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三つ巴対決

販売決定

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「えっと・・brainこれは?」
俺は部屋の中に置かれた大量の瓶に戸惑っていた。
「体力ポーションでございます。1000回復が200本、2000回復ポーションが100本です。試しに作ってみましたが成功したようですね。」
とんでもないことをしたもんだな。
「一応この機械は私の管理下にありスキル化しています。スキルレベルが上がればコストも減りますよ。」
ははは~とんでもないやつだなこいつ。
「これを冒険者ギルドへ行って販売できるか聞いてみましょう。バロスさんにでもついて行ってもらいましょう。我々は商売に関しては素人ですから。」
そうだな。俺はbrainと話したあとにバロスさんの店へと向かった。
「む、リクトか。どうした?なんか用事でもあるのか?」
「あぁ、これを冒険者ギルドで販売したいからな。少し協力してくれないか?」
そう言って、俺はポーションを出した。
バロスさんはそれを手に取り、眺めたり、舐めたりしてから言葉を発した。
「これは・・お前が作ったのか?」
「まぁ、そうですね。どうですかね?」
「どうもこうも!こんなすごいものが作れるとは!こりゃ一本3万テリーはするぞ!」
「じゃあ、ギルド行って交渉したいんでついて来てくれますか?」
「当たり前じゃ!是非ついて行かせてくれ。」
こうして俺とバロスさんはギルドへ向かった。
「あ、リクトさん!今日はどういったようで?ってなんでバロスさんまで?」
「あぁ、ちょっと販売したいものがあるからギルド長を呼んでくれないか?」
「分かりました。ちょっと待っててくださいね。」
普通冒険者がギルドで何か販売するというのは極めて異例だ。ましてや、バリバリ戦闘職である俺ならなおさらだ。しかし、受付嬢もあんな冷静だとはな。俺の担当みたいな感じだしな。
「なんだ。リクトか。何か売りたいって何を売りに来たんだ?」
「まぁ、詳しいことは奥の部屋で話しましょうよ。」
「ったく、人使いの荒いやつだぜ。まぁ、いいぜ!奥に案内するぜ。」
そう言って俺たちは奥の部屋へと行った。
そして椅子に座って俺達は話を始めた。
まず、ポーションの販売をしたい旨を伝え、ポーションを1本渡した。少しの間ギルマスはそれをバロスさんと同じように眺めたり、舐めたりしたがやはり驚いたような声で話しかけた。
「なんじゃこりゃ?!とんでもねぇ効力に飲みやすい味!」
「その2倍の効果があるのも持ってますよ。」
「はぁ~とんでもないことばかりするなお前は。で、値段とかはどうするんだ。」
「それは儂にお任せを。」
バロスさんが立ち上がり資料を渡しに行った。
内容は毎週それぞれ1000本を納品。
1000回復のポーションは1本2万5千テリー、2000回復のポーションは4万テリーで販売。
「ははは、こりゃ冒険者以外からも購入が相次ぐだろうな。」
ギルマス曰く、これほどのポーションだと病気で体力が落ちている人も買いそうだとか。
「ところで分け前はどんくらいなんだ?」
やはりそこを聞くか。
「俺達3ギルドに2でどうだ?」
「マジで言ってんのか?!乗った!こんなうまい話、滅多にない!さっさと販売を始めようぜ!」
契約は月ごとに変更可能ということも確認しておいた。
なぜギルドの分け前が多いかって?
それはこれほどの金が入ればギルドも迂闊なことはできなくなる。そう見込んだことだ。とりあえず、ポーションを作って納品せねばな。
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