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仮面の男、襲撃

いざ、教国へ

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「着いたみたいね・・」
私達が目を開けるとそこには先程までとの景色とは一転し、教国の近くへと到着していた。
「じゃあさっさと結界壊しちゃうね」
そう言ってエイフィーが結界を殴り飛ばし隙間を作るが、
「結界が、修復してる・・?」
「今のうちに入るよ」
唖然としているメイを連れて私達3人は教国へと入った。

「これは・・酷い・・」
「これ全部、あいつの仕業・・?」
それはまるで戦争で攻め入られた後の様だった。
建物は焼け落ち、あちこちにクレーターが出来ている。まともに残っている建物はなかった。
「はい・・我々も抵抗したのですが・・」
「・・ひとまずみんなの元へ案内して」
「分かりました」

メイの案内により私達は隠れ家に来た。
「メイ!!帰って来たのか!!」
若い男が彼女に話しかける。
「あ、申し遅れました。私聖徒をやっていますライヤと申します。貴方達は幸運の星ラッキースターのメンバーで?」
「はい、私はアイリ。そして彼女がエイフィーです。」
「なるほど、強さは噂には聞いています。貴方達ならあの男を倒せますね。」
「それは分からないよ」
そう言ったのは聖徒第1位のジェリウスだった。
「何か嫌な予感がする。あいつがその程度で倒されるとは思えない」
「確かにそうかもしれません。ですが、ここで倒すしかありません。」
「・・・死ぬなよ・・」
そう言ってジェリウスは去った。

彼の言った嫌な予感。それは私達も否定できないものだった。決して圧倒的に強いというわけではないのにその底に眠っている何かに対するものだ。
「とりあえず私達はやることをやるだけね。仮面の男を倒す、ただそれだけ。」
「だけど、どこから来るのかが分からない・・」
私達がそう悩んでいると、
「敵襲!!敵襲!!全員避難して!!ヤツが来たぞ!!」
衛兵らしき男がみんなの前に現れて言った。
「早速、お出ましってわけね」
「大丈夫でしょうか?私も援護に・・」
「一応、着いて来てほしいです。もし何かあった時、片方だけでも連れて逃げられる様に。」
「分かりました。」

私達は衛兵の言った場所まで急ぎ移動した。
そこには爆炎が上がり、その度に爆風が巻き起こっていた。
「お、来た来た。こうやってるとすぐ来るとは思ってたよ。」
「仮面の男・・今度こそは逃がさない・・」
「アイリ、ここは私にやらせて」
私が行こうとするのをエイフィーが止めた。
「エイフィー・・」
「いつまでもアイリの後を追うのは嫌だからね。ここで私が倒すって決めてるの」
「分かった。メイさん下がりましょう。」
私達2人は岩陰まで距離を置き、エイフィーと仮面の男が対峙した。
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