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仮面の男、襲撃

戦慄の力

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こうして男とエイフィーの戦いが再び始まったが、
「そんな・・拮抗してる・・」
先程までとの戦いとは一転して、ほぼ互角になっていた。
エイフィーにもまだ余力は十分残っている。単にエイフィーの力が落ちたのではないことくらい一目見てわかる。

「くっ!!しぶとい奴!!」
ズガッ!!!
2人の拳が激突し、衝撃波が巻き起こる。それだけで周りの建物も崩れ始めていた。
「まずい・・このままじゃ戦ってるだけで街が壊れる・・」
その様子に気づいたアイリは声を上げる。
「エイフィー!!このままじゃ周りが大変なことになる!!」
アイリの声で我に返ったエイフィーは周りの惨状に気づく。

「ハハハッ!!お前も俺と同じことをしているな!!」
「くっ!!だったら!!炎神全開!!」
エイフィーがフルパワーで畳み掛けに出た。
「グハッ!!」
男に一撃が当たり、そのまま追撃へと出たエイフィー。
「これで・・終わらせる!!」
大きく腕を振るったが・・
「今だ・・」
ズガッ!!! 
突然、エイフィーが吹き飛ばされた。いや、殴り飛ばされたのだがとても先程までとの威力とはかけ離れた強さだ。
ただ私が驚いたのはその強さじゃなかった。

男の両腕が
「あ、あれって・・」
「ふ~ん、これが龍体接続ってやつなのか?すごい力だが・・」
その龍の腕はリクト様のとは違い禍々しい魔力を放っていた。
「くっ・・まだまだっ!!」
エイフィーが起き上がり再び男に襲いかかるが・・
「もう見切ったわ」
容易く躱し、空いた腹に一撃を叩き込んだ。
「かはっ・・」
エイフィーはそのまま意識を失い、落下していった。
「エイフィー!!」
私達はエイフィーの元に行き
「気を失ってるだけ・・メイさん、彼女を連れて逃げて」
「そ、そんな・・アイリさんは・・」
「ここでこいつと戦う、アレはもう手がつけられないくらいだけど・・」

そう言い、私は男と向き合う。
「次はお前が相手か・・まぁ、いい・・」
私は無言で男との間合いを詰め、攻撃をするが・・
「おっと、危ねぇ~やっぱり強いねぇ~」
「くっ!!素早い・・」
余裕のある動きで避けられてしまった。
「早速新しいスキルでも試すか。」
そういうと男の姿が消え・・
「ガハッ!!」
後ろから龍になった脚で蹴りを入れた。
激しく壁に激突した私は態勢を整えようとしたが、
「まだ終わってねぇぜ。」
再び蹴りを入れるが、私はそれを辛うじて受け止め、逆に蹴り返し距離を置く。

「ククッ、流石にそう簡単には倒れないか・・まぁ、俺も楽しめなくなるから頼むよ。」
私は無言でその差を縮め、再び蹴りを入れるが、脚を掴まれ何度も地面に叩きつけられた。そしておまけとばかしエイフィー達のところまで投げ飛ばされた。

「アイリさん!!」
「はや・く・・逃げて・・」
「こんなものか~、まぁいいや。あばよ。」
巨大な魔法が私達に襲いかかり、私達は姿を消した。
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