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帝国戦
親王のpride
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ライオーはステインに指示をした。どうやら完全に止めをさすつもりだ。今の俺はかなりダメージを負っており上手く動けない。龍体接続も切れかけており防御力などもかなり下がっている。
そんな様子の俺を余裕そうに見下ろすライオーと俺の目の前に立つステイン。完全に窮地に陥っていた。そしてステインは俺に手をかざした。そしてそこに濃い魔弾を貯めた。だが、ステインの様子が何か変だった。よく見ると顔も不本意そうな表情をしていた。
「どうしたのです?早く止めをさしなさい。」
急かすライオー。俺はその間に体力を回復させていたが到底フルパワーには至らない。
そして唐突にステインが口を開いた。
「なぁ、ライオー。これは俺の実績になるんだよな?」
「まぁ、そういうことになりますね。」
「俺の目的は皇帝になること。その為にはどんな手段も使ってみせる。」
「その通りです。さぁ、早く!」
なぜだか、ライオーには焦りが混ざっていた。何を焦っているのか。意味が分からない。
「じゃあさ。こういうこともありだよなっ!!!」
突如、魔弾をライオーに放ったステイン。反応に遅れたライオーは避けようとするも完全には避けきれず食らうこととなった。
「なっ、何をする!ステイン!」
突然の味方からの攻撃に焦っているライオー。
「お前は戦いというものを侮辱している。お前は戦いの意味をわかっちゃいない。」
「何だと!?戦うのは勝てばいいのだろう!」
「まぁ、そうだな。だがな人の戦いに首を突っ込むのはどうかと思うぜ。俺は戦いの邪魔をされるわけにはいかないんだ。おい、リクト。そろそろ回復したか?こいつもダメージを負ってるしお互いフェアじゃないか?」
確かにそうだ。ライオーはステインの全力の一撃を完全ではないとは言え、くらっている。ダメージは計り知れないものだ。
「ふざけやがって!ステイン!貴様は私が殺す!」
そう言ってステインに襲いかかるが、
「見切った。」
ステインの攻撃がライオーにヒットしライオーが後ずさる。
「な、何故?一位の私が・・」
だが、俺には分かった。
「お前の力は最初から少しおかしかった。確かにお前は強い。だがな、それとお前のオーラではあまりにも差がついているんだ。お前はその禁忌の影響を最も受けパワーアップも最も大きかったんじゃないか?」
「ば、はかな!そんなはず。」
否定しようとしたライオーをステインが遮る。
「やっぱりな。お前はいつも戦わなかった。アラスの時もそうだ。俺が向かおうとしたのにお前は別のやつらを向かわせた。お前は負けるのが怖い。だから格下か弱った相手としか戦わない。」
簡単に言えば力はあるが実戦経験がないということだ。だから、こいつはステインに早く止めをささせようとしていた。
「じゃあステイン。やらしてもらうぜ。」
「あぁ、構わない。俺は邪魔しないからな。」
「恩にきるぜ。」
俺はライオーと戦うことになったのだった。
そんな様子の俺を余裕そうに見下ろすライオーと俺の目の前に立つステイン。完全に窮地に陥っていた。そしてステインは俺に手をかざした。そしてそこに濃い魔弾を貯めた。だが、ステインの様子が何か変だった。よく見ると顔も不本意そうな表情をしていた。
「どうしたのです?早く止めをさしなさい。」
急かすライオー。俺はその間に体力を回復させていたが到底フルパワーには至らない。
そして唐突にステインが口を開いた。
「なぁ、ライオー。これは俺の実績になるんだよな?」
「まぁ、そういうことになりますね。」
「俺の目的は皇帝になること。その為にはどんな手段も使ってみせる。」
「その通りです。さぁ、早く!」
なぜだか、ライオーには焦りが混ざっていた。何を焦っているのか。意味が分からない。
「じゃあさ。こういうこともありだよなっ!!!」
突如、魔弾をライオーに放ったステイン。反応に遅れたライオーは避けようとするも完全には避けきれず食らうこととなった。
「なっ、何をする!ステイン!」
突然の味方からの攻撃に焦っているライオー。
「お前は戦いというものを侮辱している。お前は戦いの意味をわかっちゃいない。」
「何だと!?戦うのは勝てばいいのだろう!」
「まぁ、そうだな。だがな人の戦いに首を突っ込むのはどうかと思うぜ。俺は戦いの邪魔をされるわけにはいかないんだ。おい、リクト。そろそろ回復したか?こいつもダメージを負ってるしお互いフェアじゃないか?」
確かにそうだ。ライオーはステインの全力の一撃を完全ではないとは言え、くらっている。ダメージは計り知れないものだ。
「ふざけやがって!ステイン!貴様は私が殺す!」
そう言ってステインに襲いかかるが、
「見切った。」
ステインの攻撃がライオーにヒットしライオーが後ずさる。
「な、何故?一位の私が・・」
だが、俺には分かった。
「お前の力は最初から少しおかしかった。確かにお前は強い。だがな、それとお前のオーラではあまりにも差がついているんだ。お前はその禁忌の影響を最も受けパワーアップも最も大きかったんじゃないか?」
「ば、はかな!そんなはず。」
否定しようとしたライオーをステインが遮る。
「やっぱりな。お前はいつも戦わなかった。アラスの時もそうだ。俺が向かおうとしたのにお前は別のやつらを向かわせた。お前は負けるのが怖い。だから格下か弱った相手としか戦わない。」
簡単に言えば力はあるが実戦経験がないということだ。だから、こいつはステインに早く止めをささせようとしていた。
「じゃあステイン。やらしてもらうぜ。」
「あぁ、構わない。俺は邪魔しないからな。」
「恩にきるぜ。」
俺はライオーと戦うことになったのだった。
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