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ユリカの場合

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「まぁ! 始めに選んでいただけて光栄ですわ。よろしくお願いしますね」

 俺の相手がユリカに決まったことで、残り二人はどうするのかと思えば、当たり前のように俺たちのセックスの様子を見学するらしく、そっと部屋の壁際に移動した。

 この世界はセックスについて、見られたくないとか恥じらいみたいなものはないのだろうか。

 まぁ気にかけても仕方がないし、俺自身も見られて困ることはないので気を取り直して、俺はユリカの手を取りベッドに向かい、ゆっくりとベッドに腰掛け、優しく声をかける。

「ユリカさん、まずはこの世界のセックスのやり方を教えていただけませんか?」

 もしかしたら自分が思っているセックスとはやり方が違うかもしれないし、ユリカはセックスに慣れているようだから、まずはこの世界のセックスはどういうものか教えてもらうことにした。別にやり方に自信がないとかではない。絶対にだ。

「わかりましたわ。では、さっそく」

 そういうとユリカはいきなり俺を押し倒し、相棒をぱくりと加え、カリから裏筋を溶けたソフトクリームをなめるように下から上へとじゅるじゅるなめ始めた。

「ん、ふぅ……やっぱりオチンポ大きいわぁ……それにこの匂いたまらない……」

 スカートをめくり、ユリカの右手が自身の股へと伸びる。下着は履いてはいないので、そのまま自分の芽をいじり始めた。次第にぐちゅぐちゅと水音を立てるようになると、口淫をやめ、俺にまたがり、そして自分の膣口に俺の亀頭をあてがった。

「ストーーップ! 待ってください」

 正直フェラされただけでイキそうになったし、すごく、すごく挿入したい気持ちをぐっとこらえ、俺はユリカを脚からおろした。おそらくこのまま騎乗位でフィニッシュなのだろう。もしこれが一般的なセックスだとしたらそりゃ女性は満足しないんだろうな、というのが正直な感想だ。

 数々のアダルト動画を見てきた俺ならわかる。いちゃらぶエッチはもっと前戯が長いはず。俺にとっての童貞卒業もムードのあるものにしたい。

「俺、知っていると思いますが……童貞で。ずっとセックスに夢持ってて、初めてするならジャンルはいちゃらぶが良いとずっと思ってきました。なので、少し俺主導にさせてください」
「いちゃらぶ? ……わかりました。男性主導とは聞いたことないですが、マナトさんにお任せします。まずは何をすればいいのかしら?」
「キスです」
「きす……?」

 ユリカはよくわかっていなかったようだが、言葉で説明するよりも実際にやった方が早い。

 俺は左手をユリカの後頭部に手を当て、そしてゆっくりと唇を合わせるだけのキスをした。二、三回と少し角度を変えた後、顔を離しユリカの様子見ると、目を見開き、顔は真っ赤になっていた。

「目をつぶって……次はもう少し深くするよ」

 そう宣言した後、またキスをした。先ほどとは違い今度は長く、そしてユリカの唇を舐め、舌を隙間にねじ込むとユリカがバシバシと俺の胸を叩く。

「ごめん、イヤだった?」
「……はぁ……イヤではないの……でも、息が出来なくて」
「ならよかった。呼吸は鼻でして?」

 俺はまたユリカにキスをした。今度は最初から舌をユリカの口の中に入れ、歯列を舐めまわす。そして奥の方に引っ込んでいた舌にツンツンと触れると、最初は逃げるようにしていたユリカの舌が段々と俺の舌と絡み合うようになってきた。
 
 そして、お互いの舌がどちらのものかわからなくなった頃、一度唇を離し、ユリカをゆっくりとベッドへ寝かせる。

「キスってこんなにも気持ちいいのね、知らなかったわ。ありがとう」

 頬を紅潮させながらユリカは言う。

「まだまだ、これからが本番だよ。覚悟してて」

 にっこりと俺は笑うとユリカから目線を下げた。

「(ゴクリ)……これが、おっぱい……」

 目の前には大きな膨らみが二つ。急いでしゃぶりついてしまいたい気持ちを押さえ、俺はゆっくりと両手で下から支えるように揉んでみた。

「ふわふわで柔らかいね。おいしそう」

 着ている薄手のワンピースを持ち上げるようにツンと立った乳首を服の上から吸い付き、しゃぶり上げる。

「ああぁん! ……っん!」

 ユリカの甘い声が聞こえる。

「今までこうやって触られたり、ぺろぺろ舐められたことはある?」

 ユリカの方を見てみると声を我慢しようとしているのか両手で口を押さえブンブンと頭を横に振って否定している。
 もっと声が聴きたい俺はもっと責めることにした。

「片方だけじゃ物足りないよね、両方可愛がってあげるね」

 俺はワンピースの肩紐をずらし、ボロンと両胸を露出させると、少し大きめの乳輪と小さ目の乳首をむしゃぶりつくように吸い付き、舌で乳首の平らの部分を擦る。

「すごいっ、きもちいいですっ」

 空いているもう片方の乳首を指でピンと弾き、つまんでくりくりこねくり回していくと、段々ユリカの足がもぞもぞとこすり合わせるような動きを始めた。

「だめぇ……子宮がなにか……おかしいの」
「大丈夫だよ、気持ちよくなっている証拠だから。じゃぁ次に進むね」

 ユリカのほとんど着ていても意味のない薄手の服を脱がせ、俺はゆっくりとユリカの脚を開いた。

 モザイクではない、本物を見るのは初めてだ。ここからは未知の領域となる。大丈夫、俺ならできるはず。

 脚の付け根に向かい徐に顔を近づけ、匂いを嗅いでみると少し甘酸っぱい、男の理性を飛ばすような香りがした。ユリカのあそこはユリカの髪と同じ紫の毛が短くカットされている。肛門の少し上に穴があるのがわかり、その上に小さい穴、もっと上の方にはぷっくりとした突起がある。構造は元の世界と同じようだ。

 俺はためらいなく突起を舐めた。

「ひぃ! つ、つよいです……あぁん」

 ユリカが激しく身をよじる。

 そういえば、クリトリスはデリケートだからニキビに触れるくらいの強さで触りましょうと誰か言っていたことを思い出し、優しく一定のリズムで舌を左右に動かす。

 ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ

「ア、あっ、きもちイイ……かも」

 ユリカはシーツを掴み、体を逸らせている。

「よかった。じゃぁ指も追加するね」

 まずは一本。

「あっ、ア、アン……やっ、な にか、くる……ン」

 逃げようと上に上がる腰を引き戻す。

「いいよ、そのまま受け入れてみて、それがイクってことだから」

 ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ

「やぁ……イ……イクっ……」

 ユリカは息を止め、体を硬直させた後、ビクンビクンと痙攣した。

「はぁ……はぁ……」
「無事にイケたみたいだね。さぁここからが本番だ」

 俺はすでに先走りでダラダラしているバキバキの相棒を掴み、くったりしているユリカの膣口にあてがう。

「いくよ」

 ゆっくりとユリカの中へ進む。ザラザラした膣壁がうねうねと動き、奥へ奥へと吸い込むように誘う。

 経験豊富という割には、とても狭く、まだ半分くらいしか入っていないのに出そうになる。

「ふわぁ、やっぱり大きいですわ……こんなサイズ初めてで……ほら、お腹がパンパンです」

 下腹部をさすり俺と目を合わせ微笑む。そこで俺の理性の糸は切れた。

 ユリカの両足を抱え込みグっと奥まで一気に挿入し、とにかくパンパンと突きまくる。

「あぁ!……ダメダメダメっ……そこ、いやぁ!」

 ここがいいところなんだろう。一点をかすめるとユリカの声が一際大きくなり、そこを重点的に責め立てる。

「……マ、ナトさんっ……またイっちゃうっ……わたくしに、子種を……おねっがいっ!」

 俺も限界が近い。

「そろそろ俺もイクよ、一緒にイこうね」

 ユリカに覆いかぶさり、舌を絡め合うキスをし、スパートをかける。と同時に両手で乳首をキュッとつまみ上げた。

「んんっ!」

 ドピュ、ビュ、ビュ。

 ユリカがのけぞるように体を硬直させたと同時に俺も果てた。


「はぁ、すごく、すごくよかったですわ。こんな体験初めてよ。これで男の子が授かれそう。ありがとう、マナトさん」





 シャワーで体を清めた後、今度は透けていないローブを着たユリカは色気たっぷりの笑顔で俺に話しかけた。

「いいんですよ、お役に立てれば。ところで、俺の服ってありますか? できれば用意していただけると嬉しいのですが」

 俺は召喚された時から全裸だったから、服はない。さすがに今後全裸で過ごすわけにはいかないので、どうにかして服を調達しないといけない。

「わかりました。ご用意いたしますが、それは全て終わった後で。さぁそこの二人にも子種を注いでくださいませ」
「えぇっ! 一人だけじゃなくて、全員と?」

 壁際にいたアイナとカルナに目線をやると、少し潤んだ期待した目でこちらを見ている。ヤらない選択肢は俺にはないようだ。



 では、次は――――


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