転生した俺が神様になるまで

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学園編~1年~

20話 正体その②

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「「転成者!?」」

・・・まあ、薄々気付いていたけど・・・

「おい、だとしたらお前バカか?」

「何で!?」

「だって初めて会った時、自分で言ってただろ。『『1年生~になったら~』って曲みたいに!』って。この世界前の世界と共通点は結構あるけど、その曲は前の世界にしかないと思うぞ。それに6歳児がビッチみたいな言葉知らないだろ。自分を隠しきれてない証拠だな。」

「ぐっ。でも、あんたも隠しきれてないでしょ!」

「俺は最初ハナから隠そうと思ってないけどぉ?」

「チッ。むかつくやつだわね!」

「あ!」

「何?まだ何かまだあるの?」

「そういえば、お前って前世で何歳でタヒんだ?あと、名前は?」

「・・・そんなこと聞く?嫌なこと思い出させようとしたいの?」

「俺も嫌な死に方したけどな。で、いくつ?」

「名前は赤筆千春あかびつちはるで・・・32でタヒんだ。」

「赤筆千春、赤筆千春、筆千ビツチビッチじゃねーか。」

「なっ!?ビッチていうな!」

「何でタヒんだの?」

「無視!?」

「何で?」

「働きすぎたのよ。」

「は?」

「社畜で働きすぎたら過労死した。」

これが現実・・・。これが大人か・・・

「ご愁傷様でした」

「そう言うあんたは?」

「俺は・・・佐藤裕。18で死んだ。」」

「え?まだ高校生か大学生じゃない!何してたんのよ。」

「引きこもってた。」

「引きこもり!?ふざけるんじゃないわよ!?親や私たちが汗水流して稼いだ金を無駄に使ってたってこと!?」

なんか上から目線で言われてるのに言い返せないのがむかつく。

「親はいないよ。事故でタヒんだ。」

「ああ、そう。何か悪いこと言ったわね。で、どうしてタヒんだの?」

「銀行強盗に撃たれてタヒんだ。ニュースで見なかった?」

「ああ~。なんかそんなニュース見た気がするわ。被害者が一人で即死だったって。あんたが被害者だったのね。」

「そう・・・だと思う。」

「ふーん。じゃ、次は私の番ね!背負い投げ!」

「うわっ、ちょっ、いきなり!」

「ぐっ、うー!あー!お、重い。あんたどうやって私のことを背負い投げしたの?」

「頑張った。」

「頑張ったぁ?!対して筋肉の量は変わらないのにどうやってやったの?」

「レベルが100ぐらいだから。」

「嘘!100レベルまでいけるわけないじゃん!」

嘘は言ってないし。本当に100レベルくらいってステータスに書いてあったもん。

「スキルを使った。」

「スキル!?わたしにはそんなスキルないんだけど!?」

「知らないよ。うるさいな。」

「えー。なんでー。」

「そんなの神様に聞けばいいだろ。」

「あー。もういいわよ。どうせわたしは脇役ですよ!」

なんか拗ねて、床に体育座りで座り込んでしまった。

「はぁー、めんどくさ。」

呆れて俺も座り込んでしまった。
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