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無価値、異世界へ

無価値異世界へ。

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舞台は東京、2100年。日本には少数だが[異能力]を持つものが存在していた。
そして僕、[秋雨しそ]の家族は日本でも有数の異能家、その中で僕は一番の落ちこぼれ。
家族、知り合い、友達から僕はそれがきっかけで[無価値]と呼ばれるようになった。
[んー、今日も疲れたなー]僕はそういって道を歩いていた。ごく普通の日。いつもと同じように帰り道をとぼとぼ歩いていると、それは起こった。
[あなたが;無価値;さんですか!柚さんが会いたいとの事で迎えに来ました!]
[は?]僕はあまりの驚きに目を丸くした。
[迎えに?どこに行くんだよ。柚さん?だれだよ!ってか無価値ってなんで知ってるんだよ。]
僕が尋ねると、その娘、僕を迎えに?来たやつが笑顔でこう言う。
[では、いってらっしゃい!]
言葉を聞き終わると同時に頭の中を何かが、黒く塗りつぶした。そして、僕は意識を失った。

[.....いてて]
顔を上げるとそこにはまったく見たことのないところが広がっていた。どうやら、誰かの家で寝ていたらしい。 
[やっと起きたかい。]
声のする方へ首を傾けるとそこには黒髪に赤い服をまとった16~20くらいの青年が立っていた
[やぁ、いきなりで悪いけど君の名前を教えてくれないか?]
[あっ....はい....僕は夜き.....コホン。秋雨しそです。]
僕が名前をいうと青年はニコリと笑い
[僕の名前は桜庭サクレイ。よろしくね。]
と手を差し出してきた。握手をするのだろうか?僕は最近握手なんてしてなかったのでよくわからなかったがとりあえず手を握ることにした。
[君は能力を持っているのかい?]サクレイが尋ねる。
能力?異能の事だろうか?よくわからないので、とりあえず聞いてみることにした。
[能力..ですか?]
[その反応は持ってないパターンだね。
よし、俺があげるよ!]
そういい、サクレイが僕のおでこに手を当てる。
[僕の能力は人に作った能力を分け与える程度の能力。あまり強力なものは渡すことが出来ないんだけどね。まぁ、君にはこの能力をあげる!
なかなか使い勝手いいからね。]
そういい、サクレイは一瞬ニヤッとすると息を止めた。
[ふぅ、これで完了だよ。君にあげた能力は
強く想像したものを実現する程度の能力。
頑張って使いこなしてね。]
そういうが実感がわかない。まぁいいだろ。もらっておいて損はない。
[ありがとう。]
僕は例をいうと立ち、家から出ていこうとした。するとサクレイが
[君やることがないなら。異変解決してみない?]
[異変?]僕が尋ねる。
[そう、異変だ、この世界にはさまざまな能力を持つ者達がいる。この世界の住人は全員能力をもっているんだ。で、能力を悪用して異変を起こす奴らを懲らしめて異変を解決して欲しいんだ。来たばかりでやることもないし。報酬も弾むからいいかなって思って。]
異変解決....面白そうだ、よし、やってみるか。
[はい、やります。]僕が返事をする。
[うん、君ならそういうと思ってた。ちょうどここからちょっと歩いたところに異変が起こってるらしいから早速行ってこれば?君のことは手続きを済ませて、職業証に登録しておくよ。]
[その、どのくらい危険なんですか?今から行くのは]
[あ、大丈夫大丈夫、本部から連絡来たけどE級異変者だから。すぐ終わるよ。]
異変者?犯罪人の事だろうか。
[この世界の住民は全員クラスがきまっていてね。危険な順に特A級、A、B、C、D、E、Fとなっているんだ。噂では特S級まであるらしいけれど....まぁ俺は聞いたこともないな。]
[サクレイさんは....何級ですか?]
興味がわいたので聞いてみた。
[俺?俺はそんなすごくないよ。Bだし。ほとんど能力で決められるからねー。危険度は。そういえば君に渡した能力。変に使うと特Aぐらいにはいっちゃうから気をつけなよ?いろいろ不便になるから]
なるほど。では、早速行くとしよう。
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