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第一章 出会い編
第八話 JKと店員
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しばらくすると、電車は最寄りの駅に到着した。
時刻は13時を回ったところだった。
待ち合わせ時間まで時間が余っていたので、駅周辺の散策をすることにした。
駅前は商店街になっており、真昼間にもかかわらず多くの人でにぎわいを見せていた。
俺は、家とは反対側の方へ向かって歩いてみる。反対側には飲食店や専門店が多く立ち並んでいた。中でも目を引いたのはインド料理屋さん。店の前の看板にカレーセット、ナン食べ放題700円とデカデカと書かれていた。中の様子を覗くと、インド人と思われる人たちが、ホールと厨房に合わせて四、五人作業しているのが見えた。お客さんはまばらながらも、料金的にはお得なので、今後の夕食の候補として入れておくことにした。
商店街も外れの方に差し掛かり。お店の数も少なくなって来たので、飲食店探しをやめ、今後はアルバイト出来そうなお店を探すことにした。
母親から毎月五万円ほどの仕送りは送ってもらえるとのことだが、家賃四万円のアパートから水道光熱費を差し引くと、雀の涙程度の値段しか残らない計算になるので、早急にアルバイトをしなければならなかった。
どこかいいところはないかと、商店街を駅の方向へ戻りながら進んでいると、とある居酒屋の入り口に、アルバイト募集中の張り紙がしてあるのを見つけた。張り紙には、『自給1030円』と書かれている。その居酒屋は、いかにも大衆居酒屋という感じの雰囲気で、見た感じあまり好きな雰囲気ではなかった。
「うーん……」
一人唸りながら渋い表情を浮かべ、切り替えて次のお店を探す。
次に目に入ってきたのは、入口の両脇にワイン樽が置かれているおしゃれな雰囲気が漂うお店。お店自体は奥まっていて、中を伺うことは出来なかったが、こぢんまりとしていて、落ち着いた感じに見える。
ワイン樽に貼られたメニュー表の下に、アルバイト募集と書かれた小さな張り紙が貼ってある。
『大学生以上 時給1100円~』
「1100円かぁ~」
中々悪くない。候補の一つに入れておこう。お店の名前を覚えておくために、俺はその張り紙をスマートフォンのカメラでカシャリと一枚写真に撮っておく。
写真を確認して、もう一度ワイン樽に書いてある店名を見つめた。
「レストラン『ビストロ』……か」
また何かの機会に覚えておこう。
そう心に秘めて、散策を続ける。
駅前の方に戻っていくと、ものすごい自転車が置かれている三階建てほどの建物があった。置かれた自転車が道路まではみ出していて、通行の邪魔になっていた。
雑居ビルのようで、一階は歯科医院になっている。
その雑居ビルを通り過ぎようとすると、雑居ビルの掲示板のようなところに、塾講師募集と書かれた張り紙を見つけた。
俺はその張り紙が気になり、雑居ビルの掲示板の前まで足を進めた。どうやら、この二階が個別塾になっているらしい、その塾講師のアルバイト募集の張り紙には、週一回以上で時給が2500円と書いてあった。
「すげぇ……さすが塾講師」
俺は、ぽつりとそんな独り言がつぶやいてしまう。
勉強は苦手ではないので、塾講師も候補の一つに入れてみようかなぁ。俺は再びスマホでその求人張り紙の写真を撮っておく。
写真を撮り終えた時、雑居ビルの階段の方から、一人の制服姿の女子高生が降りてきた。
その女子高生は、つり目で少しムスっとした表情ながらも、どこか透明感のある美しさがある美少女だった。肩まで届くか届かないかくらいの真っ直ぐな黒髪で、可愛らしいサクランボのついたヘアゴムで、サイドテールに結んでいた。
女子高生は、プラスチックのカバンを手に提げて、青いリュックサックを背負いながら、スタスタと俺の目の前を通り過ぎて、商店街を歩いていく。
何故だろう、俺はその蠱惑的な彼女の雰囲気に惑わされてしまったのか、目が離せなくなってしまった。その姿を見送っていると、彼女は雑居からさほど遠くないドラッグストアへと入っていった。
そう言えば、ドラッグストアで思い出したが、まだ救急セットをこちらに来て揃えていなかった。丁度いいや、あそこのドラッグストアで買っていこう。べ、別に、あの女子高生が気になったからとか、そんな邪な理由じゃないぞ?
俺は自分にそう言い聞かせて、女子高生が入っていったドラッグストアの前へと向かった。
商店街にあるからか、ドラッグストアの入り口は、人一人がやっと通れるほどの狭い通路が二本あるだけで、店は奥へ奥へと続いていた。
見渡した限り、先ほど店内へと入っていった女子高生の姿は見受けられない。
そんな彼女を追うように、俺もドラッグストアへ足を踏み入れた。だから、別に俺は女子高生を追ってきたわけではなく、ちゃんと買い物をしに来たんだ!
またも自分の心の中にそう言い聞かせて、ドラッグストアの中へと入っていく。
店内で探し回るが、中々女子高生の姿を見つけられない。気が付けば、救急セットという目的を忘れ、女子高生を探していた。
べ、別に応急セットを買いに来たわけじゃないんだからね? ってあれ? いつの間にか本来の目的が建前に!?
そんな茶番を頭の中で一人繰り広げていると、日用品コーナーのところで女子高生の姿を見つけてしまった。
角から不審者張りの怪しさで様子を覗き込むと、女の子はしゃがみこみながら真剣な表情で商品を一つ一つ手に取って吟味していた。
商品をじっと睨みつけるように見ては棚に戻し、見ては棚に戻しを繰り返していた。
何やっているんだろう?? 首をかしげていると、ふいに後ろから声を掛けられた。
「何かお困りですか?」
「ヒイ!?」
俺はビクっと反応して瞬時に振り返る。そこにはドラックストアの店員と思われるショートヘアーで茶髪の、若い女の人が立っていた。
しまった!
俺は、必死に思考を巡らす。
「違うんです! 俺は別に怪しいものでもなんでもなくて、ただ応急セットを探しに来た浮浪者であって……」
「あっ、応急セットですね。それでしたら、あちら側にございます」
「へっ? あっ、ありがとうございます……」
「いえいえ」
緑のエプロン姿の茶髪店員さんは、胸ポケットのところに、吉川というネームプレートが付けられていた。
とにかく、怪しまれないでよかったと安堵していると、吉川さんと思われる人物が、俺の後ろの方を見て、呆れたような表情を浮かべた。
「あぁ、また来てたんだあの子」
「また?」
振り返った先には、先ほどまで俺が見つけていた女子高生の姿。
「あの子、知ってるんですか?」
俺がそう尋ねると、吉川さんらしき人は再び俺に向き直る。
「いや、名前は知らないんだけど、いつもああやって一つ一つ商品を見比べて毎日査定してくんだよ」
「毎日ですか……」
俺がそうつぶやくと、吉川さんらしき女性は苦笑いをしながら会話を続ける。
「まあ、結局何も買わないで出ていっちゃうことが多いんだけどね」
すると、吉川さんらしき人は「はっ!」っと何か思い出したようにぺこりと頭を下げた。
「ごめんなさい、名乗らずにため口で話してしまって。私ここのアルバイトの吉川萌絵っていいます」
ネームプレートを持ちあげながら、吉川さんは丁寧に挨拶してきてくれた。
「いえいえ……えっと、俺は南大地って言います」
「あら、名乗ってくれるんだ」
「まあ、紹介してくれたのにこっちが答えないのはフェアじゃないんで」
「お客さんなんだから、そんなこと考えなくていいのに」
吉川さんは、あははっ、と笑いながらバシバシ俺の肩を叩いてきた。
どうやら、元からフランクな感じの女性らしい。
「それで、どうしてあの子をじぃっと眺めていたのかな? 南くん」
吉川さんは、からかうような口調で俺に尋ねてきた。
ぐっ……やっぱりバレてたのか。
「えっと、なんといいますかそのぉ……」
どうやって弁明しようか悩んでいると、後ろから声を掛けられる。
「あの、そこどいてくれますか?」
ボソっと可愛らしい声が聞こえたので振り返ると、そこには先ほどの女子高生が俺たちを睨みつけていた。俺と吉川さんが話し込んでいたせいで、通り道を塞いでしまっていたらしい。
「あ、ごめんね」
俺がとっさに道を開けてあげると、その女子高生は睨みつけていた表情から、なにやら真剣な眼差しでじいっと俺の方を見つめてきた。
その真っ直ぐとした真剣な瞳に、俺は頭の中まで見透かされているような感覚に陥る。
女子高生は、しばらく俺を眺めて動こうとしなかった。
俺は、痺れを切らして声を掛ける。
「あの、どうかした?」
すると女子高生は、
「え?」
っと我に返った表情になり、ポっと顔を赤らめて俯いた。
「あ、その。ありがと……」
一言そう言い残して、女子高生はスタスタと何も買わずにドラッグストアから出ていってしまった。
「ありゃ、いっちゃった」
吉川さんも、女子高生の姿を眺めていたらしく、ボソっとそう口にした。
女子高生を見送った後、吉川さんは俺の方へ向き直り、にぱっと笑った。
「まあ、大体毎日来てるから、また機会がある時に声かけてみなよ!」
「いやっ、だからそういうことじゃ……」
「応急セットはこっちだよ!」
「勝手に納得しないでください!」
こうして俺は、吉川さんに妙な勘違いをされながらも、救急用品コーナーへと案内されて、応急セットを購入した。
時刻は13時を回ったところだった。
待ち合わせ時間まで時間が余っていたので、駅周辺の散策をすることにした。
駅前は商店街になっており、真昼間にもかかわらず多くの人でにぎわいを見せていた。
俺は、家とは反対側の方へ向かって歩いてみる。反対側には飲食店や専門店が多く立ち並んでいた。中でも目を引いたのはインド料理屋さん。店の前の看板にカレーセット、ナン食べ放題700円とデカデカと書かれていた。中の様子を覗くと、インド人と思われる人たちが、ホールと厨房に合わせて四、五人作業しているのが見えた。お客さんはまばらながらも、料金的にはお得なので、今後の夕食の候補として入れておくことにした。
商店街も外れの方に差し掛かり。お店の数も少なくなって来たので、飲食店探しをやめ、今後はアルバイト出来そうなお店を探すことにした。
母親から毎月五万円ほどの仕送りは送ってもらえるとのことだが、家賃四万円のアパートから水道光熱費を差し引くと、雀の涙程度の値段しか残らない計算になるので、早急にアルバイトをしなければならなかった。
どこかいいところはないかと、商店街を駅の方向へ戻りながら進んでいると、とある居酒屋の入り口に、アルバイト募集中の張り紙がしてあるのを見つけた。張り紙には、『自給1030円』と書かれている。その居酒屋は、いかにも大衆居酒屋という感じの雰囲気で、見た感じあまり好きな雰囲気ではなかった。
「うーん……」
一人唸りながら渋い表情を浮かべ、切り替えて次のお店を探す。
次に目に入ってきたのは、入口の両脇にワイン樽が置かれているおしゃれな雰囲気が漂うお店。お店自体は奥まっていて、中を伺うことは出来なかったが、こぢんまりとしていて、落ち着いた感じに見える。
ワイン樽に貼られたメニュー表の下に、アルバイト募集と書かれた小さな張り紙が貼ってある。
『大学生以上 時給1100円~』
「1100円かぁ~」
中々悪くない。候補の一つに入れておこう。お店の名前を覚えておくために、俺はその張り紙をスマートフォンのカメラでカシャリと一枚写真に撮っておく。
写真を確認して、もう一度ワイン樽に書いてある店名を見つめた。
「レストラン『ビストロ』……か」
また何かの機会に覚えておこう。
そう心に秘めて、散策を続ける。
駅前の方に戻っていくと、ものすごい自転車が置かれている三階建てほどの建物があった。置かれた自転車が道路まではみ出していて、通行の邪魔になっていた。
雑居ビルのようで、一階は歯科医院になっている。
その雑居ビルを通り過ぎようとすると、雑居ビルの掲示板のようなところに、塾講師募集と書かれた張り紙を見つけた。
俺はその張り紙が気になり、雑居ビルの掲示板の前まで足を進めた。どうやら、この二階が個別塾になっているらしい、その塾講師のアルバイト募集の張り紙には、週一回以上で時給が2500円と書いてあった。
「すげぇ……さすが塾講師」
俺は、ぽつりとそんな独り言がつぶやいてしまう。
勉強は苦手ではないので、塾講師も候補の一つに入れてみようかなぁ。俺は再びスマホでその求人張り紙の写真を撮っておく。
写真を撮り終えた時、雑居ビルの階段の方から、一人の制服姿の女子高生が降りてきた。
その女子高生は、つり目で少しムスっとした表情ながらも、どこか透明感のある美しさがある美少女だった。肩まで届くか届かないかくらいの真っ直ぐな黒髪で、可愛らしいサクランボのついたヘアゴムで、サイドテールに結んでいた。
女子高生は、プラスチックのカバンを手に提げて、青いリュックサックを背負いながら、スタスタと俺の目の前を通り過ぎて、商店街を歩いていく。
何故だろう、俺はその蠱惑的な彼女の雰囲気に惑わされてしまったのか、目が離せなくなってしまった。その姿を見送っていると、彼女は雑居からさほど遠くないドラッグストアへと入っていった。
そう言えば、ドラッグストアで思い出したが、まだ救急セットをこちらに来て揃えていなかった。丁度いいや、あそこのドラッグストアで買っていこう。べ、別に、あの女子高生が気になったからとか、そんな邪な理由じゃないぞ?
俺は自分にそう言い聞かせて、女子高生が入っていったドラッグストアの前へと向かった。
商店街にあるからか、ドラッグストアの入り口は、人一人がやっと通れるほどの狭い通路が二本あるだけで、店は奥へ奥へと続いていた。
見渡した限り、先ほど店内へと入っていった女子高生の姿は見受けられない。
そんな彼女を追うように、俺もドラッグストアへ足を踏み入れた。だから、別に俺は女子高生を追ってきたわけではなく、ちゃんと買い物をしに来たんだ!
またも自分の心の中にそう言い聞かせて、ドラッグストアの中へと入っていく。
店内で探し回るが、中々女子高生の姿を見つけられない。気が付けば、救急セットという目的を忘れ、女子高生を探していた。
べ、別に応急セットを買いに来たわけじゃないんだからね? ってあれ? いつの間にか本来の目的が建前に!?
そんな茶番を頭の中で一人繰り広げていると、日用品コーナーのところで女子高生の姿を見つけてしまった。
角から不審者張りの怪しさで様子を覗き込むと、女の子はしゃがみこみながら真剣な表情で商品を一つ一つ手に取って吟味していた。
商品をじっと睨みつけるように見ては棚に戻し、見ては棚に戻しを繰り返していた。
何やっているんだろう?? 首をかしげていると、ふいに後ろから声を掛けられた。
「何かお困りですか?」
「ヒイ!?」
俺はビクっと反応して瞬時に振り返る。そこにはドラックストアの店員と思われるショートヘアーで茶髪の、若い女の人が立っていた。
しまった!
俺は、必死に思考を巡らす。
「違うんです! 俺は別に怪しいものでもなんでもなくて、ただ応急セットを探しに来た浮浪者であって……」
「あっ、応急セットですね。それでしたら、あちら側にございます」
「へっ? あっ、ありがとうございます……」
「いえいえ」
緑のエプロン姿の茶髪店員さんは、胸ポケットのところに、吉川というネームプレートが付けられていた。
とにかく、怪しまれないでよかったと安堵していると、吉川さんと思われる人物が、俺の後ろの方を見て、呆れたような表情を浮かべた。
「あぁ、また来てたんだあの子」
「また?」
振り返った先には、先ほどまで俺が見つけていた女子高生の姿。
「あの子、知ってるんですか?」
俺がそう尋ねると、吉川さんらしき人は再び俺に向き直る。
「いや、名前は知らないんだけど、いつもああやって一つ一つ商品を見比べて毎日査定してくんだよ」
「毎日ですか……」
俺がそうつぶやくと、吉川さんらしき女性は苦笑いをしながら会話を続ける。
「まあ、結局何も買わないで出ていっちゃうことが多いんだけどね」
すると、吉川さんらしき人は「はっ!」っと何か思い出したようにぺこりと頭を下げた。
「ごめんなさい、名乗らずにため口で話してしまって。私ここのアルバイトの吉川萌絵っていいます」
ネームプレートを持ちあげながら、吉川さんは丁寧に挨拶してきてくれた。
「いえいえ……えっと、俺は南大地って言います」
「あら、名乗ってくれるんだ」
「まあ、紹介してくれたのにこっちが答えないのはフェアじゃないんで」
「お客さんなんだから、そんなこと考えなくていいのに」
吉川さんは、あははっ、と笑いながらバシバシ俺の肩を叩いてきた。
どうやら、元からフランクな感じの女性らしい。
「それで、どうしてあの子をじぃっと眺めていたのかな? 南くん」
吉川さんは、からかうような口調で俺に尋ねてきた。
ぐっ……やっぱりバレてたのか。
「えっと、なんといいますかそのぉ……」
どうやって弁明しようか悩んでいると、後ろから声を掛けられる。
「あの、そこどいてくれますか?」
ボソっと可愛らしい声が聞こえたので振り返ると、そこには先ほどの女子高生が俺たちを睨みつけていた。俺と吉川さんが話し込んでいたせいで、通り道を塞いでしまっていたらしい。
「あ、ごめんね」
俺がとっさに道を開けてあげると、その女子高生は睨みつけていた表情から、なにやら真剣な眼差しでじいっと俺の方を見つめてきた。
その真っ直ぐとした真剣な瞳に、俺は頭の中まで見透かされているような感覚に陥る。
女子高生は、しばらく俺を眺めて動こうとしなかった。
俺は、痺れを切らして声を掛ける。
「あの、どうかした?」
すると女子高生は、
「え?」
っと我に返った表情になり、ポっと顔を赤らめて俯いた。
「あ、その。ありがと……」
一言そう言い残して、女子高生はスタスタと何も買わずにドラッグストアから出ていってしまった。
「ありゃ、いっちゃった」
吉川さんも、女子高生の姿を眺めていたらしく、ボソっとそう口にした。
女子高生を見送った後、吉川さんは俺の方へ向き直り、にぱっと笑った。
「まあ、大体毎日来てるから、また機会がある時に声かけてみなよ!」
「いやっ、だからそういうことじゃ……」
「応急セットはこっちだよ!」
「勝手に納得しないでください!」
こうして俺は、吉川さんに妙な勘違いをされながらも、救急用品コーナーへと案内されて、応急セットを購入した。
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