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第101話 ナスとベーコンとトマトホール缶の豆腐干糸パスタ、キャベツとにんじんとキュウリとトウモロコシのコールスローサラダ①
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第101話 ナスとベーコンとトマトホール缶の豆腐干糸パスタ、キャベツとにんじんとキュウリとトウモロコシのコールスローサラダ、エノキとしいたけとカイワレとアサリの水煮缶のスープ
────────────────────
「さて、ご飯を作ろうか。今日はちょっと色々出かけて疲れたからな。良ければみんな手伝ってくれるか?」
「ピョル!!」
「ピューイ。」
「もちろんよ。何を作るの?」
「そうだなあ、甘さ控えめとはいえ、ケーキを食べるからなあ。少し軽めにしようか。」
「チチィ!」
「──えっ。」
見るとキラプシアが、カイアとアエラキの真似をして、お手々を上げて鳴いている。
ええと……。それは、手伝いたいって意味なのか?それとも単に真似っ子してるってだけなのか?キラプシアに出来るお手伝いなんてあるかな……。カイアとアエラキですら、基本、俺か円璃花のサポートがいるんだが。
まあいい。本人がやってみたいと言うなら何か考えるか。俺は豆腐干糸(いわゆる干豆腐)、ホールトマト缶、アサリの水煮缶、ベーコン、玉ねぎ、キャベツ、にんじん、カイワレ、ニンニク、エノキ、しいたけを出し、砂糖、塩、コショウ、醤油、料理酒、マヨネーズ、お酢、固形コンソメスープの素、オリーブオイル、キッチンペーパータオルを用意して、それから庭からナスとキュウリとトウモロコシをもいできた。
豆腐干糸を500グラム、塩をひとつまみ入れた、たっぷりのお湯で5分ほど茹でてから、水が濁らなくなるまで、何度もしっかり水洗いし、水気もしっかりと切ったら、食べやすい長さにカットする。この時に茹で汁を少し取っておくのがコツだ。
俺が量を食べるからこの分量なので、パスタを目安に干豆腐のグラムは決めて欲しい。
ナスを5本ピーラーで皮を1センチ幅の縞目にむいたあとで、1センチ幅の輪切りにする。玉ねぎは半個をみじん切りにし、ベーコン200グラムは1センチくらいの長方形に切る。ピーラーでむくのはカイアに手伝って貰った。フライパンにオリーブオイル大さじ5を中火で熱し、切ったナスを入れて両面をこんがりと色づくまで焼く。ベーコンを加えてさっと炒め合わせ、一度取り出しておく。
フライパンにオリーブオイルを大さじ2入れて、ニンニクを一欠片みじん切りに刻んだものを入れて中火で熱し、香りが立ったら玉ねぎを入れてしんなりとするまで炒める。トマトホール一缶と砂糖大さじ1を加えて、木べらでトマトを粗くつぶしつつ、ときどき混ぜながら5分ほど煮詰める。煮詰める時間は使うトマトの量で短くする。これは円璃花の手助けつきで、アエラキに手伝って貰った。
砂糖を加えるのは、トマトホール缶の酸味を和らげる為なので、酸味のないトマトであれば別に入れなくてもよい。炒めたニンニクと潰したトマトホール缶の中に、炒めたナスとベーコンを戻し入れて、茹でておいた豆腐干糸を加えて、取っておいた茹で汁も入れ、塩で味をととのえる。お好みで更にオリーブオイルを加えてもいい。
俺は塩を加えるのをキラプシアにまかせてみることにした。というか、サイズ的にこれくらいしかやって貰えそうなことがない。
キラプシアは思いのほか力持ちで、俺の手のひらの上で塩の瓶をグイッとひっくり返すと、器用に瓶を振って塩を出してくれた。
「ありがとうな、キラプシア。」
俺がお礼を言うと、嬉しそうにチチィ!と鳴いて、塩の瓶を抱きかかえて倒れないようにしながら立っている。……なんだろうな、こんな調味料立てがあったら、ちょっと欲しいかも知れない。キラプシアとお揃いで並べておいておいても可愛いだろうなあ。
俺がそんなことを思っていると、円璃花が「ホントに好きねえ……。」とつぶやいた。
フライパンの中のものをさっと混ぜ合わせたら、ナスとベーコンとトマトホール缶の豆腐干糸パスタの出来上がりだ。元が豆腐だからローカロリー、低糖質、なのにしっかり食べごたえがあって、それ自体がとても美味しい。俺はパクチーと合わせて炒めものにしたやつをよく食べるが、パクチーが苦手な人でも、元が豆腐の豆腐干糸に合う食材は多いから、ぜひ一度は食べてみて欲しい食材だ。
俺はキャベツを20枚ほど重ねて、適当な大きさに粗みじん切りにし、にんじん1本とキュウリ3本は小さめの千切りにして、ビニール袋に入れたものを、塩もみをカイアに頼んでおいた。時間がたったら水気をしっかり絞っておく。にんじんの皮はカイアにピーラーでむいて貰った。大体300グラムのトウモロコシを、皮付きのまま600ワットで5分電子レンジでチンして冷ましたものを、アエラキにバラバラにはずして貰う。
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「さて、ご飯を作ろうか。今日はちょっと色々出かけて疲れたからな。良ければみんな手伝ってくれるか?」
「ピョル!!」
「ピューイ。」
「もちろんよ。何を作るの?」
「そうだなあ、甘さ控えめとはいえ、ケーキを食べるからなあ。少し軽めにしようか。」
「チチィ!」
「──えっ。」
見るとキラプシアが、カイアとアエラキの真似をして、お手々を上げて鳴いている。
ええと……。それは、手伝いたいって意味なのか?それとも単に真似っ子してるってだけなのか?キラプシアに出来るお手伝いなんてあるかな……。カイアとアエラキですら、基本、俺か円璃花のサポートがいるんだが。
まあいい。本人がやってみたいと言うなら何か考えるか。俺は豆腐干糸(いわゆる干豆腐)、ホールトマト缶、アサリの水煮缶、ベーコン、玉ねぎ、キャベツ、にんじん、カイワレ、ニンニク、エノキ、しいたけを出し、砂糖、塩、コショウ、醤油、料理酒、マヨネーズ、お酢、固形コンソメスープの素、オリーブオイル、キッチンペーパータオルを用意して、それから庭からナスとキュウリとトウモロコシをもいできた。
豆腐干糸を500グラム、塩をひとつまみ入れた、たっぷりのお湯で5分ほど茹でてから、水が濁らなくなるまで、何度もしっかり水洗いし、水気もしっかりと切ったら、食べやすい長さにカットする。この時に茹で汁を少し取っておくのがコツだ。
俺が量を食べるからこの分量なので、パスタを目安に干豆腐のグラムは決めて欲しい。
ナスを5本ピーラーで皮を1センチ幅の縞目にむいたあとで、1センチ幅の輪切りにする。玉ねぎは半個をみじん切りにし、ベーコン200グラムは1センチくらいの長方形に切る。ピーラーでむくのはカイアに手伝って貰った。フライパンにオリーブオイル大さじ5を中火で熱し、切ったナスを入れて両面をこんがりと色づくまで焼く。ベーコンを加えてさっと炒め合わせ、一度取り出しておく。
フライパンにオリーブオイルを大さじ2入れて、ニンニクを一欠片みじん切りに刻んだものを入れて中火で熱し、香りが立ったら玉ねぎを入れてしんなりとするまで炒める。トマトホール一缶と砂糖大さじ1を加えて、木べらでトマトを粗くつぶしつつ、ときどき混ぜながら5分ほど煮詰める。煮詰める時間は使うトマトの量で短くする。これは円璃花の手助けつきで、アエラキに手伝って貰った。
砂糖を加えるのは、トマトホール缶の酸味を和らげる為なので、酸味のないトマトであれば別に入れなくてもよい。炒めたニンニクと潰したトマトホール缶の中に、炒めたナスとベーコンを戻し入れて、茹でておいた豆腐干糸を加えて、取っておいた茹で汁も入れ、塩で味をととのえる。お好みで更にオリーブオイルを加えてもいい。
俺は塩を加えるのをキラプシアにまかせてみることにした。というか、サイズ的にこれくらいしかやって貰えそうなことがない。
キラプシアは思いのほか力持ちで、俺の手のひらの上で塩の瓶をグイッとひっくり返すと、器用に瓶を振って塩を出してくれた。
「ありがとうな、キラプシア。」
俺がお礼を言うと、嬉しそうにチチィ!と鳴いて、塩の瓶を抱きかかえて倒れないようにしながら立っている。……なんだろうな、こんな調味料立てがあったら、ちょっと欲しいかも知れない。キラプシアとお揃いで並べておいておいても可愛いだろうなあ。
俺がそんなことを思っていると、円璃花が「ホントに好きねえ……。」とつぶやいた。
フライパンの中のものをさっと混ぜ合わせたら、ナスとベーコンとトマトホール缶の豆腐干糸パスタの出来上がりだ。元が豆腐だからローカロリー、低糖質、なのにしっかり食べごたえがあって、それ自体がとても美味しい。俺はパクチーと合わせて炒めものにしたやつをよく食べるが、パクチーが苦手な人でも、元が豆腐の豆腐干糸に合う食材は多いから、ぜひ一度は食べてみて欲しい食材だ。
俺はキャベツを20枚ほど重ねて、適当な大きさに粗みじん切りにし、にんじん1本とキュウリ3本は小さめの千切りにして、ビニール袋に入れたものを、塩もみをカイアに頼んでおいた。時間がたったら水気をしっかり絞っておく。にんじんの皮はカイアにピーラーでむいて貰った。大体300グラムのトウモロコシを、皮付きのまま600ワットで5分電子レンジでチンして冷ましたものを、アエラキにバラバラにはずして貰う。
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