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帝国戦
作戦などの会議
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ひとまず、教国を救出した俺達は作戦会議をすることとなった。
まず、聖徒達が戻ってくるまで教国の護衛をする。護衛団はフェンリル、創一、アイリ。俺を含めた他のメンバーはスレイムの護衛だ。
その方針を発表してから、聖徒達が向かった場所へ行き、襲撃の件を伝えた。すぐに聖徒達は教国へと戻って来た。
「これはリクト殿。この度は我が国を助けてくださり・・・」
「畏まらなくていいアーサー。」
「ですが・・」
「私からも礼を言わせていただきます。ありがとうございます。」
まだ若いであろう白い服を着た少女が前に出た。
「あんたは・・教王?」
「はい、そうです。まさかまたも帝国の輩が来るとは・・」
「その聖地の異変も帝国の仕業だと思うけどなを。」
すると教王が反応した。
「何か心当たりでもあるのか?」
「はい、道中何度も盗賊に襲われたので・・。」
帝国め。かなり本気でやっているな。
「被害は無かったのか?」
「はい、幸い周りの聖徒達が護衛にいたので。」
まぁ、アーサー達がいれば大体の奴らは敵わないだろうな。だが、本命はこの国を潰すことだったのだろう。
「それは幸いだ。だが、この国はこの様だ。かなりの被害だろう?」
「はい、ですが復興金はこちらにもありますので大丈夫だと・・」
「2億テリーだ。」
「はい?」
「無利子で2億テリーかしてやるといっているんだ。」
「な、なぜ!?そんな大金を?」
「借りを作りたいんだろ。条件は何だ?」
ずっと黙っていた聖徒第1位ジェリウスが口を開いた。
「流石1位だな。まぁ、条件と言っては何だが俺達が手を組んでいるペッカ国との交易だな。悪い取引ではないと思うぜ。」
そう言って、隣にいた創一に資料を出させた。
「・・・コレは・・凄いな。こちらからも頼み込みたいくらいだ。多少の条件はあるとは言えこれは得だ。ぜひ取引させてほしい。」
「おい!ジェリウス!教王様を差し置いて!」
「大丈夫です。ジェリウスが賞賛するくらいです。問題ありません。」
「じゃあ、商談成立だな。支援金はこの場で渡す。それでいいか?」
「ここは大聖堂です。護衛も完璧なので大丈夫です。」
俺達は支援金を払って教国を後にした。
「帰ったかリクト。その様子だと商談は上手くいったようだな。」
帰ってくるなりバロスが俺に話しかけてきた。流石商売人だな。
俺達は会議室へ向かった。既にそこには幹部達が勢揃いしていた。
「みんな、よくあつまってくれた。 実は近いうちに戦争が始まる。敵は帝国。かなりの強敵だ。」
「あの時以来ですよね。」
ベルルがふと呟いた。バロスは商売が忙しく先ほどもちょうどすれ違っただけなのだ。
「一部のメンバーにとっては久しぶりだな。俺達はあの時よりかなり強くなったが敵もそれに劣らない勢いだ。攻撃部隊や防御部隊は創一に決めてもらう。みんな必ず勝つぞ!」
「「「「「御意!!!!」」」」
全員の声が上手く被った。そして俺達は会議を終わらせた。
まず、聖徒達が戻ってくるまで教国の護衛をする。護衛団はフェンリル、創一、アイリ。俺を含めた他のメンバーはスレイムの護衛だ。
その方針を発表してから、聖徒達が向かった場所へ行き、襲撃の件を伝えた。すぐに聖徒達は教国へと戻って来た。
「これはリクト殿。この度は我が国を助けてくださり・・・」
「畏まらなくていいアーサー。」
「ですが・・」
「私からも礼を言わせていただきます。ありがとうございます。」
まだ若いであろう白い服を着た少女が前に出た。
「あんたは・・教王?」
「はい、そうです。まさかまたも帝国の輩が来るとは・・」
「その聖地の異変も帝国の仕業だと思うけどなを。」
すると教王が反応した。
「何か心当たりでもあるのか?」
「はい、道中何度も盗賊に襲われたので・・。」
帝国め。かなり本気でやっているな。
「被害は無かったのか?」
「はい、幸い周りの聖徒達が護衛にいたので。」
まぁ、アーサー達がいれば大体の奴らは敵わないだろうな。だが、本命はこの国を潰すことだったのだろう。
「それは幸いだ。だが、この国はこの様だ。かなりの被害だろう?」
「はい、ですが復興金はこちらにもありますので大丈夫だと・・」
「2億テリーだ。」
「はい?」
「無利子で2億テリーかしてやるといっているんだ。」
「な、なぜ!?そんな大金を?」
「借りを作りたいんだろ。条件は何だ?」
ずっと黙っていた聖徒第1位ジェリウスが口を開いた。
「流石1位だな。まぁ、条件と言っては何だが俺達が手を組んでいるペッカ国との交易だな。悪い取引ではないと思うぜ。」
そう言って、隣にいた創一に資料を出させた。
「・・・コレは・・凄いな。こちらからも頼み込みたいくらいだ。多少の条件はあるとは言えこれは得だ。ぜひ取引させてほしい。」
「おい!ジェリウス!教王様を差し置いて!」
「大丈夫です。ジェリウスが賞賛するくらいです。問題ありません。」
「じゃあ、商談成立だな。支援金はこの場で渡す。それでいいか?」
「ここは大聖堂です。護衛も完璧なので大丈夫です。」
俺達は支援金を払って教国を後にした。
「帰ったかリクト。その様子だと商談は上手くいったようだな。」
帰ってくるなりバロスが俺に話しかけてきた。流石商売人だな。
俺達は会議室へ向かった。既にそこには幹部達が勢揃いしていた。
「みんな、よくあつまってくれた。 実は近いうちに戦争が始まる。敵は帝国。かなりの強敵だ。」
「あの時以来ですよね。」
ベルルがふと呟いた。バロスは商売が忙しく先ほどもちょうどすれ違っただけなのだ。
「一部のメンバーにとっては久しぶりだな。俺達はあの時よりかなり強くなったが敵もそれに劣らない勢いだ。攻撃部隊や防御部隊は創一に決めてもらう。みんな必ず勝つぞ!」
「「「「「御意!!!!」」」」
全員の声が上手く被った。そして俺達は会議を終わらせた。
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