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最強種との出会い

龍族との会談

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「よし、着いたぞ。どうぞ降りてくだされクリス様、リクトも降りていいぞ。」
クリスだけ敬語というのに若干ムカつくがしょうがないことだ。あぁ見えて伝説のドラゴンなんだからな。俺達は頂上で降りたのだが、周りを見渡しても誰もいない。
「ルース、誰もいないぞ。みんなどうしたんだ?」
「うむ、恐らくどっかで昼寝でもしているのだろう。少し呼んでみるか。」
そう言って、ルースが大きな口を開けたのを見て俺は慌てて耳を塞いだ。
「クリス!お前も耳を塞げ!」
「え?マスター何で?」
「いいから早・・・」
「グルオオオオオオラァァァ!!!!」
大音量の咆哮が辺りを伝わっていく。耳を塞いだだけでは危なそうだったので風魔法で相殺しようとしたがこれでもうるさいくらいだ。
クリスも遅れながら耳を塞ぎ何とか間に合ったようだが、魔法で相殺まではしていなかった為フラフラしている。
「これで来るはずだ。かなりうるさかったかな?」
「無茶苦茶五月蝿いわ!俺も何とか音を抑えようとしたが、それでも五月蝿いわ!クリスに至ってはフラついてるぞ。」
「えっ・・アァァァ!クリスタルドラゴン様!どうかお許しを・・」
「聞こえてないと思うぞ。あ、どうやら来たようだな。」
上空から無数の影が降りてきた。
ドォォォォン!砂埃は一切起きなかった。確かにここは砂がないからな。恐らく生活場所の為に掃除でもしているのだろう。
周りを見渡してもかなりの数のドラゴンがいることが分かる。
「これが、クリスタルドラゴンと契約した人間か。確かに強そうだな。で、肝心のクリスタルドラゴンはどこにいるのだ?」
「今、あそこでフラフラしているのがクリスタルドラゴンだよ。」
若干クリスはフラついてるがだいぶ治ってきたみたいだ。それでもまだ聞こえにくいだろうな。よかった持ってきといて。
「おい、クリス!これを飲め。」
俺はクリスにHPポーションを投げる。クリスはキャッチしそれを飲み込む。完全に飲んだあと、クリスの歩様は正常に戻っていた。
「ふぅ~マスターの言うとおりにするんだった~!びっくりしたよ~!」
「クリス、早速元の姿に戻ってくれ。周りの龍はみんなお前の姿を見に来たんだから。」
「ん?わぁ~!!ドラゴンがいっぱい。分かった!じゃあすぐに戻るね~。」
そう言ってクリスは人化を解き光り輝いた。光が消えたあとにはそこには神々しく光る龍がいた。さて、周りの反応は・・。
うわぁ~みんな口をあんぐり開けているよ。まさに開いた口が塞がらないってやつだね。
しばらくの間沈黙が続いたが1人の龍が
「クリスタルドラゴン様・・本物だ・・。」
と言った瞬間堰を切ったように全員が騒ぎ始めた。クリスタルドラゴンの姿に驚き、夢じゃないかという者、涙を流して歓喜する者、そして拝んでいる者までいる。それほどまでにクリスタルドラゴンは龍族の中で伝説扱いされているんだな。
「うむ、ではリクト殿でしたかな?彼との出会いの経緯を教えていただきたい。」
一体の龍が俺に話しかけた。
お、こいつもゴルドドラゴンだ。流石落ち着いているな。
「分かった。それは・・」
俺は事の経緯を話し始めた。
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