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第48話 トウモロコシご飯、ミニトマトとナスとエリンギの中華マリネサラダ③

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「よし、そろそろ夜ご飯にするか。
 カイア、明日はお父さんとお山にピクニックに行こうな。」
 俺としては山で魔法陣を試すつもりで言ったのだが、カイアが嬉しそうに両枝を振ってぴょんぴょん跳ねるので、これはお弁当も頑張るしかないな、と思った。

 まずは夕飯だな。
 栄養バランスの為に、使う食材の種類を考え、俺は唐揚げの材料、白菜、ワカメ、油揚げ、トウモロコシ、ミニトマト、ナス、エリンギ、小ネギ、生姜を出して、ゴマ油、鶏ガラスープの素、レモン汁、醤油、塩、砂糖、味噌、バター、無洗米、白炒り胡麻、おろし金、ボウル、キッチンペーパータオルを用意した。

 トウモロコシ2本分の粒を生の状態で芯から外していく。はずし辛ければ包丁を使う。この時芯は捨てずにとっておく。
 炊飯器に米4合を入れ、炊く米の量に合わせた水を加え、醤油小さじ1と塩少々、バター大さじ2を入れたら、上にトウモロコシの粒、トウモロコシの芯の順に上に重ねる。ちなみに俺はちょっと硬めが好きだ。

 炊きあがったらトウモロコシの芯を除いて混ぜてやり、お茶碗に盛ったらトウモロコシご飯の出来上がりだ。
 トウモロコシは芯にも栄養と旨味が詰まっているので、一緒に炊くのがコツである。今ぐらいから夏の間に出てくるご飯だ。

 ミニトマトを60個、ヘタを取って半分に切り、ナスは6本、半月切りにして水にさらしておく。エリンギ6本は拍子木切りといって、縦長の四角錐の形に切る。
 ちなみに常備菜分も合わせて作っているので、家族4人なら今の3分の1の量でいい。

 ボウルに鶏ガラスープの素を大さじ1入れて、同量の熱湯で溶いたら、レモン汁を大さじ6、醤油を大さじ4、砂糖大さじ2、生姜をすりおろしたものを大さじ6加えて混ぜ合わせ、ミニトマトを加えてあえて味を馴染ませておく。

 ちなみに生姜チューブを使う場合、風味が落ちると感じる人は、1.25倍くらい多めに使った方が風味が落ちない。
 まあ、俺はそこまで気にしないが。
 フライパンを中火で熱し、ゴマ油を大さじ12加え、キッチンペーパータオルで水気を切ったナスを焼いていく。

 一度ナスが油を吸うのだが、それが再び出てくる状態になったら、キッチンペーパータオルで(なくてもいいが)軽くナスの油を切って、馴染ませておいたミニトマトのボウルの中に加えて混ぜる。
 この時フライパンにゴマ油を残しておく。

 フライパンに残ったゴマ油で、エリンギを炒めたあとに、ゴマ油を切って、ミニトマトとナスのボウルに加えて、白炒り胡麻を大さじ2と、小ねぎを適量加えて混ぜ、粗熱が取れたら、今日食べる分の6分の1の量を、10分冷凍庫に入れたあと、残りとともに冷蔵庫に入れて冷やしてやる。
 これでミニトマトとナスとエリンギの中華マリネサラダの完成だ。

 本当は一晩くらい冷やして、味をしっかり馴染ませたいのだが、まあ残りを常備菜にする予定だから、本当の味は明日以降楽しむということにして、今日の分は今日の分として食べよう。それはそれで美味しいしな。
 彩りも綺麗だし、明日のお弁当にも入れるつもりだ。

 大葉を加えて、鶏ガラスープの代わりにポン酢を入れてもうまい。その場合砂糖とレモン汁は加えない。次はそれにするかな。
 俺は最後に唐揚げを作って、白菜とワカメと油揚げの味噌汁を作った。
 今日の夕飯は、トウモロコシご飯、ミニトマトとナスとエリンギの中華マリネサラダ、唐揚げ、白菜とワカメと油揚げの味噌汁、常備菜の切り干し大根の煮物だ。カイアは喜んでくれるかな。

 炊飯器の蓋をあけ、中からトウモロコシの芯をとりのぞき、炊きあがった米をしゃもじでかき混ぜていると、カイアがやりたがったのでやらせてやったが、米の量が多くて重たすぎるのか、なかなかひっくり返らなかった。手を添えて一緒にかき混ぜてやる。
 きれいなトウモロコシご飯に、カイアの目がキラキラする。

 テーブルに料理を並べて一緒にいただきますをする。トウモロコシご飯は、トウモロコシの粒のプチプチとした食感が食べていて楽しく、甘さが美味しい炊き込みご飯だ。
 カイアも気に入ってくれたようで楽しそうに食べている。うん、マリネも短い時間の割にしっかり味がしみているな。

 たくさん食材を使ったが、子どもに一日3食の中で50品目食べさせるって、やっぱり難しいよなあ。子どもの食べられる味で考えないといけないし。
 楽しく夕食を取りながら、明日のお弁当は何を作ってやろうかなあと、既に考えている俺だった。

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