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一章

22話 王子は思い知る

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「つまり、未だに足取りが掴めていないということか?」

「はい。…申し訳ありません」

エリオットが風邪から完全回復した日、セバスチャンは逃げ出した薬剤師の件をエリオットに報告した。エリオットへの報告が遅くなったのは、この件の指揮を国王がとることになった為だ。本来ならば、脱獄すら許す事の無い優秀な者達が、牢から逃げられた挙句、未だ足取りも掴めていないなど前代未聞の事だった。
複数人、それもかなりの人数で警備をしていたはずだが、彼らは「気がついたらいなくなっていた」と口を揃えて報告した。
気がついたらいなくなっているなど、まるで「魔法」を使ったかのようだ。

「確かに、パルドブロムの間者の可能性を捨てることは出来ないな…」

パルドブロム帝国。
海を越えたところにある大国であり、この世界で唯一、「魔法」を扱える人間が生まれる国。

「はい、ですが、いくら魔法と言えども簡単かつ、誰にも気付かれずに牢を抜け出すことなど不可能だと思われます。パルドブロムの学会でも、転移魔法は不可能であるとされていますし」

転移魔法は所謂テレポーテーションの様なもの。それが使えれば、脱獄など容易なのだが、そもそもそんなものは存在しないとされている。

「だが、お前が内部犯の、身内の裏切りの可能性を視野に入れていない辺り、何かあるのだろう?」

魔法は有能だが、万能では無い。
だとすれば、内部犯の可能性も考えられるが、それだと、辻褄が合わないとセバスは考えていた。
普通の人間が細工をしたにしては、痕跡がなさすぎる、と。

「…一番非現実的な様で、魔法という可能性が一番現実的な説だったんです」

全員の裏切りであれば、可能かもしれない。
だが、こちらに気付かれずに全員を引き入れることなどまず不可能だ。

「と、すると、惚れ薬の心配はなさそうだな」

エリオットのその言葉にセバスは頷いた。
今まで大人しくしていた薬剤師が突如脱獄を図った、というよりも、今まで準備をしていたという方がしっくりくる。
そして、もし、仮に転移が使えたとして、それがとてつもなく時間のかかるものだったとしたら、再度捕まる可能性が上がる、つまり痕跡がつく恐れのある惚れ薬を誰が作ろうと思うだろうか。

セバスチャンには、他にも色々と引っかかる事があった。だが、とりあえずの報告は済んだので、その旨を主人に伝える。

エリオットは神妙な面持ちで、机に肘をつけ、両手を顎の下で組んだ。

「ところでセバス」

「はい」

「例のものは出来上がっているのか?」

「はい?」

「はい?じゃない。わかっているだろう?」

わかっている、わかっているが、何故今なのだろうか、と、セバスは顔の筋肉を引きつらせた。

「…完成しております。ここに、」

セバスは紙の包みから人型の何かを取り出し、エリオットに手渡した。


「おおおお!見事な再現度!
やばいなこれ、サイドテールまじで可愛い。なあこれやばくね?口ちょっと空いてる、ニクジャガ食べたい感じすごいでてる!」

「…いや、情緒不安定なんですか?犬ももうちょっと「待て」くらい出来ますよ?」

例のものでわかってしまった自分も自分だが、これだけ重い雰囲気だったのに、何故ここまで急速に切り替えられるのだろうか。
セバスの呆れた目を感じたエリオットは、

「報告は以上ですと言ったのはお前だろう?」

と、口にした。

「それはそうですけど、」

「帝国が絡んでいる可能性が高いとはいえ、王太子の俺がわざわざ喧嘩を売りに行くなど国の立場を悪くして、父上を困らせるだけだ。まだ、一仮説の段階だし、それに、父上自ら指揮を取られるのだ。俺が下手に口を出すのは得策とは言えない。
若輩者は黙って勉強させていただくことにしよう。あと、俺はアイリス以外のことなら、待ては得意な方だ」

「言ってる事は分かるんですけど、出来れば人形のほっぺたを横に引っ張りながら話すのやめてください。どんな精神状態なんですか」

「無意識」

「わぁ、風邪より酷い」

セバスはそれはもう大きなため息をついた。
エリオットはそれを見て、してやったりと小さく笑った。

そして、この話題はもう終わりだというように、話を変えた。

「あの日、サウス男爵は王城にいなかったらしいな。本当なのか?」

「…!ええ、本人にも確認を取りましたし、記録も残っておりません」

「そうか。確信は持てないが…いや、これは後にするか。先ずは身近な問題から片付けるとしよう」

「身近、といいますと?」

「決まっているだろう、サウス男爵の件だ」

「ですが先程……、ああ、そっちの方の、ですか」

「医者もお手上げなら、後は、わかるな?」

セバスはその問いかけに不満気な表情をした。問いかけの意味がわからなかったからではない、分かるからこそ、不満が顔に出てしまったのだ。

「…オーブさんの所、ですか」

エリオットはその通り、と頷いた。


✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

オーブは90歳近い老婆であるが、その知識量は国内一だと言われる程の学者だった。
見たもの、読んだもの、その他、色々な事柄を完全に記憶できる能力を有しており、言語学、薬学、政治学などあらゆる分野に精通している。その功績によって、若いうちに爵位を与えられた彼女は貴族達の住む区画の一角に住居を構えていた。
そんな歩く百科事典の様な彼女をエリオット達が今まで頼らなかった理由、それは、

「では、惚れ薬の効果を消すには、どうすればいいのでしょうか?」

「そうですねぇ、殿下の通われている学園は、私のおじいさんの頃は、フォルトデルでなくて、フォルトデールと呼ばれていたそうで。100年以上も前ですからねぇ、よくわかりませんねぇ。私をオーブと名付けたのは、とある占い師の助言であったらしくて、もっと女の子らしい名前をつけてくれればよかったんですけどねぇ」

オーブは年齢のせいかここ2、3年で、少しボケていた。

「そうですか」

オーブの屋敷に訪れた二人は、かれこれ一時間半ほど「惚れ薬の効果を消す方法」を聞いているのだが、中々望む答えが返ってこない。かかる時は、一日経っても答えが聞けない時もあるのだ。
勿論、時間や、彼女の体力的な関係もあり、一日中話を聞くことは出来ないが、それでも彼女に頼るしかなかった。

広い敷地だが、中は割と質素な作りになっている。客間で、紅茶をすする若い男二人と、老婆。
エリオットはオーブの話をニコニコと聞いていた。彼が小さい頃、まだオーブが割としっかりしていた頃は基礎的な知識を彼女から学んでいた。言うなれば彼の家庭教師だったのだ。彼は自分の祖母の様にオーブを慕っていた。
行く直前に不満気な顔をしたセバスチャンも、彼女の話を聞くのは別に嫌ではない。
嫌ではないのだが。

穏やかに話していたオーブはカップの紅茶をゆっくりとすすると、セバスチャンに目を向けた。穏やかだった顔が、苦虫を噛み潰したような表情になる。

「ゲーテ!殿下の横に座るなんておこがましい!この浮気者!」

「ゲーテさんではありませんよ。セバスチャンです、オーブ」

昔の恋人の名前がゲーテと言うらしく、
そのゲーテがセバスチャンに酷似していて、しかも相当な浮気性だったことから度々その男の記憶が蘇り、オーブはセバスチャンを定期的に叱責していた。
セバスチャンであると諭したのは勿論エリオット。

「あ、ああ、すみませんねぇ、あまりにも似ていたものですから、セバスサンちゃん」

セバスはもう、少々の違いは指摘しないことにした。お気になさらずと微笑む。
だが、定期的に知り合いから剣幕で怒鳴られるのはだいぶ心にくると、内心ため息をついた。

そのくだりが何回か続いた時、

「惚れ薬なんて久しぶりに聞きましたねぇ」

やっと、オーブが本題に入った。
一度スイッチが入れば、もう暫くは安泰だ。

「その惚れ薬を飲んで殿下を恋い慕うようになってしまった男性がいまして、どうにかなりませんか?」

セバスのその質問に、オーブはぽつりぽつりと話し始めた。

「惚れ薬というのは、元々何かしらの想いを持っていないと、効果も何もありませんからねぇ」

「……え?」

その言葉に、エリオットは固まってしまった。サウス男爵が元々エリオットに恋心を抱いていたということか?…なんてことだ。
セバスも同じことを考えていたらしく、どうしようと頭を悩ませていた。
だが、オーブは気にせず続ける。

「惚れ薬といえど、無い物をそのまま作れるわけではなく、畏敬の念や、羨望、なんでも良いのですが、その人物に対する強い感情を恋心であると思い込ませるのです」

そこまで聞いたところで、エリオットとセバスは安堵の息を漏らした。

「対処法は3つ、1つは、時間をおいて効果が切れるのを待つこと」

「…2つ目は?」

「殿下が、その男性の恋心を飛び越えるほど、嫌われて憎まれて仕舞えばいいのです」

「私が、男爵に?」

そう言われたエリオットは少しだけ想像をしてみる。
虐めたり、暴言を吐いたり。

(…ダメだ、男爵を虐めきれない気がする)

小動物の様に見つめてくる男爵を、自分が虐げる姿が想像できない。

だとするならば、

(…幻滅させるしか、ないか)

1つ、エリオットは決心した。
彼に嫌われれば、ピアニストを辞めてしまうかもしれないが、彼の名誉のためだと。

「オーブ、3つ目を教えていただけますか?」

作戦は考えたが、一応話を聞こうと、エリオットは質問した。
その質問に、オーブは口に手を当てて笑った。


「3つも目があったら化け物ですねぇ、ああ、恐ろしい」

「…ここで、ですか」

そう口にしたのはセバスだ。
流石にタイミングが悪過ぎるとエリオットは苦笑した。
オーブはセバスの方を向き、また目を尖らせる。

「ゲーテ!!また浮気して!!15股なんて、今回は許しませんから!!」

「ゲーテ、15股なんて器用なことするじゃないか?」

「…勘弁してください」


疲れの見え始めたオーブに別れを告げ、エリオット達は王城へと戻った。
自室に入ったエリオットは、作戦会議を始める。

「ゲーテ、サウス男爵は今日はいるんだよな?」

「いらっしゃいますけど、そのゲーテって呼び名止めてもらえませんか?」

冗談だ、とエリオットは一度笑ってから、真剣な表情に戻る。

「オーブが言っていた、2つ目の方法で行こうと思うんだが、彼に嫌われるにはどうしたら良いと思う?」

セバスは少しだけ考えてから、

「無理ですね」

と言い切った。

「俺もそう思うんだけど、それしかないじゃないか。実は殿下頭おかしい!みたいな、そんなの私の好きな殿下じゃない!みたいに何とか勘違いさせられれば良いんだが…」

「殿下、それは勘違いではなく、自己紹介です。ですが、そうですね、確かに殿下の奇行をその目で見れば、少しは幻想から解放されるかもしれませんね」

「…なんか腹立つけど、まあいいや。
早速準備するぞ」

いくつかの案をあげて、二人は準備に取り掛かる。そして、数十分後、エリオットの自室にサウス男爵が呼ばれた。

「お、おお話とは、なんでしょうか、でで、殿下」

自室に呼ばれたサウスはチラチラと部屋の様子を見ている。その姿は、初めて好きな人の部屋に来た初心な女の子の様だ。


「用というほどでもないんですが、先ずはお茶でも如何ですか?どうぞ、座ってください」

エリオットの言葉に、おずおずと席に座るサウス。その顔は、赤い。
セバスが紅茶を目の前に出すと、サウスは少しだけ頭を下げた。

「セバス、私はいつもので頼む」

セバスは主人の言葉に、わざとらしくため息をついた。

「またですか?殿下。王太子ともあろうお方があのような物を…」

「いいから用意しろ!早く」

やれやれと言った様子で、部屋から出るセバス。すぐに戻ってきた彼が手にしていたのは、山盛りのコオロギが乗った皿とカップに入った濁った水だ。
それを主人の近くに置いた。
エリオットは目の前に置かれたそれを嬉しそうに眺める。
そして、

「コオロギ美味しいコオロギ美味しいコオロギ美味しい!コオロギに泥水すごく合う!泥水一番好き!」

ガツガツと貪り始めた。
サウスは驚きのあまり目を見開いている。
その様子を見たエリオットはほくそ笑んでいた。


(題して、コオロギ泥水食べ放題殿下気持ち悪ーい作戦!)


ネーミングセンスのかけらもない作戦だが、彼は勝ちを確信していた。既にサウスは俯いてしまっているのだ。見ていられなくなったのだろう。

勿論、彼が食べているのは、精密に作られたコオロギチョコレートと、チョコを少しだけ溶かしたただの水だ。
エヴァンの時と違い、明るい部屋なので、よく見ればわかるし、チョコレートの匂いもしなくはない。
しかし、サウスはエリオットの目の前にくると、冷静さを失うのだ。自室に来たのならば判断力はもっと低くなるはず。
現にサウスは俯いていると、作戦の成功を喜んだ。

「で、で、殿下はコオロギとど、泥水がお好き、なんですか?」

不意にサウスが口を開いた。

「昔からこの2つには目がなくて、お見苦しいところをお見せしました」

エリオットはそう言って頭を下げた。
しかし、コオロギチョコと泥水風ドリンクを貪るのをやめない。

「…わ、私、」

サウスの声が震えている。
多少心は痛むが、仕方ないとエリオットは続けた。


「わ、私、」


サウスが顔を上げた。


「わ、わ、私、殿下がお好きなものを知ることができて嬉しいです!!お、男、らしい食べっぷりも、なんだか、その、す、素敵です!」

「…え?」

顔を上げたサウスの表情はキラキラとした笑顔だった。エリオットの脳内は非常事態にえげつない速度で回転し始める。


(待て待て待て待て、コオロギだぞ?コオロギと泥水を美味い美味いって貪ってるんだぞ?おかしいだろ!なんで惚れ直したみたいな顔してんだよおかしいだろ!!)


サウスは「コ、コ、コオロギ、食べたことないですけど、殿下がお好きなら私も…」と、私もコオロギ好きになってみせます宣言をしている。

もうエリオットの方がパニックだった。
すぐにセバスにコオロギチョコと泥水風ドリンクを片付けさせる。

(落ち着け、まだだ、簡単には行かないことはわかっていただろう、落ち着け、落ち着くんだエリオット…!)

焦ってばかりはいられないと、なんとか心を落ち着け、次の作戦を開始した。
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