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11話 魔力テスト
しおりを挟む__魔力それは大気中にある謎の物質、太古から人々は魔力を使って文明を築いてきた。しかし、魔力は使い方を間違えると、暴走などを引き起こすことがある、その昔ある国の魔術師が魔力を暴走させ、国家を全壊したという話がある__
朝、教室に着くと未夏らの周りにクラスメイトらが集まっていた。
「おはよう、みんななんかあったの?」
「おはよう!実はね昨日帰るとき王女殿下と夜空様に会ったの!お2人共とても華やかだったの!それにしてもどうして夜空様は仮面をいつも付けているの…」
未夏はどこか恋をする乙女みたいな雰囲気を纏っていた。
「そうなんだ、仮面を付けているのは確か未成年とかだからだと国の方から発表があった気がするよ」
そう返答するとその場に居たクラスメイトらが
『それだ!』
と言った。なんで忘れているのか、
「おーい席に座れ、出席確認するぞ」
と後ろから百合草が言った。
『はーい』
「__よし、全員居るな、ではおはよう今日は魔力テストだこのテストは直ぐに終わるから終わったら帰りのホームルームをして帰るという流れになる、会場は昨日シャトルランをしたところだ、服装はそのままでいいぞ、では解散私は先に会場に行ってる」
「零一緒に行こ」
「僕も一緒にいいかな?」
「うん、いいよ」
「話が変わるがなあ零、零ってスマホ持ってるか?」
「え、一応持ってるけど」
「ならメアド交換しようぜ、あとグループメールにも入れとくな」
「うんありがとうレオン」
「なら早速交換しようぜ、時間はまだあるからさ」
「いいよ、レオンのやつはこれ?」
「そうそう、それだ」
「…はい送ったよ」
「えっとこの、"水ダバァ(零)”っていうやつか?」
「うん、それだよ」
「面白い名前だな」
「そう?レオンの方が面白いと思うよ」
「え?この"レオンは俺ダ“って言う変な名前が?零の笑いの沸点が分からないな…一応グループの方にも入れといたぞ」
「ありがとね」
そのあと3人で会場に向かった、未夏達女子は先にもう行ったようだ。
「やっぱ何度見てもここは広いね」
「そうだな、しかもこの広さなのに暖房が効いているな」
「科学って魔法と同じくらい凄いね」
「あっ、美咲達居たよ」
「何処?」
「あそこだよ」
メテアが指した先には、美咲らが並んでいる。
「早く行こ」
「うん」
「おう」
「あっレオン達来たよ」
「そうですね」
「ごめん待たせちゃった?」
「大丈夫ですよ謝らないで下さい」
「ヒューヒュー此処でイチャつくとは中々のやり手ですな美咲さん」
下手な口笛で未夏が美咲とメテアをからかって楽しんでいる様だ。
「あの、私達まだ付き合って居ないので、あと付き合うのは卒業してからがいいので…!」
「へ~もっと揺さぶればもっとボロが出そうだね、これがあるから弄ることをやめられないんだよね~」
「未夏そろそろやめろこれ以上言うとまたトラブルが起きる、被害を受ける身にもなってくれ」
「はーい」
「あはははは、」
(なんか美咲とメテアもそうだけど未夏とレオンもお似合い)
その直後後ろと真ん中の電気が消えた、暖房も消えたっぽい。
「生徒諸君静粛に学園長のナルクだ、今から魔力の量と魔力の質、そして行使できる魔法の検査を行う、それにあたって暖房と電気を消してもらった、こちらの方が魔力の質がよく分かるのでな、今前を見れば分かる通り先生方が魔力検査に必要な物を運んでいる。準備ができ次第開始とする、それまで他の生徒と話してもよい、私からは以上だ」
魔力量を測る装置は板状になっており、その板にはケーブルが繋がれている。その先には画面がありそこに魔力量が表示される仕組みだそうだ。
魔力の質については色で判断することしか今のところは出来ない、色の基準は、透明から黒色の間で決められ、黒色に近いほど魔力の質がよいということになる。
行使できる魔法は先天型と後天型があるこれは調べるのに苦労するから科学の力が必要となってくる。
「ねぇねぇみんなあっちに王女殿下と宰相閣下の御令嬢と剣元帥閣下の御子息がいるよ!凄い!」
「未夏さん凄い興奮しているね…」
「え?しない方がおかしいよ?あと、さん付けなくていいよ」
「そうなの?レオン?」
「ん?いいや、未夏がおかしいだけだから零はおかしくないぞ」
そのあとも色々な話で5人で盛り上がっていた。その時も僕は殿下に危害を加える輩がいないか監視をしたりしていた。
10分後、どうやら物の設置が終わったように見える。とても繊細な作業をしているとの会話があったほどだ。
「今物の設置が終わった。各自自分の担任の居る所に一例で並ぶようにしなさい」
学園長からそのような話のあと僕達は担任の居るところに向かった、担任は右から3番目のところに居たので僕達はそこへ向かった。
「よし…全員居るな今から1人づつやるから一番前から順にこい」
そういい一番前のクラスメイトが先生の方へ向かった。僕は10番目ぐらいかな?
「なぁメテア魔力量の平均ってどれくらいなんだ?」
「えっと僕達は15歳だから全国平均は458.5だった気がするよ学園だと去年の平均が1240.4だよ」
「ありがとうやっぱ全国平均を軽々超えるか」
「当たり前だよ、ここに居る人達は全員何かしらの才能があるし、人一倍努力もしてるしね」
「ねぇ、次メテアだよ」
「本当だ、教えてくれてありがとうね。零」
「どういたしまして」
その後も順調に進んでいき、僕の番になった。何故かとても緊張する。
「次は水野か、よし、この板に手を置け」
「はい」
(魔力操作は得意だから応用して…と)
「うん、結果が912、一年生にしては上出来だと思うぞ、次はこの球体に触れ」
「はい」
(こっちもさっきと同じ様に、してとそれに魔力を乱す感じにして)
「色は濃い半透明か、もっと魔力を練ってみろよ」
「次が最後は行使できる魔法だこれはやる必要は無いと思うが、稀に何か特別な魔法を扱える奴が出てくるからな、手を置け」
「はい」
(氷属性と転移諸々の魔法を表示出来ない様にするアクセサリー貰っといて正解だったな)
「うん、水属性だな、これで終わりだあとは教室に戻るなり何なりしてくれ、時間内に教室に戻るのが厳守だがな」
「はい、分かりました、暫く友人達と雑談してきます」
「いってらっしゃい」
そのいってらっしゃいの会話の後礼をしてレオン達の居るところに向かった。殿下達は向かう時に聞いた話によれば、殿下36548、薫(剣元帥の御子息)が19548、小鳥(宰相令嬢)は22853だそうだ。5桁越えは凄いな。
「ごめん待った?」
「ん?大丈夫だ、結果はどうだったか?」
「魔力量は912で質は濃い半透明で水属性以外に使えるのは無かったよ。そっちは?」
「俺は魔力量250、質は薄い半透明、炎属性以外は身体強化だ」
「僕は、魔力量1004で質は白色の闇属性以外で使えるものは無かったよ」
「なるほど、メテア4桁行ってるんだね凄い」
「あはは、ありがとう」
その後は、未夏と美咲と合流して5人で雑談をして、その後は教室に戻った。未夏は魔力量は350の質は薄い透明で身体強化が使えるそうだ。美咲は魔力量994の質は薄い白色他に使える魔法は無いそうだ。
「みんなおつかれ様この後の予定は無い為そのまま帰れよ」
『はい』
「さよなら、解散」
その挨拶と共に百合草は教室から出て行った。
「みんなバイバイ~」
「おう、また明日な」
「さよなら」
自分も帰るのでクラスメイトに挨拶をしたら半分くらいの生徒から心地の良い挨拶が返って来た。
____________________________________
次回は登場人物だよ~
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