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プロローグ
チートな男、その名は神島是宇須
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夜の道を1人の男が歩いていた。その道は見るからに嫌な空気を醸し出している。
そしてその男の後ろを何かが歩いていた。どこからどう見てもそれは人間では無い。それは確実に男の元へ迫っている。
一方の男は何も知らずに口笛を吹きながらスキップをしている。
[何とも平和そうな人間だな・・・。だが、お前の寿命は今日だ。]
鎌を持って黒い服を着た者。それは死神であった。死神は足音を立てずにその男との距離を詰めていった。
そしてその男に鎌が届くような距離になった時、死神は鎌を振り上げその男の首へ振り落としたのだが・・・
「おっ、100円見っ~け。」
男がギリギリのところでしゃがみ鎌は空を切った。
「なーんだ。なんかのメダルか。運が悪いな。」
[何を言っている・・運が良かっただろう。まぁ、寿命が少し伸びただけだけどな。]
男は何も知らずに歩いている。
[ククク・・次は外さん。]
そう言って死神は鎌を構えた。先ほどの反省を活かし今度は縦に振り下ろすことにした。
[ハァッ!!!!]
死神は思い切り力を込めて鎌を振り下ろしたのだが・・・
今度は男がちょうど横に曲がりまたしてもあっけなく空を切ることとなった。
[チッ!!!]
「ん?今誰か舌打ちしなかったか?」
男が後ろを振り向く前に死神は男の影に隠れた。
「気のせいか・・」
そして男は家へと歩いて行った。
[何という悪運の持ち主だ。だが今度こそ・・]
多少の警戒心を抱かれてしまったが所詮は人間。気づかれてしまってもすぐに殺してしまえばいい。
死神は再び影から出て、鎌を構えた。
[今度こそ外すものか!]
そして死神は鎌を振り下ろした。その鎌は男に向かって下されていった。
[三度目の正直だ。死ね!]
確実に鎌は男の体を捉えたのだが・・・
[何!?鎌が通らない!]
謎の障壁が鎌と男を隔てていた。これは一体・・・。
「ん?誰かいるのか?」
男が後ろを振り返った。障壁に気を取られていた死神はその姿をさらけ出すこととなった。
[しまった!!!]
「うわ、何だお前。死神か?」
男は大して驚いた様子も見せなかった。
[この男驚いていない?なら、ちょうどいい。悲鳴を上げられる前に殺す!]
そして死神は男に向かって鎌を振り下ろしたが
キーーン!!!!
男の指二本で鎌は挟まれてしまった。
[なななななな何~!!!??]
「うわ~物騒な物持ってんな~。そういう危険なのは振り回されると厄介だし消しちゃうか。」
そう男が言ったかと思うと鎌が消滅を始めた。
[ば、馬鹿な~!!!それは死神界の鎌だぞ!!そんな簡単に人間が消せる訳・・・こいつ人間じゃ無い?]
死神は得体の知れない恐怖に襲われた。目の前の男は何者なのか?そう考えただけで恐怖が湧いてくるのだ。
「お前、これで人殺すつもりだったんだろ?良かったな~俺が相手で。誰も殺されずに済むよ。」
[ヒ、ヒィィィィ!!!]
死神は悲鳴を上げて逃げたが、
「逃がさねぇよ。」
その男は飛び上がり死神を地面に叩きつけた。
「じゃあな。来世ではもっといい人になれよ。」
そう言って男の腕から凄まじい力の波動が渦巻いているのが見えた。
[こ、殺され・・]
ズゴン!!!!
死神はその一撃で完全に砕け散った。
「やれやれ、めんどくさい奴に絡まれたな。おかげで酔いも覚めちゃったわ」
男、神島是宇須はそう言って家に帰って行った。
そしてその男の後ろを何かが歩いていた。どこからどう見てもそれは人間では無い。それは確実に男の元へ迫っている。
一方の男は何も知らずに口笛を吹きながらスキップをしている。
[何とも平和そうな人間だな・・・。だが、お前の寿命は今日だ。]
鎌を持って黒い服を着た者。それは死神であった。死神は足音を立てずにその男との距離を詰めていった。
そしてその男に鎌が届くような距離になった時、死神は鎌を振り上げその男の首へ振り落としたのだが・・・
「おっ、100円見っ~け。」
男がギリギリのところでしゃがみ鎌は空を切った。
「なーんだ。なんかのメダルか。運が悪いな。」
[何を言っている・・運が良かっただろう。まぁ、寿命が少し伸びただけだけどな。]
男は何も知らずに歩いている。
[ククク・・次は外さん。]
そう言って死神は鎌を構えた。先ほどの反省を活かし今度は縦に振り下ろすことにした。
[ハァッ!!!!]
死神は思い切り力を込めて鎌を振り下ろしたのだが・・・
今度は男がちょうど横に曲がりまたしてもあっけなく空を切ることとなった。
[チッ!!!]
「ん?今誰か舌打ちしなかったか?」
男が後ろを振り向く前に死神は男の影に隠れた。
「気のせいか・・」
そして男は家へと歩いて行った。
[何という悪運の持ち主だ。だが今度こそ・・]
多少の警戒心を抱かれてしまったが所詮は人間。気づかれてしまってもすぐに殺してしまえばいい。
死神は再び影から出て、鎌を構えた。
[今度こそ外すものか!]
そして死神は鎌を振り下ろした。その鎌は男に向かって下されていった。
[三度目の正直だ。死ね!]
確実に鎌は男の体を捉えたのだが・・・
[何!?鎌が通らない!]
謎の障壁が鎌と男を隔てていた。これは一体・・・。
「ん?誰かいるのか?」
男が後ろを振り返った。障壁に気を取られていた死神はその姿をさらけ出すこととなった。
[しまった!!!]
「うわ、何だお前。死神か?」
男は大して驚いた様子も見せなかった。
[この男驚いていない?なら、ちょうどいい。悲鳴を上げられる前に殺す!]
そして死神は男に向かって鎌を振り下ろしたが
キーーン!!!!
男の指二本で鎌は挟まれてしまった。
[なななななな何~!!!??]
「うわ~物騒な物持ってんな~。そういう危険なのは振り回されると厄介だし消しちゃうか。」
そう男が言ったかと思うと鎌が消滅を始めた。
[ば、馬鹿な~!!!それは死神界の鎌だぞ!!そんな簡単に人間が消せる訳・・・こいつ人間じゃ無い?]
死神は得体の知れない恐怖に襲われた。目の前の男は何者なのか?そう考えただけで恐怖が湧いてくるのだ。
「お前、これで人殺すつもりだったんだろ?良かったな~俺が相手で。誰も殺されずに済むよ。」
[ヒ、ヒィィィィ!!!]
死神は悲鳴を上げて逃げたが、
「逃がさねぇよ。」
その男は飛び上がり死神を地面に叩きつけた。
「じゃあな。来世ではもっといい人になれよ。」
そう言って男の腕から凄まじい力の波動が渦巻いているのが見えた。
[こ、殺され・・]
ズゴン!!!!
死神はその一撃で完全に砕け散った。
「やれやれ、めんどくさい奴に絡まれたな。おかげで酔いも覚めちゃったわ」
男、神島是宇須はそう言って家に帰って行った。
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