだな!
半日って言ってたけど、走ればどれくらいなんだろう?
と、いうわけで、走っていくぞ!」
初めて行く街が楽しみなのだろう
先程10分間走ったにも関わらず、走って行こうとしている
疲れは何処に置き忘れてきたのだろう…
「草が無い分、走りやすいぞ!」
森の中でも十分早かったのに、更にスピードアップして走っている
このまま何かにぶつかれば、走っているだけにも関わらず大惨事になるだろう
しかし、タイミングが良いのか、いつもそうなのか…人影は見られない
まぁ、半日かかる森にわざわざ出向く人も少ないのだろう
「しっかし、全然疲れないなぁ!
普通なら、もうとっくにバテてると思うんだけど…
って、あれか!運動神経抜群の才能か!
という事は、森を快適に走れたのも、これのおかげか!」
今更気付いたユウキは、運動神経抜群って便利だなーと笑っていた
一人ぼっちで走る事15分
相変わらず人影は見られないが、前方に何かが蠢いている
何匹かで集団を作っているようだが、遠い事とソレが小さい事もあり
何がいるかまでは分からなかった
一瞬止まったユウキだが、すぐにその物の近くに行く
「おぉ!!スライムか!スライムだろ!
いや、スライムでしかないだろ!!」
近づくと分かったソレの正体
青いゼリー状の動く生物
良く知られている雑魚モンスターである
「…そういえば…魔獣とかも鑑定出来るのか?」
「あらゆる物」と書いてあったし、人のステータスも見れる鑑定眼
それはつまり、目の前のスライムにも使えるはずだ…という結論に至る
「鑑定!」
◇スライム◇
HP:50
MP:5
攻撃力:20
防御力:20
ドロップアイテム:スライムの核・魔石・体力草
◇ 終 ◇
「へぇ…やっぱスライムって名前なんだな
てかHP50って…少なっ!!
防御20って事は、僕の攻撃力200から20が引かれるのか?
それなら…ダメージは180って事になるけど…」
ただでさえ雑魚モンスターが更に雑魚感満載になってしまう
しかし、目の前にいる初心者用の魔獣は倒しておきたい
まだバトル経験は無いのだ…少しでも実践経験は積んでおきたい
「よし、40匹っていう団体様だけど
こいつらは、ノンアクティブっぽいし…1匹ずつ倒していくか!」
気合を入れて、スライムの前に立つ
そして…
「あ…武器ねぇや…どーしよ…」
先程までの気合は霧のように飛散し、武器が無い事に気付き悩むユウキ
バトル事を楽しみにいていたはずなのに、なんとも間の抜けようである
メイキングで作ろうかとも思案しているが…
「いいや、武器無しで何処までいけるか、こいつらで試すか♪」
ユウキは再び気合を入れ直し、拳を握る
そして、1匹に狙いを定めて殴る
すると、スライムの上に180という数字が浮かび上がり
スライムは地面に倒れ光と共にいなくなった
その場に残ったのは、体力草が1つだった
ここを真っ直ぐ進むとラグーンなんだな…」
遠くを眺めるが、今はまだ街は見えなかった
ただ、緑の地平線しか確認できない
「ん?」
ふと左側を見ると、少し離れた所に、道が見えた
勿論舗装なんかされておらず、ただの砂利道だ
それでも、草が生えていない所を見ると、やはり道を称して良いと思われる
「なるほど…」
道に近づき、森に続く方角と街への方角を見る
森の中へは、この道が真っ直ぐに続いているのが見える
「つまり、僕はこの道の平行線を走っていたんだね!
通りで道に出くわさないわけだよ」
元々道など探していなかったが、道に出くわさなかったという謎は解決した
そして、道を作る程度には、この森に人が来るという事も分かった
「よし、ココを真っ直ぐだな!
半日って言ってたけど、走ればどれくらいなんだろう?
と、いうわけで、走っていくぞ!」
初めて行く街が楽しみなのだろう
先程10分間走ったにも関わらず、走って行こうとしている
疲れは何処に置き忘れてきたのだろう…
「草が無い分、走りやすいぞ!」
森の中でも十分早かったのに、更にスピードアップして走っている
このまま何かにぶつかれば、走っているだけにも関わらず大惨事になるだろう
しかし、タイミングが良いのか、いつもそうなのか…人影は見られない
まぁ、半日かかる森にわざわざ出向く人も少ないのだろう
「しっかし、全然疲れないなぁ!
普通なら、もうとっくにバテてると思うんだけど…
って、あれか!運動神経抜群の才能か!
という事は、森を快適に走れたのも、これのおかげか!」
今更気付いたユウキは、運動神経抜群って便利だなーと笑っていた
一人ぼっちで走る事15分
相変わらず人影は見られないが、前方に何かが蠢いている
何匹かで集団を作っているようだが、遠い事とソレが小さい事もあり
何がいるかまでは分からなかった
一瞬止まったユウキだが、すぐにその物の近くに行く
「おぉ!!スライムか!スライムだろ!
いや、スライムでしかないだろ!!」
近づくと分かったソレの正体
青いゼリー状の動く生物
良く知られている雑魚モンスターである
「…そういえば…魔獣とかも鑑定出来るのか?」
「あらゆる物」と書いてあったし、人のステータスも見れる鑑定眼
それはつまり、目の前のスライムにも使えるはずだ…という結論に至る
「鑑定!」
◇スライム◇
HP:50
MP:5
攻撃力:20
防御力:20
ドロップアイテム:スライムの核・魔石・体力草
◇ 終 ◇
「へぇ…やっぱスライムって名前なんだな
てかHP50って…少なっ!!
防御20って事は、僕の攻撃力200から20が引かれるのか?
それなら…ダメージは180って事になるけど…」
ただでさえ雑魚モンスターが更に雑魚感満載になってしまう
しかし、目の前にいる初心者用の魔獣は倒しておきたい
まだバトル経験は無いのだ…少しでも実践経験は積んでおきたい
「よし、40匹っていう団体様だけど
こいつらは、ノンアクティブっぽいし…1匹ずつ倒していくか!」
気合を入れて、スライムの前に立つ
そして…
「あ…武器ねぇや…どーしよ…」
先程までの気合は霧のように飛散し、武器が無い事に気付き悩むユウキ
バトル事を楽しみにいていたはずなのに、なんとも間の抜けようである
メイキングで作ろうかとも思案しているが…
「いいや、武器無しで何処までいけるか、こいつらで試すか♪」
ユウキは再び気合を入れ直し、拳を握る
そして、1匹に狙いを定めて殴る
すると、スライムの上に180という数字が浮かび上がり
スライムは地面に倒れ光と共にいなくなった
その場に残ったのは、体力草が1つだった
0
お気に入りに追加
878
あなたにおすすめの小説
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる