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三つ巴対決

もう1つの勢力

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「クックックッ・・僕の負けか・・強いね君。」
「お前も充分強いぞ。こんな戦いは初めてだ。いい戦いだったぜ。」
「嘘だな・・君にはまだ切り札があったように見える。僕は全てをぶつけたのに勝てなかった・・僕の完全敗北さ。」
確かにモグリの言うとおりである。陸斗は炎神全開を使わずに勝利している。
あれはどうしても使いたくなかったのだ。なぜなら・・・
「おい、出てこいよ。いるのは分かってるぞ。」
すると近くの木から獅子のような見た目をした男が出てきた。
「気づいていたか・・流石、聖徒を倒しただけあるな。」
「お前は確か・・十二親王のガリルか?」
「いかにも、私の名はガリル。獣人族だ。」
俺がなぜ今日をオフにしたか。それはこの世界の情報を集めるためだった。brainに頼み異世界の情報を集めてもらったのだ。
帝国の名前はミリト帝国。強いものこそが尊敬される国であり、その為か軍隊もかなり強い。そして面白いのがこの国の王は世襲ではなく、力のあるものに授けられることだ。
そして次の王の候補となったものが12親王だ。当然、王とは何の血縁のない奴だっている。ここにいる男がいい例だ。
十二親王の中で最も実績を上げたものが王になる。その為彼らは協力しながらも、お互いをライバルとしてみてる。これなら強くなれるわけだ。
旅行者として訪れるのは良さそうだが、この国について働くのは嫌だ。おそらくこいつも俺たちを引き込もうとしているのだろう。
「悪いが、俺はお前達の国にも教国にもつくつもりはない。俺は中立、もしくはどちらも倒すの2択だ。」
「ふん、その状態で言えたことなのか?お前の体はそこに倒れている男との戦いですでに満身創痍。今のお前達2人を倒すのは簡単なことだ。」
「炎神全開」
ついに俺はスキルを発動。一気にガリルとの差を詰め強力な拳を何発も打ち込む。ガリルは一切反応できずに倒された。油断していたからだ。奴が悪い。
「・・・どこにこんな力が・・・信じられん。まだ奥の手を持っていたのか?」
「馬鹿か、お前は。他に敵がいるのに本気で戦う奴がいるか。あと、お前は油断しすぎだよ。あと、モグリお前も早く起きろ。今回は命だけは助けてやる。さっさと帰れ。」
そう言って、俺達は森を出た。奴らが街を出たのを確認して、俺達は家へと帰った。なぜ帰したのか?それはあの2人を殺すとさらに強い敵が出てくるからだ。
今の俺は正直言って奴らを全員相手するほど強くない。アイリとエイフィーの戦闘力の低さも問題だ。
少しの間奴らは動かないが、その間にさらに強くならなければいけない。
少なくとも2人で十聖徒の1人は相手できる戦闘力は付けさせたいしな。
全くなんて日だよ。今日は。明日からまた特訓再開だな。
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