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12、最後の一撃
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「人前であんなにはしたない姿を見せてしまうなんて、桐葉さんはとんでもないヘンタイさんですね」
雪菜が隣に寄り添って、桐葉の剥き出しになった胸を揉む。
「それにここ……こんなに硬く、大きくして……」
凜が雪菜と反対側から寄り添って、男のものをいとおしげに撫でる。
制服は破かれ、剥ぎ取られ、残っているのはボロボロのスカートだけだ。脚も凜と雪菜に押さえられ、閉じることができない。最も見られたくないモノを堂々と敵の眼前に晒してしまっている。
桐葉は激しい羞恥心で、顔を上げることもできなかった。二人の軽い愛撫で興奮してしまう自分が情けなかった。
悪夢の始まりをもたらした、最も憎むべきヒト型妖魔が現われた。ヒト型は桐葉のあごを持ち上げ、自分のほうを向かせた。
赤黒い鱗の皮膚。切れ長の目とひどく裂けた口。腐った魚のような臭気が牙の間から漂う。妖魔の顔がさらに近づき、長い舌が伸びた。桐葉は口を硬く結んだが、ぬめる舌が口の中に入り込んできた。
(いやっ……気持ち悪い……)
舌が口の中で暴れ回る。舌と舌が絡み合って、いやらしい水音を立てる。
(気持ち悪いのに……体が熱い。私、興奮してる……)
「桐葉さん、乳首がさっきより硬くなりましたね」雪菜が乳首をつまんで、引っ張ったり、こねくり回したりする。そのたびに桐葉は甘い声を漏らした。
「こっちももっと硬くなってる」凜が竿をしごく。さらなる熱が集まり、びくん、びくんと震えるのを止めることができない。体のコントロールがきかない。
(頭がおかしくなるっ!)
「桐葉さん、イキたいんですか?」雪菜が耳元で囁く。
「桐葉会長、出したいのか?」凜が反対の耳元で囁く。
「んっ……ぁ……! んん、ぅ♡ あっ……! うぁ……♡ う、あ……んんんんんっ♡」
同時に攻められて、桐葉はまたしても達してしまった。
「わあ、すごい。いっぱい出ましたね、ふふっ」
「会長の精子、すごく濃い」
桐葉は快楽と羞恥で頭も体もふわふわして、これが現実だとは思えなかった。妖魔に唇を奪われて、後輩の退魔師の姉妹に愛撫されて……みっともなく絶頂してしまうなんて……。
体の奥底にはまだ巨大な熱源があって、そこから熱くたぎるものが果てしなく供給されて、終わりが見えない。
(早苗さんは、精を出してしまえば治癒するって言ったのに……)
「桐葉さん、もっと出せますよね」雪菜が無邪気な笑みで言う。イッたばかりの敏感な体へ、立て続けに愛撫が始まる。
(このままじゃ、おかしくなる……。なんとか……しなきゃ……おかしくなる……)
快楽の沼に溺れそうな自分を奮い立たせて考える。普通に戦ったのでは姉妹に勝てない。だが今は龍の力がある。何か手はあるはず。
(熱い……。体の奥が……熱い。私の体の中で何が起こっているの……?)
ふと一つの考えが浮かんできた。
妖魔の呪いによって生じた男根。それにともなって発生した熱。快楽によってさらに増幅する熱。この熱は明らかに快楽と結びついている。しかし、それだけのものだろうか?
あの『箱』を開けたときにやってきた、心臓を焼かれるような痛み。その後に訪れた痛みも燃え上がる炎のようだった。快楽の熱と、龍の力の熱。両者はすでに体の中で溶け合い、一体化してしまったのではないか。
(もしそうだとしたら……龍の力の在り処は……)
乳首と竿を愛撫されながらも、桐葉は体内の霊気をコントロールしようと意識を集中させる。
「目を閉じて快楽を無視しようとしても無駄だ」
「そうです。桐葉さんの体はこんなに正直ですよ」
(ダメ……。気持ち良すぎて、集中できない)
でも、やらなければ。このまま妖魔に陵辱されて終わるのは嫌だ。二人の洗脳を解いて無事に連れ帰って、みんなに……お母様に……私のことを認めさせる!
龍の力の在り処……熱源を求めて……潜在意識の中へと潜っていく……。かすかな光へと手を伸ばす……。
(届いた!)
「あああああああッ……んッ!!」
桐葉は妖魔の舌を噛み千切った。妖魔はうめき声を上げて、よろめき後ずさった。凜と雪菜も跳び退って距離をとった。
「なに!?」
桐葉は妖魔の舌を吐き捨てた。妖魔であっても血は赤かった。無造作に転がっていた愛用の薙刀をつかんだ。
(心臓が、痛い……! 熱い……!)
「だけど、負ける気がしないわ」
桐葉は動揺している相手に先制攻撃を仕掛けた。妖魔を狙って切りつけるが、凜が刀で受け止めた。すかさず雪菜の矢が襲ってくる。対処しているうちに妖魔は闇にまぎれた。
(のんびりしていたら逃げられる! でもまずこの二人をなんとかしなきゃ……)
厄介な雪菜に近づこうとすれば凜に行く手を阻まれる。時間をかけず、即座に勝負を決めなければ。
桐葉は龍の力をフルに解放し、短期決戦に持ち込む。焼けるような痛みが心臓から蜘蛛の巣のように広がって、全身を蝕む。痛い。苦しい。桐葉は痛みを払拭するために叫んだ。同時に渾身の一振りを繰り出し、受け止めた凜を強引に吹っ飛ばした。次は雪菜だ。逃げながら矢を放って凜が戻る時間を作ろうとするが、桐葉は矢を叩き落しながら一直線に肉薄し、刃の反対側で打ち降ろした。雪菜の弓ごとへしおり、気を失わせた。最後は妖魔だ……!
足音が聞こえる。木の葉を擦る音、枝を踏む音……呼吸の男。妖魔の動きが手に取るように分かる! 後は龍の力が切れてしまわなければ……この意識が途切れてしまわなければ……どうなっても構わない。痛みと疲労で朦朧とする中、桐葉は最後の力を振り絞って妖魔を追った。妖魔は追跡されていると気づき、身を翻して反撃に転じた。
闇から鋭い爪が飛来した。
「遅すぎるッ!」
最後の一撃が妖魔を切り裂いた。血しぶきが白い裸体を濡らした。
絶命してなおピクピクと痙攣している妖魔の肉を見下ろしながら、桐葉は意識を失った。
雪菜が隣に寄り添って、桐葉の剥き出しになった胸を揉む。
「それにここ……こんなに硬く、大きくして……」
凜が雪菜と反対側から寄り添って、男のものをいとおしげに撫でる。
制服は破かれ、剥ぎ取られ、残っているのはボロボロのスカートだけだ。脚も凜と雪菜に押さえられ、閉じることができない。最も見られたくないモノを堂々と敵の眼前に晒してしまっている。
桐葉は激しい羞恥心で、顔を上げることもできなかった。二人の軽い愛撫で興奮してしまう自分が情けなかった。
悪夢の始まりをもたらした、最も憎むべきヒト型妖魔が現われた。ヒト型は桐葉のあごを持ち上げ、自分のほうを向かせた。
赤黒い鱗の皮膚。切れ長の目とひどく裂けた口。腐った魚のような臭気が牙の間から漂う。妖魔の顔がさらに近づき、長い舌が伸びた。桐葉は口を硬く結んだが、ぬめる舌が口の中に入り込んできた。
(いやっ……気持ち悪い……)
舌が口の中で暴れ回る。舌と舌が絡み合って、いやらしい水音を立てる。
(気持ち悪いのに……体が熱い。私、興奮してる……)
「桐葉さん、乳首がさっきより硬くなりましたね」雪菜が乳首をつまんで、引っ張ったり、こねくり回したりする。そのたびに桐葉は甘い声を漏らした。
「こっちももっと硬くなってる」凜が竿をしごく。さらなる熱が集まり、びくん、びくんと震えるのを止めることができない。体のコントロールがきかない。
(頭がおかしくなるっ!)
「桐葉さん、イキたいんですか?」雪菜が耳元で囁く。
「桐葉会長、出したいのか?」凜が反対の耳元で囁く。
「んっ……ぁ……! んん、ぅ♡ あっ……! うぁ……♡ う、あ……んんんんんっ♡」
同時に攻められて、桐葉はまたしても達してしまった。
「わあ、すごい。いっぱい出ましたね、ふふっ」
「会長の精子、すごく濃い」
桐葉は快楽と羞恥で頭も体もふわふわして、これが現実だとは思えなかった。妖魔に唇を奪われて、後輩の退魔師の姉妹に愛撫されて……みっともなく絶頂してしまうなんて……。
体の奥底にはまだ巨大な熱源があって、そこから熱くたぎるものが果てしなく供給されて、終わりが見えない。
(早苗さんは、精を出してしまえば治癒するって言ったのに……)
「桐葉さん、もっと出せますよね」雪菜が無邪気な笑みで言う。イッたばかりの敏感な体へ、立て続けに愛撫が始まる。
(このままじゃ、おかしくなる……。なんとか……しなきゃ……おかしくなる……)
快楽の沼に溺れそうな自分を奮い立たせて考える。普通に戦ったのでは姉妹に勝てない。だが今は龍の力がある。何か手はあるはず。
(熱い……。体の奥が……熱い。私の体の中で何が起こっているの……?)
ふと一つの考えが浮かんできた。
妖魔の呪いによって生じた男根。それにともなって発生した熱。快楽によってさらに増幅する熱。この熱は明らかに快楽と結びついている。しかし、それだけのものだろうか?
あの『箱』を開けたときにやってきた、心臓を焼かれるような痛み。その後に訪れた痛みも燃え上がる炎のようだった。快楽の熱と、龍の力の熱。両者はすでに体の中で溶け合い、一体化してしまったのではないか。
(もしそうだとしたら……龍の力の在り処は……)
乳首と竿を愛撫されながらも、桐葉は体内の霊気をコントロールしようと意識を集中させる。
「目を閉じて快楽を無視しようとしても無駄だ」
「そうです。桐葉さんの体はこんなに正直ですよ」
(ダメ……。気持ち良すぎて、集中できない)
でも、やらなければ。このまま妖魔に陵辱されて終わるのは嫌だ。二人の洗脳を解いて無事に連れ帰って、みんなに……お母様に……私のことを認めさせる!
龍の力の在り処……熱源を求めて……潜在意識の中へと潜っていく……。かすかな光へと手を伸ばす……。
(届いた!)
「あああああああッ……んッ!!」
桐葉は妖魔の舌を噛み千切った。妖魔はうめき声を上げて、よろめき後ずさった。凜と雪菜も跳び退って距離をとった。
「なに!?」
桐葉は妖魔の舌を吐き捨てた。妖魔であっても血は赤かった。無造作に転がっていた愛用の薙刀をつかんだ。
(心臓が、痛い……! 熱い……!)
「だけど、負ける気がしないわ」
桐葉は動揺している相手に先制攻撃を仕掛けた。妖魔を狙って切りつけるが、凜が刀で受け止めた。すかさず雪菜の矢が襲ってくる。対処しているうちに妖魔は闇にまぎれた。
(のんびりしていたら逃げられる! でもまずこの二人をなんとかしなきゃ……)
厄介な雪菜に近づこうとすれば凜に行く手を阻まれる。時間をかけず、即座に勝負を決めなければ。
桐葉は龍の力をフルに解放し、短期決戦に持ち込む。焼けるような痛みが心臓から蜘蛛の巣のように広がって、全身を蝕む。痛い。苦しい。桐葉は痛みを払拭するために叫んだ。同時に渾身の一振りを繰り出し、受け止めた凜を強引に吹っ飛ばした。次は雪菜だ。逃げながら矢を放って凜が戻る時間を作ろうとするが、桐葉は矢を叩き落しながら一直線に肉薄し、刃の反対側で打ち降ろした。雪菜の弓ごとへしおり、気を失わせた。最後は妖魔だ……!
足音が聞こえる。木の葉を擦る音、枝を踏む音……呼吸の男。妖魔の動きが手に取るように分かる! 後は龍の力が切れてしまわなければ……この意識が途切れてしまわなければ……どうなっても構わない。痛みと疲労で朦朧とする中、桐葉は最後の力を振り絞って妖魔を追った。妖魔は追跡されていると気づき、身を翻して反撃に転じた。
闇から鋭い爪が飛来した。
「遅すぎるッ!」
最後の一撃が妖魔を切り裂いた。血しぶきが白い裸体を濡らした。
絶命してなおピクピクと痙攣している妖魔の肉を見下ろしながら、桐葉は意識を失った。
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