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三つ巴対決
始まり
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「ここがスレイムか。よし、我々はアラスを探し出し、捕縛する。場合によっては殺しても構わない。皇帝様のご命令だ。」
「固まって行動するか?分けたほうがいいんじゃないか?」
「アラスは今暴走状態にあると思われる。分かれて行動するのは危険だ。それにリクトのこともある。総員全力で潰し、我々の消耗を避けるぞ。」
「了解。じゃあさっさと行くか。」
時を同じくして聖徒たちも到着していた。
モグリ、アリエッタ、ベクターの3人である。3人もまたアラスを探していたが見つけることは出来ていない。
「早く見つけないとまずいわね。リクトと接触したら・・」
「おそらく帝国の奴らも来てるね。」
「何?我々が来ているのを知っているのか?」
「違うね。アラスをおそらく止めようとしているはず。アラスは暴走状態にあり、帝国にとっても危険だからね。
潰しあってくれれば都合がいいんだけど。」
リクトとアラスがな、とベクターは思ったがそれは隠しておいた。
[マスター、帝国と教国の者たちがスレイムに来ています。いかがいたしますか?]
「帝国と教国?それぞれ何人いるんだ?」
[聖徒が3人、親王が4人です。]
「また来たのか、帝国もめんどくさいな。」
[おそらく両者の目的はマスターではなく、アラスだと思われます。すでに聖徒を1人は倒したかと・・]
「マジかよ。なんかめんどくさいことになったな。奴らが何処にいるかわかる?」
[詳しい位置はよく分かりませんがこの街に来ていることだけは分かります。・・・これは・・マスター、アラスがこの街に近づいています。かなり暴走気味かと。]
「ちっ、次から次へと・・しょうがない。街で暴れられたら厄介だ。さっさと向かうことにしよう。アイリ達は今迷宮だよね?」
[そうですが、伝えておいた方が・・]
「いや、これは俺1人の問題だ。あいつらを巻き込むわけにはいかない。俺のことは俺がケリをつけなくてはな。」
そう言って、陸斗は準備をし始めた。最高装備を身につけ、万全の状態で臨む。
「アラス・・お前だけは潰す・・。」
陸斗は1人呟いた。
しかし、時すでに遅し。戦いはすでに始まっていたのだ。
「くそ、アラスの野郎。何処に行きやがった!」
親王レピルがイライラ気に放った。
「焦るな。人がいる。下手に他の人間に聞こえると厄介だ。」
他の親王がレピルに注意する。
「おそらく、街の外にいる・・この街で暴れる前に行った方がいいんじゃないか?」
「そうだな・・じゃあ、今から外に・・」
「その必要はねぇよ。」
不意に聞こえた声に4人は行動に移ろうとしたが、すでに1人の体を剣が貫いていた。
「アラス・・。貴様・・」
「俺の邪魔をするなら潰す。さっさと退け!」
「悪いがアラス。俺達は貴様を倒さなければいけないようだ。」
残った3人とアラスが対峙する。
「固まって行動するか?分けたほうがいいんじゃないか?」
「アラスは今暴走状態にあると思われる。分かれて行動するのは危険だ。それにリクトのこともある。総員全力で潰し、我々の消耗を避けるぞ。」
「了解。じゃあさっさと行くか。」
時を同じくして聖徒たちも到着していた。
モグリ、アリエッタ、ベクターの3人である。3人もまたアラスを探していたが見つけることは出来ていない。
「早く見つけないとまずいわね。リクトと接触したら・・」
「おそらく帝国の奴らも来てるね。」
「何?我々が来ているのを知っているのか?」
「違うね。アラスをおそらく止めようとしているはず。アラスは暴走状態にあり、帝国にとっても危険だからね。
潰しあってくれれば都合がいいんだけど。」
リクトとアラスがな、とベクターは思ったがそれは隠しておいた。
[マスター、帝国と教国の者たちがスレイムに来ています。いかがいたしますか?]
「帝国と教国?それぞれ何人いるんだ?」
[聖徒が3人、親王が4人です。]
「また来たのか、帝国もめんどくさいな。」
[おそらく両者の目的はマスターではなく、アラスだと思われます。すでに聖徒を1人は倒したかと・・]
「マジかよ。なんかめんどくさいことになったな。奴らが何処にいるかわかる?」
[詳しい位置はよく分かりませんがこの街に来ていることだけは分かります。・・・これは・・マスター、アラスがこの街に近づいています。かなり暴走気味かと。]
「ちっ、次から次へと・・しょうがない。街で暴れられたら厄介だ。さっさと向かうことにしよう。アイリ達は今迷宮だよね?」
[そうですが、伝えておいた方が・・]
「いや、これは俺1人の問題だ。あいつらを巻き込むわけにはいかない。俺のことは俺がケリをつけなくてはな。」
そう言って、陸斗は準備をし始めた。最高装備を身につけ、万全の状態で臨む。
「アラス・・お前だけは潰す・・。」
陸斗は1人呟いた。
しかし、時すでに遅し。戦いはすでに始まっていたのだ。
「くそ、アラスの野郎。何処に行きやがった!」
親王レピルがイライラ気に放った。
「焦るな。人がいる。下手に他の人間に聞こえると厄介だ。」
他の親王がレピルに注意する。
「おそらく、街の外にいる・・この街で暴れる前に行った方がいいんじゃないか?」
「そうだな・・じゃあ、今から外に・・」
「その必要はねぇよ。」
不意に聞こえた声に4人は行動に移ろうとしたが、すでに1人の体を剣が貫いていた。
「アラス・・。貴様・・」
「俺の邪魔をするなら潰す。さっさと退け!」
「悪いがアラス。俺達は貴様を倒さなければいけないようだ。」
残った3人とアラスが対峙する。
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