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伊東愛奈(NTR要素あり。ヒロインには異性の恋人がいます)

伊東愛奈⑦

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「ちゃんとお願いしたら、もっと奥まで入れてあげるわ」
「もっと奥まで入れたいでしょう?」
 愛奈(あいな)は二匹のアルラウネによる誘惑を拒み続けていた。
 一匹は愛奈の男根に、しっぽりと濡れた蜜壺の縁を擦り付けている。蜜壺からあふれたねっとりとした粘液が男根にまとわりついて、ヌルヌル、ザラザラして、その引っかかるような感じが強烈な快感を生み出し、腰が引けてしまうほど気持ちが良かった。
 もう一匹は愛奈に後ろからハグするような格好で、愛奈の体格の割りに豊満な両胸を揉みしだいている。愛奈が予想できない動きで。しかも粘液をオイルのように全身に塗りたくられたせいか、体の至るところが敏感になってしまっていた。
「全然快感を我慢できてないわね」
「ええ、ワタシたちに屈するのは時間の問題ね」
「限界まで硬くなったおちんちん、ワタシの中に入れたいでしょう?」
「早く入れたくて仕方がないでしょう?」
 アルラウネたちの囁きと誘惑。愛奈は硬く目を閉じて、それらを意識から締め出す。
(気持ち良くない……私は何も感じない……)
 だが急に両乳首をつままれて、「あっ♡」と喘ぎ声をもらしてしまう。
「あらあら、可愛いわ」
「見て、乳首もビンビンよ?」
「辛いでしょう?」
「イキたいでしょう?」
「入れたら気持ちいいわよ」
「入れたら最高よ」
(いらない……! 私は負けない……! 必ず元の体になって、タクミくんのところに戻るから……!)
 大好きな恋人のことを胸に思い浮かべ、気力を保ち続ける。だが心は強い意思で守れても、体のほうはどうにもならない。特に男根から発生する快感の波は、少女の鉄の意思をあざ笑うかのように、心の隙間からたやすく愛奈の奥深くへ侵入し、翻弄してくる。
「う゛ぅ……♡ ふぅ……♡ やめて……」
 体のほうがもう限界に近いことは、愛奈自身がよく分かっていた。
(ダメ……これ以上は……来ちゃうから……)
「ほらほら、先っぽだけじゃ満足できないでしょう?」
 アルラウネはなおも腰をくねらせて、男根の先っぽだけを擦り続ける。蜜壺の入り口のうるみ肉が、愛奈の男根をくわえたかと思うと離し、またくわえたかと思うと、すぐに離れてしまう。その度に愛奈は屈辱的な言葉を飲み込み、唇を引き結ぶ。
「乳首をつままれるのが好きなのよね? もっと強くしてほしい?」
 男根と乳首。その二つが見えない快感の回路で繋がっているみたいで、どちらかの刺激に耐えようとすれば、もう片方の刺激に無防備になってしまう。だからもう、同時に攻められている時点で、負けることは確定しているのだ。
「あぁ……っ、もう……♡」
 気持ちが良すぎる。もはや、ただひたすら快楽に踊らされているだけ。耐え切る方法なんてないのだ。ずっと妖魔にもてあそばれているだけなのだ。
「だめ……ぃぐ……っ、イ゛ッ――ぐぅッッッ♡♡♡♡!!!」
 愛奈は快感に飲み込まれ、下品な喘ぎ声を漏らし、顔をくしゃくしゃに歪めて、達した。
 肉棒は激しく脈打った拍子に、先っぽだけ埋まっていたアルラウネの蜜穴から飛び出して、アルラウネの体に精液をぶちまける。焦らしに焦らされていたため、ガクガクと全身を痙攣させながら、射精が長く続いた。
 脳神経が焼き切れるような、破壊的な快感。だが、中途半端で物足りない絶頂。
「まだ先っぽしか入れていないのに、イッてしまったわ」
「情けないペットだわ」
「だけどそこが可愛い」
「でもこんなことじゃ、奥まで入れたとき、どうなってしまうのかしら?」
 アルラウネたちはクスクスと笑って互いに視線を交わし、さらに嗜虐的な微笑みを浮かべる。
 愛奈は壊れた人形のように、焦点の定まらない目をして、か細く息を吐いている。


***


 アヤカはタクミの硬くなった肉棒を自分の股間に当てて、片手を添えたままゆっくりと前後に腰を揺らした。
 アヤカからあふれ出したものが潤滑油になって、痛くはないが、ザラザラした感じだ。タクミは肉棒にもっと熱い血が集まってくるのを感じた。
「くっ……アヤカ、それ……」
「気持ちいい?」
「気持ちいい。すごく」
 ふふっ、とアヤカはいたずらっぽく笑った。
 タクミはアヤカの控えめな二つの丘を手のひらで包んだ。真ん中に突起の硬さを感じながら、全体を揉みしだく。何とも言えない柔らかさが心地よい。
「んっ……もっと強くしていいよ」
 より力を込めて大きな動きで乳房をつかむと、アヤカが「んぁ♡」となまめかしい声を出した。タクミはアヤカの恥ずかしい声がもっと聴きたくなり、乳首を指先で刺激してみたり、乳房の揉み方を変えてみたりしてみた。
「タクミくんの、すごく硬いし、ビクビクしてるよ」
「アヤカがそんなふうに触るから」
「タクミくんって可愛い」
「可愛いって……」
「ねえ、入れたい? 私の中」
 アヤカが自分の陰部を指で開くと、透明な汁が細い糸のように垂れていった。
「もう、いつでも大丈夫だよ」
「でも……」
 避妊具のない状況でこれ以上のことを行なうのはまずいと、理性が警告している。それは恋人を裏切っているという罪悪感よりも、現実的で深刻な問題だ。
「問題ないよ。安全な日だから」
「だからって、さすがに、これ以上は」
「でもガチガチになってるよ? このまま旅館に戻ったりしないよね?」
 アヤカはタクミの竿に手を這わせ、その根元にぶら下がっている袋まで手のひらで包み込み、中のタマで遊ぶように揉んだ。
「ね? ほら……先っぽがもう、入ったよ。タクミくんが、少しだけ腰を動かしたら、中に入っちゃう」
 アヤカの中に亀頭だけが埋まっている。温かい膣肉の圧力。
 ――入れたい。
「来て、タクミくん」
 アヤカが両手を伸ばして、タクミの背中と腰に手を回した。引き寄せる力に、タクミは脚を踏ん張る。
 シミ一つない白い肌。少女らしい優美な曲線を描く鎖骨や、腰のくびれ。品の良いサイズの胸の膨らみ。クラスの男たちが妄想して想像していた美少女の裸体は、あまりに魅力的すぎた。
 ダメだと分かっていても、その誘惑に抗うことができなかった。
 ――入れたい。奥まで、壊れるくらい激しく。アヤカを貫きたい。
 もうその後のことなんて考えるのはやめた。
 タクミは腰をアヤカのほうに突き出していく。膣肉の隘路へと、肉棒が飲み込まれる。きつい。アヤカがわずかに顔をしかめたのは、痛いからだろうか。
「そう。もっと……んぁあ♡」
 温かくて、柔らかくて、偉大な存在に抱きしめられているかのような安心感。
 アヤカの反応を確かめながら、ゆっくりと、少しずつ少しずつ、最奥部を目指した。
「アヤカ……くっ……中が、すごい締め付けて……」
「タクミくん……来て……来て……」
 そうして、アヤカの中に、タクミの欲望の塊が根元までおさまった。
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