犯罪者の山荘

天草一樹

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第十二話:解決

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「さて、俺が見つけた、いや、あると確信している証拠を言う前に、今回の殺人事件が一体どういう流れで起きたのかを話させてください。早く証拠を見せろって思うかもしれないけど、どうせ証拠を見せた後に、なぜそれが証拠になりうるのかを聞かれるだろうから。

 それで、今回俺たちが巻き込まれた事件だけど、そもそもずっと引っ掛かっていることがあったんだ。それは、金光殺害についてじゃなくて、金光が何で俺たちをこんな山奥の山荘に招待して、半ば監禁状態にして閉じ込めたのかということ。正直、こんな人気のない山荘にこれから脅すつもりの人を呼ぶなんて、かなり無謀な行動だ。それこそ殺されたって不思議じゃない、実際殺されたわけだし。しかも、脅す対象も一人ではなく一度に五人。俺はこの山荘に招待された時点で、金光には俺達を脅す以外の目的があるんじゃないかと思ってた。

 さらに俺が驚いたこととして、この山荘で金光が皆に自己紹介を迫った際のことだけど、金光は俺たちの誰とも、会うのはこれでたったの二回目だって言ったことだ」

「それって驚くことなんでしょうか?」

 水谷がおずおずとだが疑問を投じる。

「そりゃあ驚くことだよ。五人もの人間の弱みをつい最近握ったってことだと思ったから」

 涼森が小さな声で、なるほど、と呟いた。

「日暮さんの言いたいことが分かってきました。確かに、よく考えてみたらそう考えるはずですね。もし弱みを握ったのなら、当然待たずにすぐに脅せばいいはず。それなのに……」

「そう、もう皆もわかっていることだけど、俺たちの弱み、つまり犯罪を起こした時期は最低でも一週間前、最高では今から一年前にまでさかのぼる。一週間前に事件を起こしたばかりの水谷ならともかく、一年前に事件を起こした飯島を今更脅したっていうのはあまりにも不自然だ。もちろん昔から脅してたのなら別に不思議ではないけど」

「会うのは今回でたったの二回目。つまりつい最近になってようやくその事件について知ったか、知っていたにもかかわらず脅すことも警察に言うこともなく黙っていたということ」

 涼森が俺の言葉を引き継ぐ形で話す。別に打ち合わせをしていたわけではないのだが、何だかコンビプレーみたいだ。

 俺は涼森の言葉にうなずきつつ、補足をつける。

「ただ、金光は、会うのが二回目と言っていたから、もしかしたら電話での脅しとかはしているかとも思ったけど、そもそもこの集まりは俺達との交渉のために開かれたもののはずだから、その考えも違うと思った。それに……」

 俺は視線を飯島に向ける。俺の視線に気づき、飯島は舌打ちしながら言う。

「ああ、俺が金光の野郎に脅されたのはつい最近の話だよ。一年前のあの事件のことなんて、もう覚えてるやつすらいないと思ってたのに、あいつから話しかけられた時は驚いたよ」

 俺は自分の考えが正しかったことに安堵しつつ、話を続ける。

「これでまあ俺の考えが正しいことは確定したし、話を続けるけど、以上のことから金光には俺たちを脅す以外に、何か別の目的があったんじゃないかと思ったんだ」

 藤宮が納得いかないというように、口を挟む。

「別の目的って何? 私は実際金光に金を払うように脅されたわよ」

「もちろん脅しはしただろうし、それも目的の一つだったんだろうけど、それより重要な要件があった。それが何かを言う前に、皆今日が何日か覚えてる?」

 俺の突然の問いに、水谷が答える。

「十二月二十二日ですけど、それがどうしたんですか?」

「つまり今日はどういう日?」

 俺のさらなる問いに、皆沈黙で答える。

 まあ普通は覚えていないのかなと思い、俺が答えを言おうとすると、今まで黙り続けていた彰子がぼそりと呟いた。

「冬至でしょ」

 俺は彰子を安心させる意味も含めて、彼女に微笑みながら頷いた。

「そう、今日はまさに冬至なんだよ。太陽の位置が一年で最も低くなって、日照時間が最も短くなる日」

「だから、それが一体事件と何の関係があんだよ」

 飯島がイライラした様子で聞いてくる。

「そうだね、まあ事件との関係性を言ってもいいけど、あえて皆にもう少し考えてもらおうかな。それより、先に皆に確認しておいてもらいたいことがあるんだ。今回の金光殺害は、計画的なものではなく突発的なものであるってこと。このことを皆は実際どう思ってる? 一度話し合いはしたけど、この考えに賛成してくれるかどうかは重要な点なんだよね」

 真っ先に涼森が賛同の声を上げる。

「以前も言いましたが、私も突発的なものだと思います。それはこの中に必ず犯人がいるということでもありますが、そうでもなければあの状況にはならないと思います」

「俺も別に異論はないぜ。鍵はかかってなかったし、金光を殺す動機も大なり小なり皆あるんだ。これで犯人が外部からやってきた人間ってのはあり得ないだろ。ただ、お前が見つけた動かぬ証拠ってのが、俺たち六人の中にいる誰かを示すものとして、そんなに頼りない証拠なのかと思うとがっかりだが」

 涼森に続き飯島も賛同すると、水谷と藤宮も特に反論が思い浮かばなかったのか、この犯行が突発的なものであることを認めた。

 俺はちらりと彰子のほうを見たが、彰子も特に疑問を抱かなかったようで、じっと話を聞いている。俺は皆に向き直ると話を再開した。

「俺が考えてる証拠は、俺にとってはかなり決定的なものだと思うんだけどね。みんながどう感じるかは微妙なところだと思って。それじゃあ、そろそろ事件の根幹となることを話していくよ。さっきから言っているように、今回の事件で一番不審な行動をしているのは金光なんだ。そして金光がこの集まりを開いた真の目的、それが俺たちを惑わせ続けている原因なんだ」

「ねぇ、いい加減回りくどい言い方はやめて、あなたの結論を早く話してほしいんだけど」

 俺の話がなかなか進まないことに焦れたのか、藤宮が口を挟んできた。

「すいません、俺もまとめながら喋ってるから、どういう順で話していくと分かりやすいのか悩んでて。でも、そうですね、金光がやろうとしていた真の目的に関してはもう言おうか。それは、金光彰子の殺害だ」

 彰子がびくりと体を震わせ俺を見る。他の者も、程度の差こそあれ驚いてはいるようだ。

「金光彰子の殺害。皆も薄々感づいてはいたんじゃないかな。まあ結果として言えば彰子は縛られた状態で箪笥に閉じ込められてただけで、金光自身が殺されたわけだからね。一見すると彰子が金光を殺して、そのアリバイ作りとして自身を縛って箪笥に隠れた、っていう考えのほうが先行するかもしれないけど。彰子の話を信じる限りでは、明らかに金光が彰子を殺そうとしていたとみるべきだろうね」

「あの、待ってください。彰子さんの言ったことが正しいとする根拠はあるんですか? 僕はまだ彼女が犯人であって、僕たちを騙そうとしている可能性も捨てきれないのですけど」

 水谷が彰子の顔色を気にしながら、小さな声で反論する。案の定彰子には睨み付けられていたが、俺は特に気にせず質問に答える。

「少し前の話し合いでも言ったけど、彰子が犯人だったら箪笥になんて隠れずにさっさと家に帰ればいいんだ。現に俺たちは彰子を発見するまで、この山荘に俺たち以外の人間がいるとは思ってなかったんだから」

「で、でも、金光さんが彰子さんを殺そうとしてたとしても、この山荘に連れてきた意味がよく分からないのですけど」

「ふふ、それは単なる時間短縮のためだよ。それと、眠らせたままの彰子を自分の目の届かないところに放置するのが怖かったんだろうね」

 俺が意味ありげに不敵に微笑むと(意味はない)、飯島が俺を睨んできた(何度目のことだろうか)。

「それで一体いつになったら金光を殺した犯人が分かるんだよ」

「まあまあ、もう少しで終わるから。さて、金光が今日やりたかった真の目的はもう一つある。それは、アリバイ作りだ」

「アリバイ作り、ですか?」

 涼森がここで初めて、俺の思考をたどれなくなったらしく、首をかしげて質問してくる。

「そう、アリバイ作り。金光は今日ここで俺たちと会うことで、彰子を殺害した時刻のアリバイを作ろうとしたんだ」

「はぁ、そんなことができんのか? いくら俺たちとここで会ってても、彰子を殺す際には当然俺たちの前から姿を消すことになるだろうし無駄なことだろ」

 俺は再び不敵に微笑みながら言った。

「甘いよ飯島君。これこそが今回の事件の真相を導く答えなんだ。

 金光権蔵は金光彰子を殺害しようと考えた。動機は推測するしかないけど、彰子の父親の遺産。彰子が死ぬと親族は金光だけになるみたいだし多分あってると思う。次に金光は考える。彰子を殺害するにしても、ただ殺しただけでは当然警察に捕まる。捕まらないためには彰子殺害時にアリバイを作る必要がある。さて、どうするか。……そうだ。かねてから見つけてきた隠れ犯罪者――これは俺たちのことね――をこの山荘に呼び集め、彰子殺害時におけるアリバイの証明者になってもらおう。時計の速度を狂わせて・・・・・・・・・・

 俺の最後の一言にリビングにいた全員が驚き、体を硬直させた。俺は皆の様子を窺いながら話を続ける。

「この山荘内の時計が間違った時間を示している。この事象さえ気づければ金光がとっていた不自然な行動にも説明がつくし、さらには金光が殺害された理由も、つまり犯人に金光を殺させる隙を見せたことの理由にもなる」

 俺はあえて言葉を切り、皆から質問が来るのを待ったが、まだ俺の言った言葉を正確にとらえきれていないらしく、誰も質問を挟んでこなかった。なので、俺は説明を続けることにした。

「まず、金光がこの時期まで俺たちを脅さなかったこと。さらに警察が見過ごした犯罪者をこんなにも知っていたこと。これは、彰子を殺害するときのアリバイの証人になってもらおうと思って、探偵か何かを雇って探していからだと思う。

 なぜ知人ではなく隠れ犯罪者を選んだかと言えば、その方が自分の思い通りに動かせるからだ。この山荘に集まる日程にしろ、山荘内の一室に監禁することにしろ、知人相手ではうまく誘導できないかもしれないが、弱みを握っている相手なら簡単だ。現に俺たちは金光の言った通りに動いたしね。

 さらに、時計や携帯を没収するっていうのも、この計画には当然必須のことだけど、相手が友人や知人じゃ回収するのは難しいだろうから、俺たちのほうがふさわしかったはずだ。これが金光がとった不思議な行動の理由だよ」

 俺はいったん話すのをやめ、脳内でこの後話すことをまとめる。

「……実際、金光の望んでいたように途中までは進んでいたはずだ。ただ、金光を殺すことになった犯人。そいつが金光にとって最悪の悪ふざけを行ったんだ。それは、時計の時間をずらすこと」

 俺は再び言葉を切り、明らかに動揺する人がいないか見渡す。特に変わった反応をだれも見せなかったので、俺は話をさらに進めた。

「たぶん、部屋に閉じ込められている間暇だったから、ふと思いついて時計の針をいじってみただけだと思う。ただ、その犯人の部屋にやってきた金光は、死ぬほど驚いたはずだ。何せ狂わせたはずの時計が本来と同じ時間で動いていたのなら、アリバイ作りのために俺たちを呼んだ意味がそもそもなくなってしまう。それはすなわち、彰子を殺害した際にアリバイがなくなってしまうことを意味する。

 すでに彰子を誘拐してしまっていた金光はパニックに陥った。今更計画を中断することはできないが、かといって計画を続行しようものなら後で警察に捕まってしまう。とりあえず金光は、他の時計を見られないようにするためにリビングに行き、リビングの時計を自分の部屋に持っていき壊した。さらに、この不測の事態を何とかできるものを探して机の上の物や、引き出しの中を慌てて探したんだと思う。

 とにかく、そうしてパニックに陥った金光を見た犯人は、自身の置かれている状況に改めて気づいたはずだ。各部屋には防音加工が施されて部屋の外の音は聞こえず、鍵もかかっているから廊下に人が出てくることもない。さらに金光が理由はよく分からないが、異様に慌てていて隙だらけ。今金光を殺しても、誰も自分がその犯人であるとは気づけない……。

 結果として金光の部屋にあたトロフィーで金光を撲殺。そのまま荷物を持って逃げようとも考えたはずだが、万が一この山荘に人が来て、残りの四人を救出してしまったら、もちろんその場から消えている自分が疑われることは間違いない。だったらこの中の誰でもが殺せるような状況にしておけばいい。幸いにも血が服につくこともなかったし、全員の部屋の鍵を開けておけば、自分が犯人であると断定されることはない」

 長々と話し続けて疲れたので、いったんテーブルの上にある水を飲み、話を終わらせにかかる。

「あまり金光の部屋の物に触れてしまって、後々余計なことを言ってしまう可能性を恐れた犯人は、金光の部屋を捜索することなく、すべての部屋の鍵を開けてから自室へと引っ込んだ。後は皆も知っている通りだ。

 まあ、唯一犯人に誤算があったとしたら、彰子が箪笥に閉じ込められていたことだろうね。実際俺も彰子が出てきたおかげで、こうして今回の事件の実態をつかむことができたからね」

 俺はそう話をまとめ、再び誰かが質問してくるのを待った。最初に質問してきたのは飯島だ。

「聞きたいことはいっぱいある。だが、まずこの山荘の時計が狂ってるっていうのはどうしてそう言い切れんだよ。それを証明してもらわなきゃ、お前の話なんて一切信憑性はないぞ」

「証拠ならあるさ」

 俺は椅子から立ち上がると、彰子の元へと歩いていき、彰子のズボンのポケットの中に手を突っ込んだ。自分の席に戻る際に彰子から頭突きを食らったが、めげることなく、ポケットから抜き取ったものを提示した。

「それは彰子さんのスマートフォンですよね。でも電池が切れているってさっき」

「まあね、さっきはそう言ったけど、あれは嘘だ」

 俺は彰子の携帯の電源を入れる。ロックは解除できないが、時間なら見ることはできる。

 俺は携帯に映っている時間を皆に見せながら、言葉を紡ぐ。

「これが決定的な証拠。現在の本当の時刻は午後六時だ。皆だって何となく感じていたことだと思うけど、妙に時間が長いように思えなかったかい。それに、いくら冬だからって四時なのにここまで暗いのは変だよね。どっちも違和感程度にしか感じないことだろうけど、これが事実。俺たちが見ていた時計は本来の四分の三倍速で進んでいたんだ」

 山荘内の時計が狂っているという明らかな証拠を見て、俺の話の信憑性が一気に上がったのだろう、各自で改めてこの事件の全容を考え始めたようだ。すると、いち早く考えがまとまったらしい涼森が、質問を投げかけてきた。

「金光がこの山荘の時計を狂わせていたことは分かりましたが、金光はいったいどんなアリバイを作る予定だったんでしょうか」

「当然彰子殺害時にこの山荘にいたというアリバイだ。皆に思い出して欲しいんだけど、金光は十二時から十四時半までの間に一回、十六時半から十八時までの間にもう一回話し合いを行うって言ってたよね。つまり、十四時半から十六時半までの二時間は金光は一切俺達とは合わずに自由に動けるんだ。

 さて、この空いた時間が実際の世界では何時だったかというと、計算してみればわかるけど、十六時から十八時四十分程となる。

 彰子をどこで殺す予定だったかはわからないけど、実際の時間で十六時半を過ぎたころに彰子を殺し、十八時四十分までに山荘内に帰って誰かの部屋を訪れれば、俺たちは金光と十六時半に会っていると考えることになり、めでたく彰子殺害時の金光のアリバイの証人になったはずだ」

「それでは、結局金光がこの日を選んだ理由は何だったのですか?」

「金光の計画が実行された場合、俺たちが十八時だと思ってリビングに戻ってきた際、実際の時間は短く見積もっても二十時を過ぎていることになる。夏や春だと十八時と二十時では空の明るさがかなり違う。でも、冬至である今日ならばあまり違和感をもって見られないと考えたんだろうね」

 涼森は一応のところ納得してくれたらしく、口を閉ざした。俺が他に何か質問はないかと水を飲みながら待っていると、藤宮がふと俺のほうを見て言葉を発した。

「あんたの言ってることは分かったよ。正直おかしなところはなかったし、それで正しいのかもしれない。それで、それで結局あんたの言ってた動かぬ証拠っていうのは何なのかしら? 彰子が犯人じゃないってのは分かったけど、私たち五人の中の誰が犯人かは結局わからないままじゃない」

 俺はやれやれと言いながら首を横に振る。

「正直、ここまで説明したんだから、俺の言ってる証拠が何なのかはわかってほしい。というか分かってもらえないと証拠として受け入れてもらえるか不安なんだけど。涼森さんならわかるんじゃないかな」

 俺はこの中で最も理解の速そうな涼森に振る。涼森は一度目を閉じて考えるそぶりをした後、口を開いて言った。

「……時計、ですね」

 俺は大きく頷くと、考えていた証拠について話しだした。

「そう、時計だ。金光を殺した犯人は、俺の推測が正しければ時計の針を一度は動かしたはずなんだ。それこそが金光が死ぬことになった理由でもあるから。そして、おそらく犯人は金光殺害後に時計の針を元に戻そうとはしたと思う。金光をパニック状態にしたものがおそらく時計であることぐらいは気づいたはずだから。

 ただ、完全には元に戻らなかったはずだ。唯一リビングにあった時計は金光が壊してしまっていたし、他の部屋に入ることはできなかったから。もちろん自分の腕時計や携帯も金庫の中だったからね。

 結果として、自分の覚えてる範囲で時計を戻しただろうから、俺たちの部屋にある時計と犯人の部屋にある時計には、最低でも数秒から数十秒のずれが生まれたはずだ。つまり、俺の言っていた証拠は、まさにそのずれた時間を刻む時計のことなんだ」

 涼森がやや不安そうな顔で聞いてくる。

「数秒程度のずれなら全ての時計にあるのではないでしょうか?」

 俺は大きく深呼吸をすると、涼森の問いに答えた。

「それが、皆が信じるかどうかが一番怪しいところなんだよね。ただ、俺は犯人が動かした時計以外は、絶対にずれていないと思っている。理由は金光の几帳面な性格だ。この山荘の中を見てもらえばわかると思うけど、とにかく整頓されて清潔な状態になっている。さらに俺たちの荷物を回収する際の徹底さ。

 それに、俺以外にも言われた人はいるんじゃないかな。腕時計の時間が十秒程度ずれている、と言われた人が」

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