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砂時計が繰り返す前に

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私はずっとあなたに嘘をついている。

あなたのことが好きじゃなかったことなんてないし今でも好き。

けど君は恋愛に興味はないのかな?だって今まで付き合ってることなんてなかったし私に彼氏ができた時も、恋愛相談をした時も真剣に話を聞いてくれたけど君がそんな浮いた話をすることもなかった。好きな人を聞いた時も即答でいないって言ったし。

だから私は君を忘れたかった。
結ばれない恋は苦しいだけだもん。

あと、ずっと一緒にいた私が彼氏に取られたら嫉妬ぐらいしてくれるかなって?そのぐらいも下心はあった。まぁ嫉妬なんてしてくれなかったけどね。というかこんなこと考えてる時点で諦められてないよね。

けど私の男運は悪かったみたいで毎回男たちに弄ばれそうになってしまった。あなたが沢山助けてくれたからまたさらに好きになって…諦めようとしたはずなのにまた好きになっちゃって。

あ、私の初めてはまだあなたのためにとってあるよ?あなたが守ってくれたからね。

私は自分の容姿に自信はないけどお洒落なあなたが私のことを綺麗って言ってくれたから私は自分に自信が持てた。かっこいいあなたとお似合いになれるのかなって思った。


そんなあなたが最近変わってきた。


私にお洒落についてや女性に対する接し方を聞いてきたり、女性に送るプレゼントは何がいいかなんて聞いてきたりする。あなたに頼られるのは嬉しかった。今まで私が頼りっきりだったから。

好きな人ができたのだろうか。そうならば嬉しい。私はあなたにそういう意味で選ばれなかったけれど、友人としてはあなたが変わってくれたことが純粋に嬉しい。私にはあなたがいた。けれどあなたには誰かいたのだろうか。そう心配していたから。誰かわからないけれどもあなたにとっての拠り所があったのなら良いことだ。

…また嘘をついた。

好きな人が私じゃないことは心が張り裂けてしまいそうなほど苦しい。あなたを変えたのが私じゃないことが悔しい。心配していたけれど誰か・・ができて欲しくなかった。拠り所は私が良かった。

私はもういらないのだろうか?

あなたは素敵だ。見目だけじゃなく内面も魅力的だ。きっとその恋は実ってしまう。
それなら私は離れなければならない。嫉妬でぐちゃぐちゃになってしまった私はきっと笑えない。

きっとこんな醜い私じゃあなたの側には立てなかったんだろう。


…大事な話があると呼び出された。好きな人に告白すると言われるのだろうか。いやあなたはそんな決意を私にいうような性格ではない。ならば彼女ができた報告か距離を取って欲しいという要望、もしくはその両方だろう。

行きたくはない。

けれどあなたのお願いを断れるほどあなたから離れられない。
なんて自己中心的な性格だろう。自分でも嫌になる。



あなたにこんな姿は見せられない。切り替えないと。

「ねぇ突然呼び出してどうしたの?なんか用事?あ、もしかして相談とか?なんでも聞くよっ!話して話して!」
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